目次 [非表示]
- 1. 現地調査の様子
- 2. ビフォーアフター
- 3. 施工前の様子
- 4. 屋根塗装の様子
- 4-1. 高圧洗浄
- 4-2. 棟板金のケレン作業
- 4-3. 鉄部の錆止め塗装
- 4-4. 鉄部の塗装
- 4-5. アスファルトシングルの下塗り
- 4-6. アスファルトシングルの中塗り
- 4-7. アスファルトシングルの縁切り
- 4-8. アスファルトシングルの上塗り
- 4-9. ケラバ水切りと雨押さえの塗装
- 4-10. アスファルトシングルの屋根塗装の施工後の様子
- 5. 外壁塗装の施工中の様子
- 5-1. 外壁塗装の高圧洗浄
- 5-2. コーキングの打ち替え(交換)工事
- 5-3. 破風板のケレン作業
- 5-4. 雨樋のケレン作業
- 5-5. シャッターボックス・水切りの鉄部ケレン作業
- 5-6. 付帯部のコーキング補修
- 5-7. 軒天の塗装
- 5-8. 外壁塗装の下塗り
- 5-9. 外壁塗装の中塗り
- 5-10. 外壁塗装の上塗り
- 5-11. 外壁塗装のパターンの調整
- 5-12. 破風板(鼻隠し)の塗装
- 5-13. 雨樋の塗装
- 5-14. シャッターボックスの塗装
- 5-15. 土台水切りの塗装
お問い合わせの経緯
新築から15年が経過をして屋根と外壁の汚れが目立つようになってきました。ちょうど、同じ時期に家を立てた友人が外壁・屋根塗装を行ったために本格的に検討するようになりました。しかし、どこにリフォームを以来すれば良いのかわからずにインターネットで業者を探していました。
地元の業者に依頼したかったので、千葉市周辺の塗装業者やリフォーム業者をピックアップして相見積もりを取りました。屋根修理プラスさんは屋根の専門でしたが、屋根塗装の施工実績が豊富で外壁塗装も多くの施工実績があったので見積もりをもらうことにしました。
結果的に5社から相見積もりを取りましたが、リフォームに関する知識が豊富で信頼性を感じたために、屋根修理プラスさんに修理を依頼することに決めました。
現地調査の様子
新築から15年目で始めて外壁・屋根塗装を行うお家でした。現地調査を行い、外壁と屋根の劣化症状を確認させて頂きました。 外壁は窯業系サイディングでしたが、経年劣化の初期症状であるチョーキング現象が発生していました。チョーキング現象とは塗料が紫外線により劣化してチョークの粉のように表面に吹き出す劣化症状で、外壁塗装を行うには最適なタイミングでした。窯業系サイディングの目地材のコーキングが経年劣化で隙間が生じており、交換する必要がありました。 また、屋根はアスファルトシングルと呼ばれるシート状の屋根材が使用されていました。アスファルトシングルとはルーフィングシート(防水シート)に砂を吹き付けたシート状の日本では珍しい屋根材です。 アスファルトシングルの劣化症状は経年劣化で表面の砂が剥がれる症状が代表的で、一般的なスレート瓦と同様に屋根塗装が必要な屋根材です。アスファルトシングル材には目立った劣化症状はありませでしたが、築15年が経過していることもあり、屋根塗装によるメンテナンスが必要な状態でした。 屋根の棟板金は金属製で塗装によって防水性を保っています。この塗装も外壁と同様に10年を目安に劣化をしてチョーキング現象が発生します。今回の屋根もチョーキング現象が発生しており、塗装によるメンテナンスが必要な状態でした。 その他に、軒天や破風板などの細かな付帯部(付属箇所)のメンテナンスも含めて外壁・屋根塗装をご提案させて頂きました。ビフォーアフター
アスファルトシングル材は剥がれや欠落などの不具合がなく非常にキレイな状態でした。ただし、屋根の棟板金の塗装が劣化しており屋根塗装が必要な状態でした。今回、塗装を行ったことで屋根の防水性能が回復して今後10年は雨漏りの心配のない安全な屋根になりました。
アスファルトシングル美しい屋根です。アスファルトシングルはルーフィングに砂を吹き付けた屋根材でアメリカでは主流の屋根材です。しかし、日本ではあまり普及しておらず、適切にメンテナンスができる塗装業者は多くはありません。
そのため、アスファルトシングルの屋根塗装やリフォームの際はアスファルトシングルの施工実績のある専門業者に依頼することが重要です。
施工前の様子
ここからは施工前のアスファルトシングル屋根の劣化症状について見てきましょう。
屋根の板金が劣化しておりチョーキング現象が発生している状態でした。屋根の板金の釘も浮いておりメンテナンスが必要な状態でした。
日当たりの悪い北側の屋根材が若干劣化しておりコケが生えていました。
