「屋根の雨漏り修理の葺き替え工事の費用が思ったよりも高額で安くしたい」「本当に今の家に屋根の葺き替えは必要なの?」そう疑問に感じて屋根の葺き替え工事について調べていませんか? 屋根の葺き替え工事は屋根リフォームの中でも大規模な工事で、実際に屋根の葺き替え工事を検討する際は、「住宅の建て替え」や「増改築」などの住宅のメンテナンスサイクルや「不動産売却」などのライフプランを考慮して慎重に検討することが重要です。 また、屋根の葺き替え工事は100万円を超える高額な工事なため、リフォーム業者によっては積極的に提案してくる屋根工事です。 特に、営業に特化している業者は「葺き替える必要のない屋根であっても」強引に屋根の葺き替え工事を勧めてくる業者も多いので注意が必要です。 この記事では現在、屋根の葺き替え工事を検討している方に正しい屋根リフォームの知識を身につけてもらうために、屋根の葺き替え工事の基礎知識について解説します。 屋根の葺き替え工事の費用を極限まで安くする方法や費用対効果が最大化する屋根の葺き替え工事のタイミングを具体的に解説します。
目次 [非表示]
- 1. 1.屋根の葺き替えとは
- 1-1. 1-1.屋根の”葺き替え”と”重ね葺き(カバー工法)”の違い
- 2. 2.屋根の葺き替えの目安
- 2-1. 2-1.耐用年数(寿命)が過ぎた
- 2-2. 2-2.雨漏りが発生した
- 2-3. 2-3.耐震リフォーム(瓦屋根限定)
- 3. 3.屋根の葺き替え工事の費用を安くする方法
- 3-1. 3-1.自社直接施工の業者に修理を依頼する
- 3-2. 3-2.葺き替えではなく、葺き直しを検討する
- 4. 4.屋根葺き替え工事の工程
- 4-1. 【工程1】足場の設置
- 4-2. 【工程2】既存の屋根材を撤去
- 4-3. 【工程3】野地板の設置
- 4-4. 【工程4】ルーフィング(防水シート)の設置
- 4-5. 【工程5】新規屋根材の設置
- 4-6. 【工程6】棟板金の設置
- 4-7. 【工程7】最終確認・足場の撤去
- 5. まとめ
1.屋根の葺き替えとは



1-1.屋根の”葺き替え”と”重ね葺き(カバー工法)”の違い

2.屋根の葺き替えの目安
屋根材 | 耐用年数(寿命) | メンテナンス時期 | メンテナンス方法 |
---|---|---|---|
日本瓦 | 50年〜100年 | 30年〜40年 | 葺き直し |
セメント瓦 | 30年〜40年 | 10年〜15年 | 屋根塗装 |
スレート瓦(コロニアル) | 20年〜30年 | 10年〜15年 | 屋根塗装 |
トタン | 15年〜25年 | 10年〜15年 | 屋根塗装 |
2-1.耐用年数(寿命)が過ぎた
日本瓦は屋根塗装などのメンテナンスの必要性が無い、メンテナンスフリーの屋根材で耐用年数も80年〜100年と非常に長期的です。 一方で、コロニアルやカラーベストなどのスレート瓦は塗装によって防水性能を確立しているために、塗装が劣化をする10年に1度を目安に屋根塗装が必要です。 しかし、スレート瓦やトタンは耐用年数(寿命)が過ぎると屋根材自体が脆くなり、塗料の密着性が著しく低下します。 このような塗装の密着性が低下した状態で屋根塗装をすると、塗装後すぐに塗料が剥がれたり、表面が水ぶくれのように膨れてきたりと、施工不良が発生する可能性が高くなります。 実際に施工不良が発生した場合、「やり直し」や「手直し」では手の施しようが無くなり、現状回復させるために最終的には屋根を葺き替えるか、重ね葺き替き(カバー工法)が必要になります。 「セメント瓦」や「モニエル瓦」も塗装が必要な屋根材で耐用年数(寿命)の経過を目安に金属屋根のガルバリウム鋼板に屋根を葺き替えるのが一般的です。 このように屋根材の耐用年数(寿命)が経過して、屋根塗装では施工不良の危険があったり、費用対効果が下がった段階が屋根の葺き替えを行う一つのタイミングです。2-2.雨漏りが発生した
屋根の雨漏りは「瓦のズレ」や「ひび割れ」などの屋根材の劣化や不具合が原因で発生すると思われていますが、屋根材は最初に雨水の侵入を防ぐ1次防水であり、最終的には2次防水の屋根内部のルーフィング(防水シート)によって雨水の侵入を防いでいます。 このように屋根は1次防水の屋根材と、2次防水のルーフィング(防水シート)の二重構造で雨水が住宅の内部に侵入しないようにしていますが、「雨漏り」の発生は2次防水のルーフィング(防水シート)の不具合を意味します。 これは穴の空いた傘と同じで、穴が空いた箇所が1箇所であれば、部分補修で修理ができますが、穴が空いた箇所が複数箇所ある場合は、ルーフィング(防水シート)を張り替える必要があります。 また、ルーフィングも耐用年数(寿命)があり、種類にもよりますが30年〜40年を目安に交換が必要です。 このように雨漏りは屋根の2次防水であるルーフィング(防水シート)が劣化して破れたり、隙間が生じることが原因で発生するために、雨漏りの発生は屋根を葺き替える目安になります。2-3.耐震リフォーム(瓦屋根限定)

