ノウハウ
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瓦の修理方法と費用相場を理解して安く修理するために知るべき全知識
瓦の修理は「部分的なズレ」や「2〜3枚程度の瓦の割れ」であれば、簡単な部分補修で修理ができます。修理費用も1万円〜3万円と少額で、作業時間も10分〜1時間程度で修理が完了します。
ただし、瓦の劣化症状を放置し、雨漏りが発生した場合、屋根を新しく張り替える、葺き替え工事が必要になり200万円を超える修理費用が発生するケースも少なくありません。
そのため、瓦の不具合や劣化は放置せずに、気がついた段階で適切に修理を行うことが重要です。
この記事では、屋根瓦の不具合や劣化症状別に、適切な修理方法と費用相場を中心に解説します。
また、瓦修理で失敗しない業者の選び方や、注意点についても解説するので是非、参考にして頂ければと思います。

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瓦の不具合・劣化症状別の修理方法
瓦は台風などの強風で、ズレが生じたり、欠落することがあります。また、ソーラーパネルの設置や、屋根点検の際に、誤って瓦を割ってしまい、気がつかずに長年放置されているケースも多いです。
まずは、瓦の劣化や不具合を理解して、適切な修理を行うために、瓦に発生する不具合・劣化と、修理方法について見て行きましょう。
瓦の部分的なズレ
台風や積雪、地震などで瓦がズレてしまった場合、ズレた瓦を戻す作業で修理が完了します。10分ほどで修理が完了する場合が多く、1万円ほどの出張費だけを請求する業者が多いです。
瓦の割れ・欠落
瓦の「割れ」「欠落」は瓦の交換を行います。その際の修理費用は7000円〜15000円が相場です。瓦の交換枚が増えるほど費用が高くなります。
棟瓦の崩れ・漆喰の崩れ
屋根のてっぺんを棟(むね)と言います。棟瓦は土の土台の上に乗っており、漆喰と呼ばれる白い紙粘土のような素材で固定されています。
この漆喰は経年劣化で剥がれるようになります。漆喰が剥がれてしまうと棟の土台の土が流出してしまい、棟が歪んだり倒壊する危険が高まります。そのため、20年〜30年に1回は漆喰のメンテナンスが必要です。
棟の漆喰のメンテナンスは「漆喰補修工事」を行います。既存の劣化した漆喰を剥がして、新しい漆喰を塗り直します。
一方で、棟が全体的に歪んでいたり、倒壊してしまった場合、「棟の取り直し工事」を行います。既存の棟瓦を解体して、再度積み直す工事です。棟内部の土や漆喰も修理・補修できるため、根本的な修理が行えます。
瓦の全体的なズレ・畝り
地震などで屋根瓦全体にズレやう歪みが生じている場合は、「葺き直し工事」工事により修理を行います。葺き直し工事とは、既存の瓦を撤去して再度、葺き直す修理方法です。
再度、瓦を積み直すため、瓦のズレや畝り(うねり)を修理をすることができます。また、瓦を撤去したタイミングで防水シート(ルーフィング)も交換するため、屋根本体の防水性能も回復させることができます。
このように瓦が全体的にズレていたり、畝りが生じている場合、葺き直し工事により修理をするのが一般的です。
雨漏り
瓦の小さなズレや、欠落であっても雨漏りが発生した場合、、葺き直し工事が必要になります。屋根内部の防水シートを交換する必要があるためです。
基本的に屋根は防水シートがしっかりと機能していれば、雨漏りが発生することはありません。防水シートが劣化し、「破れ」や「縮れ」などの隙間が生じて始めて建物の内部に雨水が侵入します。
瓦の劣化症状と関係なく、雨漏りが発生した場合、瓦の葺き直し工事による修理が必要になります。
瓦修理の費用相場
修理内容 |
施工単価 |
単位 |
概算費用 |
対象劣化症状 |
瓦のズレの補修 |
¥5,000〜¥10,000 |
式 |
¥5,000 |
・ズレ |
瓦の差し替え(交換) |
¥7,000〜¥15,000 |
式 |
¥7,000 |
・ひび割れ
・破損
・欠落 |
棟の漆喰補修 |
¥8,000〜¥10,000 |
m |
¥120,000 |
・漆喰の劣化
・漆喰の剥がれ |
棟瓦の積み替え |
¥14,000〜¥16,000 |
m |
¥210,000 |
・漆喰の崩れ
・棟の崩れ
・棟の歪み |
葺き直し |
¥8,000〜¥10,000 |
㎡ |
¥480,000 |
・雨漏り修理
・屋根の歪み |
葺き替え |
¥16,000〜¥18,000 |
㎡ |
¥960,000 |
※屋根面積60㎡の切妻屋根の総二階の住宅を基準に概算費用を算出
※棟の長さは15mを基準に算出
※屋根の葺き替えは屋根材によって費用が変動します。 |
瓦の修理費用は、部分補修などの小規模な修理の場合、数千円〜数万円で修理が可能です。一方で、雨漏など、屋根全体の修理が必要な場合は、修理費用が高額になります。
屋根修理の専門業者に瓦の劣化を適切に診断してもらい、適切な方法で修理をしてもらうことが重要です。
瓦修理の業者の選び方
瓦修理は、大手リフォーム会社から、街の工務店まで様々な業者が対応しています。