この状態を放置するとコケやカビが生えるようになり屋根の防水性能が低下します。
そのため、屋根塗装を行いアスファルトシングル材の防水性能を回復させる必要がありました。
大屋根の棟板金の劣化状態です。棟板金の取り合い部分の隙間はコーキングでシーリングがされています。
コーキングは10年〜15年を目安に劣化して剥がれが発生するので屋根塗装の機会にコーキングも交換します。
下屋根の状態です。大屋根と比べて日当たりが悪いためコケが生えている状態でした。高圧洗浄で屋根の汚れを洗い流して再塗装を行います。
屋根塗装の様子
ここからは施工中の様子について見て行きましょう。屋根塗装と外壁塗装を一緒に行いました。それぞれの施工箇所に分けて施工工程をご紹介します。 まずは、屋根塗装の施工工程について具体的に解説します。高圧洗浄
まず始めに、高圧洗浄で屋根の汚れをキレイに洗い流します。塗装の下地(屋根材)が汚れた状態で塗料を塗ってしまうと、塗装が密着せずに施工不良の原因になります。そのため、塗装工事の際は高圧洗浄で長年蓄積したカビやコケ、既存の塗膜などの汚れをキレイに洗い流します。
専用の高圧洗浄機を使用して屋根の汚れをキレイに洗い流しています。アスファルトシングル材はシート状の屋根材です。水圧で破れてしまったり、表面の吹き付け材が剥がれてしまうことがあるため、スレートやトタンなどの硬い屋根材を洗浄する時よりも、弱い水圧で丁寧に高圧洗浄を行います。
棟板金も高圧洗浄で汚れをキレイに洗い流します。屋根板金は金属製で塗装により表面処理がされています。塗装は10年〜15年を目安に劣化してチョーキング現象と呼ばれる劣化症状が発生ます。
このチョーキング現象は紫外線の影響で塗料の成分が粉状に表面に吹き出す劣化症状で、キレイに洗浄しないと施工不良の原因になるので注意が必要です。
屋根の高圧洗浄を行うタイミングで雨樋の汚れも高圧洗浄でキレイに洗い流します。
棟板金のケレン作業
高圧洗浄で屋根全体の汚れをキレイに洗い流したら、下地調整を行います。下地調整とは屋根材の不具合や高圧洗浄で取りきれなかった汚れを手作業で除去して、塗装を行う下地を整えることです。
高圧洗浄で取りきれなかった、屋根板金の錆をサンドペーパーを使用して除去をします。この作業をケレン作業と言います。
ケレン作業は錆や汚れを除去するだけではなく、目荒らしで塗装の下地を整える作業が必要になります。
鉄部の錆止め塗装
高圧洗浄とケレン作業で塗装の下地を整えたら、錆止め塗装を行います。
雪止め金具の錆止め塗装を行いました。
棟板金も錆止め塗装を行います。
鉄部の塗装
錆止め塗装後、乾燥をさせてから塗装を行います。屋根とメンテナンスサイクルを合わせるためにシリコン塗料を使用しました。
ローラーを使用しながら丁寧に塗装を行います。
すべての屋根板金を塗装をしたら屋根塗装の工程は施工が完了です。
アスファルトシングルの下塗り
屋根板金の塗装が完了したら、アスファルトシングル本体の施工を行います。屋根塗装は「下塗り」「中塗り」「上塗り」の3回の重ね塗りが行われます。その中で、1回目の下塗りは屋根材と塗装下地の密着性を高める接着剤のような役割があります。
アスファルトシングル材は塗料の吸収が良いために、表面的な塗装ではなく、下塗り塗料を染み込ませるように塗装を行います。
アスファルトシングルの中塗り
下塗りが完了したら中塗りを行います。中塗りではメインの塗料を使用します。今回はシリコン塗料を使用して塗装を行いました。
シリコン塗料を使用して中塗りを行います。下塗りと同様にアスファルトシングル材は塗料の吸収が良いので、塗料を染み込ませながら塗装を行います。
アスファルトシングルの縁切り
中塗りが完了した時点で、「縁切り」作業を行います。縁切り作業とは塗料で屋根材同士が接着された屋根材を剥がす作業です。屋根材が塗料で密着されていると、屋根の内部に侵入した雨水が排水されずに屋根の内部に止まってしまいます。 そうすると、屋根内部の躯体(骨組み)やルーフィング(防水シート)の劣化を早めてしまう結果になります。 屋根の内部に侵入した雨水の逃げ道を確保するために、「縁切り」を行い、塗料で密着したアスファルトシングル材を引き剝がします。
隙間にヘラを入れて、アスファルトシングルの隙間を確保します。
アスファルトシングルの上塗り
縁切りで隙間を確保したら、最後の上塗りを行います。中塗りと同じ塗料を使用して重ね塗りを行います。
上塗り工程は中塗りと同じです。
ケラバ水切りと雨押さえの塗装
