お問い合わせの経緯
突然、飛び込み業者が訪問してきて、「屋根の瓦が1枚ズレている」と言われたようです。そのまま、屋根を点検してもらったところ、「下地がダメになっていて、経年劣化も激しい」と言われ、屋根の葺き替え工事を提案されたようです。大幅な値引きがあり、「最初の見積もりはなんだったの?」と不審に感じたため、他の業者での現地調査を検討されていました。インターネットで川崎市に対応できる屋根業者を探していた際に弊社のホームページをご覧になり興味を持って頂きました。建築士や雨漏り診断士などの屋根に関する専門的な資格を保有しており、大手メーカーの認定施工店として実績があることに信頼性と専門性を感じて頂き、現地調査のご依頼を頂きました。ビフォーアフター

担当者のコメント
お問い合わせ後、すぐに現地調査に伺い屋根の劣化症状を確認させて頂きました。築48年が経過した日本瓦屋根でした。経年劣化により棟の漆喰が剥がれている箇所がありました。また、屋根内部の防水シートも劣化している可能性が高く、雨漏りが発生する可能性がありました。そのため、具体的に屋根のメンテナンスが必要な状態でした。屋根材の日本瓦は粘土を主原料としており耐用年数も80年前後と、経年劣化を理由に屋根材を新しくする必要はありません。既存の日本瓦を再利用する「葺き直し」と呼ばれるメンテナンス方法で防水シートを交換し、棟の漆喰も含めてメンテナンスを行います。しかし、日本瓦は非常に重く、建物への負担が大きいため、葺き直しのタイミングで軽量なガルバリウム鋼板に屋根に葺き替えるケースも多いです。このように屋根の状態を適切に診断して、メンテナンス方法について詳細に施主様に説明させて頂き、ガルバリウム鋼板の葺き替え工事による屋根リフォームを行うことになりました。ガルバリウム鋼板は金属製の屋根材ですが、耐用年数が50年前後と耐久性に優れているのが特徴です。また、メンテナンスフリーの屋根材でもあり将来的なメンテナンスの必要性がありません。このように現時点でもっとも費用対効果を最大化できる屋根のリフォーム工法としてガルバリウム鋼板への葺き替え工事をご提案させて頂きました。屋根の劣化症状と現地調査の様子
ここからは屋根の劣化症状と現地調査の様子について具体的に見ていきましょう。

屋根葺き替え工事の工程と施工中の様子
ここからは屋根の葺き替え工事の工程と施工中の様子について具体的に見ていきましょう。【工程1】瓦おろし
まず始に既存の日本瓦を撤去します。この工程を瓦おろしといいます。
【工程2】野地板の設置
瓦おろしの工程が完了したら、野地板を取り付けます。野地板とは屋根の土台となる建材です。構造用合板と呼ばれるベニア合板が使用されます。
【工程3】防水シートの設置
野地板の設置が完了したら防水シートを設置します。一般的に屋根材が屋根の防水性を確立していると思われていますが、実際に防水性を確立しているのはこの防水シートです。極端な話、屋根材をすべて取り払っても、防水シートがしっかりと機能していれば雨漏りに発展することはありません。
【工程3】屋根材(ガルバリウム鋼板)の施工
防水シートの施工が完了したら、屋根材を設置します。ガルバリウム鋼板の板材を防水シートと同様に軒先から棟に向かって順番に設置していきます。

屋根葺き替え工事の工程と施工中の様子

