ラバーロックとは|注意点と適切な施工方法について分かりやすく解説

ラバーロック工法
突然ですが、屋根修理の見積もり項目に「ラバーロック」と記載があり「どんな工法なの?」疑問に感じていませんか? インターネットで「ラバーロック」と検索をすると、訪問販売業者が提案する悪質な屋根リフォーム工法と紹介されており、「本当に大丈夫なの?」と感じる方もいらっしゃると思います。 しかし、安心してください、屋根修理のラバーロックの工法は正しく施工をすれば、地震による瓦が倒壊してしまう危険を大幅に軽減してくれる適切なリフォーム工法です。 ラバーロック工法は訪問販売業者がよく提案する工法で、その施工方法がいい加減なため、他のサイトでは「オススメできない工法」として注意喚起をしていますが、正しく施工をすれば何も不具合が発生することはありません。 そこで、この記事ではラバーロック工法を正しく理解して、効果的な屋根リフォームを実現するために、ラーバーロック工法の基礎知識について具体的に解説します。 確かに、ラバーロック工法は施工方法が単純なため、訪問販売業者や悪徳業者が提案しやすいリフォーム工法です。 そのため、優良業者を適切に見極めるために、ラバーロック工法の正しい知識を身につけてもらえればと思います。

ラバーロックとは

ラバーロックの施工 ラバーロックとは瓦同士をコーキングで固定する工法です。瓦同士の結束力が高まることで、地震の際に瓦がズレが生じなくなり、瓦の落下や倒壊の危険を低減することができます。 しかし、訪問販売業者や悪徳業者のいい加減な施工により、「ラバーロック工法はオススメできない」「ラバーロック工法は雨漏りがする」ラバーロック工法自体を否定する業者も多いです。 適切に施工をすれば高い費用対効果を発揮出来るラバーロック工法ですが、ラバーロック工法の全てを否定してしまうのはプロとして施主様にとって大きな機会損失に繋がります。 そのため、施主様自身がラバーロック工法に関する適切な知識を身につけて、ラバーロック工法を正しく施工してくれる業者を見極めることが何よりも重要です。 それでは、次章から具体的にラバーロック工法の目的とメリットについて理解を深めていきましょう。

ラバーロックの目的とメリット

ラバーロック工事を行う目的とメリットは下記の2点です。
  • 瓦の隙間を埋めて屋根の防水性能を高める
  • 瓦がズレを防止して屋根の耐震性を高める
それぞれ、具体的に解説します。

【メリット1】瓦の隙間を埋めて屋根の防水性能を高める

ラバーロック工法は日本瓦の屋根で施工をされます。日本瓦の屋根は耐用年数(耐久性)が80年〜100年と非常に長期的です。 屋根材の寿命として非常に長期的な一方で、長年紫外線による影響を受け続けます。 そうすると、屋根材の中でも頑丈な日本瓦であっても微妙な歪みや変形が発生します。歪みや変形箇所から雨水が侵入すると雨漏りの原因に繋がります。 そのため、コーキングで歪みや変形箇所を補修することで、雨漏りの危険を低減することができます。

【メリット2】瓦がズレを防止して屋根の耐震性を高める

瓦は釘などで固定されておらず、構造的には屋根に乗っている状態です。 そのため、地震や台風などで大きな衝撃や圧力が加わると、簡単にズレてしまいます。ズレが、大きくなるとバランスを崩し倒壊する危険もあります。 そのため、コーキングで瓦同士を固定することで、瓦同士の結束力が高くなり、瓦のズレを防止できます。 瓦がズレなくなることで、地震や台風で大きな衝撃や圧力があっても瓦が落下したり、屋根が倒壊するなどの危険を低減することができます。 ただし、間違った工法で施工をしてしまうと、結束された瓦がごっそり滑り落ちてしまい、非常に危険なので、いい加減な業者には絶対に依頼しないようにしましょう。

正しいラバーロックの正しい施工方法

ラバーロックは「平瓦」と「棟瓦」の2箇所に施工をされます。優良業者を見極めるために、ラバーロック工法の正しい施工方法について見て行きましょう。

平瓦部分

平瓦の正しいラバーロックの工法 上記の写真のように、瓦の山の左側面んと、山の下側面だけをL字型にコーキングをするのが正しいラバーロックの施工方法です。 L字型にすることで、瓦を固定しながら、瓦下の換気が確保でき、かつ最小限のコーキングで外観も考慮でき、さらに雨水の流れる部分にはコーキングをしていないので、雨漏りの原因になることもありません。

棟瓦部分

棟瓦の正しいラバーロックの工法 上記の写真のように熨斗(のし)瓦が交互に積んである、T字部分のみコーキングをするのが正しいラバーロックの施工方法です。 この箇所だと、最低限のコーキング箇所で最も多くの棟瓦を連結、固定することができます。

ラバーロックの間違った施工方法

ラバーロック工法の施工不良 上記の画像のように瓦の4辺すべてをコーキングで埋めてしまう施工は絶対にやってはいけません。 素人目ではより強固に瓦が固定されるように見えますが、屋根の内部に湿気が溜ま理やすく、雨漏りの危険が高まります。

ラバーロック工法の費用相場

ラバーロック工法の費用相場は屋根面積や形状によって異なりますが10万円〜30万円が中心価格帯になります。 ラバーロック工法は瓦の葺き直し工事とセットで施工されることも多く、業者によって見積もり価格が大幅に変動するため、相場価格をしっかりと理解しましょう。

ラバーロック工法の施工工程

ラバーロック工法の施工工程についてお伝えします。ラバーロック工法の施工業者を確認する際は、しっかりと工程が厳守されているかを確認することが重要です。 それでは、具体的にラバーロック工法の施工工程を見て行きましょう。

【工程1】既存の瓦の補修

既存の瓦の補修 まず始めに、既存の瓦に歪んでいる箇所や割れている箇所などを補修します。ラバーロック工法は瓦同士をコーキングで固定するために、既存の瓦の状態が非常に重要になります。そのため、コーキングを施工する前に、既存の瓦を補修してコーキングを施工する下地を整えのえます。

【工程2】棟瓦のコーキング

ラバーロックの施工 棟瓦をコーキングします。棟瓦とは屋根の頂点の瓦です。熨斗(のし)瓦と呼ばれる平らな瓦が段になって積まれているため、地震や台風などで被害を受けやすい箇所になります。 熨斗瓦は上段と下段で交互に積まれているため、T字部分のみコーキングを施工します。これは最小限のコーキング処理で、もっとも多くの瓦を連結、固定するのが正しい施工方法です。

【工程3】平瓦部分のコーキング

ラバーロックの施工 雨水が流れない瓦の山の外側と山の下の部分だけをコーキングします。 山部分のみコーキングをすることで、瓦を固定しながら瓦下の換気が確保できます。さらに周りからみてもシーリング部分が目立ちにくいため外観も考慮できる利点もあります。 もちろん雨水を流す部分にはコーキングしないので、雨漏りの原因になることはありません。

【工程3】最終確認

コーキングの施工ミスや施工漏れはないか、作業によって瓦を傷つけてしまった箇所はないか、きちんと確認します。問題がなかったら施工完了です。

まとめ

いかがでしたか?ラバーロック工法についてご理解いただけたでしょうか? ラバーロック工法は、地震や台風などの被害を最小限に食い止めることができる効果的なリフォーム工法です。 しかし、いい加減な施工が横行しており、ラバーロック工法の本当の効果が正しく理解されていないのが現状です。 そのため、ラバーロック工法を施工する際は、施工実績のある優良業者で施工をすること何よりも重要です。
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