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スーパーガルテクト2つの種類と保証内容を徹底比較【画像で解説】
スーパーガルテクトは建材メーカー大手アイジー工業株式会社から2016年3月に発売された「ガルバリウム鋼板」です。
ガルバリウム鋼板の屋根材はスーパーガルテクトの他に、ニチハ株式会社の横暖ルーフシリーズも人気ですが、現在の屋根リフォームではスーパーガルテクトと横暖ルーフの2つの製品が現在もっとも普及率が高いです。
ガルバリウム鋼板の屋根材は施工業者によって標準的に使用する製品が異なるため、屋根リフォームを検討する際は「ガルバリウム鋼板」と屋根材を一括りにせずに、製品の特徴も理解しておくことが大切です。
この記事では、屋根材選びで後悔しないために、スーパーガルテクトの特徴やラインナップについて見て行きましょう。
スーパーガルテクトとは
スーパーガルテクトとはアイジー工業株式会社が販売するガルバリウム鋼板の屋根材です。旧モデルのガルテクトと比べて約3倍の耐久性が認められています。
また、従来のガルバリウム鋼板はアルミニウム、亜鉛、シリコンの3つの要素で構成されていますが、この3つの成分にさらに、マグネシウムを添加することで、防錆性能を強化した製品がスーパーガルテクトです。
従来のガルバリウム鋼板は、塩害が発生する沿岸部では効果を発揮できませんでしたが、スーパーガルテクトは沿岸部においても防錆効果を発揮します。また、保証内容も強化されているため沿岸部の住宅でも安心して導入することができます。
スーパーガルテクトの製品
スーパーガルテクトシリーズには「スーパーガルテクト C」と「スーパーガルテクト フッ素」の2つの製品があります。
それぞれ、表面塗装の仕様や耐用年数が異なるため、それぞれ具体的に見て行きましょう。
スーパーガルテクト
スーパーガルテクトの標準仕様の製品です。表面塗装が2層で形成されており、2層目の仕上げ塗装には遮熱性ポリエステル樹脂塗装が仕様されています。
仕上げ塗装にはちぢみ模様を形成する「ちぢみ塗装」が施されているため、高級感のある質感が特徴です。
カラーは「Sシェイドブラック」「Sシェイドブルー」「Sシェイドブラウン」「Sシェイドモスグリーン」「Sシェイドチャコール」の5つのラインナップがあります。
スーパーガルテクト フッ素
「スーパーガルテクト フッ素」は仕上げ塗装に超高耐久な遮熱性フッ素仕様したスパーガルテクトの上位製品です。スーパーガルテクトの表面塗装は2層で形成されているのに対して、「スーパーガルテクト フッ素」は3層形成で形成されています。
1層目の塗装は「エポシキ樹脂塗装」でスーパーガルテクト、スーパーガルテクト フッ素、共に変わりありませんが、スーパーガルテクト フッ素は2層目、3層目に遮熱フッ素塗料が使用されているます。
スーパーガルテクトとスーパーガルテクトフッ素の保証内容
保証内容 |
スーパーガルテクト フッ素 |
スーパーガルテクト |
塗膜の変褪色・塗膜の白亜化 |
20年 |
ー |
塗膜のひび・われ・はがれ・ふくれ |
20年 |
15年 |
赤錆 |
20年 |
15年 |
穴あき |
25年 |
25年 |
免責事項 |
海岸線から500m以内の地域、及び塩害地域 |
標準仕様のスーパーガルテクトよりもスーパーガルテクトフッ素の方が保証期間が長いのが特徴です。
一般的にメーカー保証は、「16年目に穴あきが発生する」「錆が発生する」という不具合や劣化の発生を保証期間のギリギリで想定している訳ではありません。最低でも、保証期間の1.5倍〜2倍の耐久性や耐性を見越して保証をつけています。
屋根材の耐用年数は沿岸部などの立地や気候条件によって変動しますが、それを差し引いても15年や20年などの長期的な保証がつけられるのは、製品に対するメーカーの自信の表れではないでしょうか。
まとめ
いかがでしたか?スーパーガルテクトについてご理解いただけたでしょうか?
スーパーガルテクトはガルバリウム鋼板の屋根材の中で製品の品質が高く、標準的に使用されている製品です。
ガルバリウム鋼板の屋根材にはスーパーガルテクトの他に、ニチハ会社の横暖ルーフも人気です。
このようにガルバリウム鋼板の屋根材は製品によって耐用年数や保証内容が異なるため、しっかりと違いを理解することが重要です。