業者によっては、簡単な部分補修で修理ができる内容であっても、屋根の葺き替え工事などの高額な工事を提案されることも少なくありません。
瓦修理で失敗しない業者の選び方について具体的に見て行きましょう。
屋根修理の専門業者に依頼する
瓦屋根の修理は屋根修理専門業者に依頼するのがベストです。なぜなら、適切に屋根の劣化を見極めて最適な修理方法を提案してくれる可能が高いからです。
屋根業者に限らず、リフォーム業者は「施工会社」と「営業会社」分類できます。
施工会社は、その名の通り、施工を行う業者です。一方で、営業会社はお客様の窓口となり、工事を受注する業者です。
実際の工事は施工会社に外注するため、費用が高額になります。
また、自社の利益を優先する業者も多く、必要のない高額な工事を提案されることもあります。
瓦修理で失敗する可能性を下げるために、瓦修理は屋根修理の専門業者に依頼することをオススメします。
建築士や雨漏り診断士の資格を保有していること
瓦屋根の修理は建築士や雨漏り診断士などの建物の構造に関する資格を保有している業者に依頼すると安心です。なぜなら、屋根の劣化を適切に判断し、最適な方法で修理ができるからです。
特に、雨漏り修理の場合、雨水の侵入経路を確実に突き止めないと再発する可能性が高いです。そのため、建築士や雨漏り診断士などの建物に関する資格を保有している業者に依頼することで、確実性の高い修理を実現することができます。
また、建築士は建物の設計に関する国家資格ですが、屋根だけではなく、建物全体の老朽化に伴う耐震性などを踏まえて、最適な修理方法を提案してくれる可能性が高いです。
簡単な部分補修で修理ができる内容であっても、建物全体で見ると潜在的な劣化が進行している危険があるため、建築士や雨漏り診断士の資格を保有している業者に現地調査を依頼すると安心です。
過去に屋根修理で火災保険の申請した実績があること
瓦の不具合や劣化は台風や積雪などの自然災害によるものが多いです。漆喰の剥がれなど、経年劣化に思える、不具合であっても台風によって剥れた可能性も高いです。
このように台風や積雪など自然災害によって発生した屋根の不具合は火災保険を適用して、保険金で修理ができる可能性が高いです。
ただし、その事実はあまり知られていなく、施主様から「火災保険で修理ができますか?」とと言わせなければ、提案すらされないのが普通です。
火災保険を申請すれば無料で種類ができる瓦の不具合であっても、火災保険を申請しなければ、自己負担で修理を行うことになります。
このような機会損失を避けるために、瓦修理の際は、過去に火災保険を申請した経験のある業者に依頼すると有利です。
瓦修理の注意点
瓦修理は小規模な工事で、他の住宅リフォームと比べて簡単に修理ができる案件が多いです。
しかし、その小さな瓦修理がトラブルに発展してしまうケースも珍しくありません。実際に瓦修理を行う前に、施主様が知っておくべき注意点について解説します。
DIYで修理をしない
「瓦のズレを修正するくらいなら自分でもできそう」「自分で修理をした方が費用が浮く」そう感じてDIYで修理をする方も多いですが、DIYによる瓦修理は絶対にやめておきましょう。
足場の悪い、屋根の上での作業になり、転落の危険があるからです。
実際の事例として、屋根に上り雨漏りの補修を行っていた方が、転落した事例や、倉庫の屋根を修理中に、屋根が抜けて、1部分に転落した事例を耳にしています。
また、瓦が定位置に固定されておらず、水の流れが変わり、雨漏りの原因になるなど、状況を悪化させてしまうことも少なくありません。
DIYによる瓦修理を勧めているサイトも多く見受けられますが、専門家の立場として、DIYによる瓦修理は大変危険なので絶対にやめておきましょう。
訪問販売業者の指摘を鵜呑みにしない
屋根瓦の劣化は訪問販売業者に指摘をされやすい箇所です。「瓦が浮いていますよ」「棟の漆喰が劣化していますよ」と指摘をされても鵜呑みにせず他の業者に点検を依頼するようにしましょう。
訪問販売販売業者に無料点検を勧められることがありますが、「雨漏りが発生しますよ〜」「葺き替えが必要です」と虚偽の劣化報告や不必要な工事を提案されるので注意が必要です。
このように訪問販売業者に屋根修理を提案された場合は、屋根修理の専門業者に再度現地調査を依頼して、正しい劣化症状を確認することが重要です。
現地調査の際は必ず写真に残してもらう
屋根の劣化症状は写真に残してもらうと安心です。屋根の劣化は屋根に上らなければ確認することができず、業者の劣化報告を信頼するしかありません。
屋根修理業業者などの施工業者の場合、虚偽の報告を行うことは基本的にありませんが、訪問販売業者などの営業会社は高額な工事を受注するために、虚偽の劣化報告を行うことがあります。
そのため、現地調査の際は、必ず屋根の劣化を写真に残してもらうことが重要です。
まとめ
いかがでしたか?瓦修理についてご理解いただけたかと思います。
本文中でもお伝えしましたが、瓦修理は、部分補修で修理できるケースがほとんどです。そのため、瓦の劣化は、放置せずに気がついた段階で修理をしておくことが重要です。