アスファルトシングル材の塗装が完了したら、ケラバ水切りと雨押さえの裏側などの細かな部分の塗装を行います。 アスファルトシングル材は薄い屋根材であり、塗料が硬化することで伸縮する特性があるため、ケラバ水切りや雨押さえの隙間といった細かな部分の塗装を刷毛を使用して行いました。
雨押さえと屋根材の隙間を刷毛を使用して丁寧に塗装を行います。アスファルトシングル材は雨押さえと屋根材の隙間が広いために、建物を長持ちさせるために重要な工程になります。このような細かな付帯塗装を行ったらアスファルトシングルの塗装工程は作業が完了です。
アスファルトシングルの屋根塗装の施工後の様子
外壁塗装の施工中の様子
屋根塗装とセットで外壁塗装も行いました。ここからは外壁塗装の施工中の様子について見て行きましょう。外壁塗装の高圧洗浄
まずはじめに、屋根塗装と同様に高圧洗浄で外壁の汚れをキレイに洗い流します。
窯業系サイディングの外壁でしたが、チョーキング現象が発生していました。高圧洗浄を行い、外壁の汚れをキレイに洗い流します。
高圧洗浄の工程は外壁と屋根をセットで行うため、丸1日かかります。
窯業系サイディングはサイディングボードと呼ばれるパネル状の外壁材です。経年劣化でサイディングボードが反ったり、浮いたりする劣化症状が発生するために、高圧洗浄の段階で細かな劣化箇所を確認しながら作業を行います。
軒天や破風板などの木部は特に劣化が進行しやすい箇所です。1箇所ずつ劣化を確認をしながら洗い残しがないように高圧洗浄を行いました。
お客様のご要望でカーポートと玄関の洗浄も行いました。
コーキングの打ち替え(交換)工事
高圧洗浄が完了したら、劣化したコーキングの打ち替え工事を行います。
窯業系サイディングはボードをつなぎ合わせることで外壁面を構成しています。その、つなぎ目はコーキングと呼ばれるゴム状のパッキンを充填することで隙間を埋めています。このコーキングは10年〜15年を目安に劣化して隙間が生じてしまうことから外壁塗装のタイミングで交換するのが一般的です。
既存のコーキングを撤去します。コーキングは伸縮性のあるゴム状の素材なので引っ張りながら撤去します。
既存のコーキングの撤去が完了したら、目地(隙間)をキレイに掃除をして、プライマーを塗布します。プライマーとはコーキングの密着性を高める下地調整材です。塗装工程に例えると、下塗りのような役割があります。
プライマーの塗布が完了したら、コーキングを充填します。外壁で使用されるコーキングは変成シリコンと呼ばれるコーキング材です。変成シリコンはコーキングの上に塗装ができるのが特徴です。
コーキングを充填したら、専用のヘラで均します。外壁にコーキングが付着しないようにマスキングテープでしっかりと養生してコーキングを均一に均します。
コーキングの施工が完了しました。
サッシ(シャッター)と外壁の取り合い部分のコーキングも交換しました。コーキング打ち替えの塗装工程はサイディングのコーキングの交換と同じです。
破風板のケレン作業
破風板のケレン作業を行います。サンドペーパーやマジックロンを使用して既存の塗膜を削りとります。
雨樋のケレン作業
雨樋もケレン作業を行います。サンドペーパーやマジックロンを使用してケレン作業を行います。
シャッターボックス・水切りの鉄部ケレン作業
シャッターボックスや土台水切りなどの鉄部もケレン作業を行います。
シャッターボックスをケレン作業を行いました。
細かな箇所ですが、土台水切りもケレン作業を行い、塗装の下地を整えます。
付帯部のコーキング補修
破風板の隙間をコーキングで埋めました。
軒天の塗装
軒天を塗装しました。ベランダの下と屋根の軒先部分の軒天を塗装しました。
外壁塗装の下塗り
塗装の下地が整ったら、いよいよ塗装工程にはります。屋根と同様に「下塗り」「中塗り」「上塗り」の3回の重ね塗りが基本です。
外壁塗装の中塗り
中塗りを行います。屋根塗装と同様にシリコン塗料で塗装を行います。
外壁塗装の上塗り
中塗りが完了したら、上塗りを行います。塗装工程は上塗りと同じです。
外壁塗装のパターンの調整
石積み模様のデザイン性に優れたサイディング外壁だったため、最後にパターンを出して外観を調整しました。
破風板(鼻隠し)の塗装
外壁の塗装が完了したら。破風板(鼻隠し)の付帯部塗装を行います。
雨樋の塗装
雨樋も塗装をしました。
シャッターボックスの塗装
シャッターボックスも塗装をしました。
土台水切りの塗装
最後に土台水切りを塗装をしたら、外壁塗装は付帯部塗装も含めて施工が完了です。
簡 単 無 料 お 見 積 り
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