屋根工事の6つの種類とコスパを最大化する屋根材別の適切な修理方法

屋根修理
「屋根が壊れているけどどこに修理を依頼すれば良いか分からない」「業者から屋根の葺き替えを提案されたけど他に修理方法はないの?」そう疑問に感じて”屋根修理”について調べていませんか? 屋根修理は劣化症状や不具合の状況によって適切な修理方法が異なります。業者によっては簡単な部分補修で修理ができる内容であっても「屋根の葺き替え」や「カバー工法」などの高額な工事を勧める業者も少なくはありません。 また、葺き替え工事やカバー工法、屋根塗装などの屋根工事は一般的に相場価格が浸透していないために、適正価格が分からずに平均価格よりもはるかに高額な金額で屋根修理を行う人も少なくありません。 そこで、この記事では屋根修理の種類と屋根材別の適切なメンテナンス方法について解説します。 この記事を読むだけで、屋根修理のボッタクリ被害などで費用を無駄にする危険を回避することができるので是非、参考にしてみてくださいね。

1.屋根修理の種類

屋根修理の方法は瓦を交換する簡単な部分修理から、屋根を全面張り替える屋根の葺き替え工事まで様々な工法があります。屋根の劣化症状によって最適な修理方法が異なります。 大切なお家の屋根を適切に修理をするために、屋根の修理方法について理解を深めることが大切です。 まずは、屋根の修理方法について理解を深めましょう。

1-1.葺き替え工事

屋根の葺き替え工事 屋根の葺き替え工事は古い屋根材を新しい屋根材に葺き替える工事です。屋根全体を張り替えるために屋根修理の中で高額な工事になります。 屋根の葺き替えの事例として多いのが、日本瓦から金属のガルバリウム鋼板に葺き替える葺き替え事例です。 日本瓦の屋根をガルバリウム鋼板に葺き替えることで屋根が軽くなり、地震に強い住宅になります。 そのため、耐震リフォームとして日本瓦の屋根をガルバリウム鋼板に葺き替える事例が増えています。 その他に、複数の箇所から雨漏りが発生した場合や、屋根塗装によるメンテナンスができないほどに、屋根材が劣化してしまった場合に屋根の葺き替え工事は施工されることが多いです。 100万円を超える高額な屋根修理ではありますが、屋根を新しくすることができるので、雨漏りが止まらない方や地震に強い住宅にしたい方に屋根の葺き替え工事は最適です。

1-2.カバー工法

屋根のカバー工法 屋根のカバー工法は既存の屋根材の上に新しい屋根材を被せる屋根のリフォーム工法です。屋根を張り替える「葺き替え」に対して、カバー工法は「重ね葺き」と呼ばれています。 カバー工法はスレート屋根の葺き替え工法として開発されたリフォーム工法ですが、トタン屋根でも施工されます。しかし、日本瓦やセメント瓦などの凸凹している屋根材では施工することができないので注意しましょう。 スレート屋根とトタン屋根の屋根リフォームでは主流の屋根の葺き替え工法です。

1-3.屋根塗装

屋根塗装工事 屋根塗装は塗料によって屋根材を保護する屋根のメンテナンス方法です。「スレート屋根」「トタン屋根」「セメント瓦」などの塗料によって防水性能を確立している屋根で施工されます。 塗料には耐用年数(寿命)があり10年に1度を目安に屋根塗装を行う必要があります。スレート屋根やトタン屋根などの塗装が必要な屋根材の塗装を放置するとカビやコケが生えるようになり、屋根の防水性能が著しく低下します。 また、屋根塗装の際にスレート屋根のひび割れやトタン屋根の錆のなどを補修するので、屋根点検の役割も兼ねて10年に一度を目安に定期的に屋根塗装を行うことが大切です。