3.屋根の葺き替え工事の費用を安くする方法
屋根の葺き替え工事は一般的に相場価格が浸透しておらず、同じ工事内容であっても業者によって価格差があるのが当たり前です。 同じ工事内容にも関わらず、業者によって価格差が発生し、場合によっては100万円もの価格差が生じるのかと言うと、業者によって「施工単価が違うから」です。 例えば、同じ内容の葺き替え工事であっても、屋根の専門業者で自社で直接施工ができる「自社施工業者」と、実際の工事を下請けに委託する「下請け施工会社」では、中間費用が発生しない「自社施工業者」の方が、「施工単価」は安くなります。 このように同じ工事内容でも業者によって価格差が生じる原因は業者によって「施工単価が異なるため」であり、「可能な限り施工単価の安い業者」に工事を依頼することで、屋根の葺き替え工事の費用を安くすることができます。 それでは、具体的にどうすれば、施工単価の安い業者に工事を依頼すれば良いのでしょうか。具体的に、屋根の葺き替え費用を安くする方法について解説します。3-1.自社直接施工の業者に修理を依頼する

3-2.葺き替えではなく、葺き直しを検討する
屋根の葺き替え工事は重ね葺き(カバー工法)が施工できない瓦屋根で施工される事例が多いです。 雨漏り修理などの屋根修理で屋根を葺き替える場合は、既存の瓦を再利用する「葺き直し」にすることで屋根の葺き替え費用を大幅に安くすることが可能です。 「葺き直し」とは既存の瓦(日本瓦)を撤去して、野地板(屋根材の土台となるの板)の補修やルーフィング(防水シート)の交換したのちに、撤去した瓦(日本瓦)を戻す屋根の葺き替え工法です。 この「葺き直し」は耐用年数(寿命)が80年〜100年と非常に長い日本瓦でしか施工することができませんが、「葺き替え」と比べて既存屋根材の廃棄費用や、新しい屋根の購入費用が発生しないために、施工費用を大幅に安くすることができます。4.屋根葺き替え工事の工程
屋根の葺き替え工事の施工期間は雨などの天候状況によっては長引くことがありますが、7日〜8日ほどで工事が完了します。 ここからは屋根の葺き替え工事の工程を実際の施工事例を使って解説します。【工程1】足場の設置

【工程2】既存の屋根材を撤去

【工程3】野地板の設置

【工程4】ルーフィング(防水シート)の設置

【工程5】新規屋根材の設置

【工程6】棟板金の設置