1-4.屋根板金工事

屋根板金工事 スレート屋根の頂点の棟部分は棟板金と呼ばれる金属製のカバーがされています。この棟板金は釘で固定されていて、経年劣化で錆びたり、抜けたりします。 そうすると、棟板金に隙間が生じたり、浮いたりします。弊社にお問い合わせ頂いたお客様に台風で棟板金が飛んで行ってしまったなど、棟板金の劣化は大事故や大損害に繋がります。 このような劣化した棟板金を補修、交換する屋根修理が「屋根板金工事」です。 屋根の葺き替え工事やカバー工法、屋根塗装と比べて部分補修で安価な工事にはなりますが、住宅を長期的に保存するためには重要なメンテナンス方法です。

1-5.屋根漆喰工事

屋根漆喰工事 瓦屋根の棟部分は漆喰(しっくい)で固定されています。この漆喰が劣化をすると瓦屋根の棟が崩れたり、鬼瓦が欠落したりして大事故につながる危険があるので漆喰が崩れたり不具合が生じた場合は修理が必要です。 また、漆喰が剥がれてしまうと雨水が屋根の内部に侵入するために、雨漏りのリスクが高まります。 屋根の漆喰の補修はカバー工法や屋根の葺き替え工事と比べて安価な工事にはなりますが、漆喰の劣化は絶対に放置せずに、漆喰の剥がれを見つけた際は早急に修理するようにしましょう。

1-6.雨樋工事

雨樋交換工事 雨樋は屋根に降った雨水を排水する重要な役割があります。雨樋が詰まったり、歪んだり、破損したりすると屋根に降った雨水がうまく排水されません。 そうすると雨漏りの原因になるために修理が必要です。雨樋の修理は交換が基本です。

2.屋根の種類と修理方法

屋根の種類によって発生する劣化症状や不具合が違います。適切な修理方法を検討するためにも、屋根の種類と修理方法について理解を深めましょう。

2-1.瓦屋根

瓦屋根 瓦屋根には「日本瓦」「セメント瓦」「モニエル瓦」の3つの種類があります。形状は似ていますが屋根材の種類としては”別物”なのでそれぞれ解説します。

2-1-1.日本瓦

日本瓦 日本瓦は粘土を原料とした瓦です。日本古来から使用されてきた歴史のある屋根材です。日本瓦の耐用年数は80年〜100年と非常に長期的で、屋根塗装などのメンテナンスは必要ありません。 ただし、屋根の二次防水のルーフィング(防水シート)は30年〜40年で劣化をするので既存の瓦を撤去して再度積み直す、「積み直し」が必要です。 また、瓦屋根の棟部分の漆喰は20年〜25年を目安に劣化するので漆喰の補修工事が必要です。

2-1-2.セメント瓦

セメント瓦 セメント瓦はその名の通り、セメントを原料とした屋根材で形状が日本瓦と似ています。しかし、日本瓦とは別物で、耐用年数は30年〜35年で10年に10度を目安に屋根塗装が必要です。 また、セメント瓦は生産が中止してる製品もあり、部分交換に対応できない場合があります。部分交換に対応できない場合は、全体を葺き替えるか、部分的に葺き替える工法が取られます。 このようにセメント瓦は日本瓦と比べて耐用年数が短く、スレート屋根と同様に10年に10度を目安に屋根塗装が必要になります。

2-1-3.モニエル瓦

モニエル瓦 モニエル瓦とは別名、乾式コンクリート瓦と呼ばれておりセメント瓦と形状が似ています。セメント瓦と形状は似ていますが、屋根材の構造が全く違うためにメンテナンスの際は注意が必要です。 特に、モニエル瓦はスラリー層と呼ばれる着色料が塗装されており、屋根塗装の際はこのスラリー層をしっかりと洗浄し、塗装をする必要があります。 このスラリー層は非常に厄介で、スラリー層の上に塗装をするとすぐに塗装が剥がれ施工不良につながります。そのために、モニエル瓦を塗装する際は、経験と実績のある業者に修理を依頼することが何よりも重要です。

2-2.スレート屋根

スレート瓦 スレート屋根はコロニアルやカラーベストなどのスレート瓦が使用されている屋根です。他の屋根材と比べて導入コストが安いために新築住宅で、もっとも普及している屋根材です。 耐用年数が25年〜30年と瓦屋根と比べて短く、10年に1度を目安に屋根塗装が必要です。また、耐用年数が経過したスレート瓦は塗装の下地として利用できなくなるのでスレート瓦の耐用年数が経過する25年〜30年を目安にカバー工法でガルバリウム鋼板に葺き替えられるのが一般的です。 また、スレート屋根は屋根のてっぺんの棟部分に板金が使用されています。この棟板金は釘で固定されていますが、経年劣化で釘が浮いたり、錆びたりするので屋根塗装の際に点検も含めて修理するようにしましょう。

2-3.金属屋根

金属屋根 金属屋根にはトタンとガルバリウム鋼板の2つの種類が流通しています。同じ金属製の屋根ですが、耐用年数(寿命)やメンテナンス方法が異なるで特徴について見て行きましょう。

2-3-1.トタン

トタン屋根 トタン屋根は亜鉛をメッキした後半ですが、導入コストが安価で加工がしやすいためにひと昔前の屋根リフォームでは主流の屋根材でした。 錆びやすく屋根塗装が必要で、他の屋根材と比べて耐用年数が短く現在ではトタン屋根はほとんど施工されなくなりました。 トタン屋根もスレート屋根と同様に10年を1度を目安に屋根塗装が必要です。

2-3-2.ガルバリウム鋼板

ガルバリウム鋼板屋根 ガルバリウム鋼板とは近年、爆発的に普及し始めた耐久性に優れたメンテナンスフリーの屋根材です。 トタン屋根は「亜鉛」をメッキした鋼板ですが、ガルバリウム鋼板は「亜鉛とアルミニウム」のメッキが施されている屋根材です。 メッキにアルムニウムを混合させることでトタン屋根と比べて耐久性能をアップさせた屋根材になります。 ガルバリウム鋼板はメンテナンスフリーの屋根材として屋根塗装によるメンテナンスの必要はありません。 ただし、傷をつけてしまいメッキが剥がれてしまった場合は、錆が発生するので注意するようにしましょう。

3.屋根修理の業者の選び方

屋根修理の業者は自社直接施工が可能な屋根修理専門業者が最適です。 リフォーム会社は屋根や外壁などのリフォームや工事の内容に応じて、工事に対応できる下請け業者に工事を委託します。下請け業者に工事を委託することで中間マージンが発生するので工事費用がその分高くなります。 一方で、瓦業者や屋根リフォーム専門業者などは自社で直接施工ができるために中間マージンが発生せずに適正価格による修理を実現できます。 また、自社で直接施工ができる専門業者に工事を依頼することで、工事の要望や希望を直接工事に反映できるために、「言った言わない」などの業者トラブルのリスクを下げることができます。 このように屋根修理の業者は屋根修理の専門業者に依頼することで適正価格で高品質な施工を実現できる可能性が高いです。

4.屋根を火災保険で修理する方法

瓦屋根の漆喰や雨樋の破損は火災保険で修理できる可能性が高いです。火災保険は台風や積雪などの「風災」や「雪災」も補償対象で申請をすれば保険金で修理できます。 屋根修理の火災保険を申請する際は、屋根修理の専門業者に点検をしてもらい適切に対処することが重要です。

まとめ

いかがでしたか?屋根修理についてご理解頂けたかと思います。 本文中でもお伝えしましたが、屋根の修理方法には6種類があり、部分補修から全体工事まで修理の規模が異なります。 修理内容によって価格も大幅に異なるために、これから屋根修理を行う方はしっかりと屋根修理の種類と方法を理解して適正業者に修理を依頼するようにしましょう。
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