屋根材の種類とリフォームで失敗しない選び方をランキング形式で解説

西東京市のスレート屋根塗装
屋根の葺き替え工事の際に屋根材選びに悩まれる施主様は非常に多いです。屋根材によって耐用年数(耐久性)が違うだけではなく、将来的なメンテンスの手間やランニングコストまで違ってくるため、屋根材の種類を理解して慎重に決めることが重要です。 この記事では屋根材の種類と特徴についてまとめています。また、屋根材別に「耐久性」や「耐震性」などをランキング形式でまとめているぜひ、参考にしてくださいね。

屋根材の種類

まず始めに、屋根材の種類や特徴などの基礎知識について見ていきましょう。屋根材の種類や特徴を事前に理解しておくことで、費用対効果の高い屋根リフォームを実現できるようにるので、まずは屋根材の種類と特徴について解説します。 屋根材は大きく分類して、「粘土系」「セメント系」「スレート系」「金属系の」4つの種類に分類されます。これは屋根材の素材による分類です。屋根材の素材によって特徴が異なるため、まずは屋根材の素材別の種類と特徴について理解を深めましょう。

粘土系

杉並区の屋根葺き替え工事の施工前の様子 粘土を主原料とする屋根材です。日本古来の屋根材の日本瓦が粘土系に該当します。粘土系の最大の特徴は耐用年数が非常に長期的なことです。 粘土を主原料としているため、劣化することはなく、その耐用年数(耐久性)は80年〜100年と言われています。 しかし、屋根材として非常に重く、耐震性能が低いのが欠点です。 粘土系に代表される屋根材に日本瓦がありますが、日本瓦は釉薬瓦(ゆうやくわから)と無釉瓦(むゆうかわら)の2つの種類があります。

釉薬瓦

釉薬瓦は瓦の釉薬と呼ばれる薬品をかけて焼き上げた瓦です、別名、陶器瓦と呼ばれるように、食器や茶碗のように表面がツルツルしているの特徴です。釉薬によって様々な色や模様を演出できるため、和風、洋風問わず様々な住宅の屋根に用いられています。

無釉瓦

無釉瓦は釉薬を使用せずに焼き上げた瓦です。日本古来から屋根材として使用されている実績のある屋根材です。粘土を焼き上げたシンプルな瓦ですが、焼き物特有の重厚感を演出できるため、和風住宅や神社仏閣では無釉瓦が使用されます。「いぶし瓦」や「素焼き瓦」といった名称で流通しています。

セメント系

セメント瓦 セメント瓦はセメント(モルタル)やコンクリートを成形し、塗装で仕上げた屋根材です。 粘土系よりも安価な屋根材ですが、塗装によって防水性能を確立しているため、屋根塗装によるメンテナンスが必要な屋根材です。 また、粘土系と非常に形状が似ていますが、粘土系と比べて耐用年数(耐久性)が短いです。 セメント系の屋根材はセメント瓦とモニエル瓦の2つの種類があります。

セメント瓦

セメント瓦はセメント(モルタル)を主原料とした屋根材です。日本瓦と形状が酷似しており、素人目では判断することが難しいですが、最大の違いは「塗装」です。 日本瓦は塗装がされていませんが、セメント瓦には塗装がされており、経年劣化で屋根材にコケやカビが発生するようになります。そのため、屋根を見上げて、コケやカビが繁殖しているようだったら、セメント系の屋根材であり、セメント瓦の可能性が高いです。

モニエル瓦

モニエル瓦はコンクリートを主原料とする屋根材です。屋根材を構成する材料が異なるだけで、形状や劣化症状までセメント瓦と酷似しているため素人目ではほとんど判断することができません。どのように見極めるのかと言うと、塗装方法で判断します。 モニエル瓦は特殊な塗装がされており、スラリー層と呼ばれるセメント瓦には無い、仕上げ方法がされています。この塗装方法でモニエル瓦を判断しますが、塗装業者などの専門業者で無いと、判断できないので、注意しましょう。

スレート系

チョーキング現象が発生したスレート瓦 スレート系はセメントに線維素材を混ぜた原料を板状に成形し、塗装をした屋根材です。軽量で、施工もしやすく、安価であるため、戸建て住宅でもっとも普及している屋根材です。塗装によって防水性能を確立しているため、定期的に屋根塗装によるメンテナンスが必要です。 スレート系には「化粧スレート」と「波型スレート」の2種類が広く流通しています。

化粧スレート

化粧スレートは板厚5mm程度のスレート瓦です。コロニアルやカラーベストなどの製品が流通しており、新築住宅では7割のシェアを誇る主流の屋根材です。ただし、耐用年数が短期的で、屋根塗装によるメンテナンスが必要なことから、屋根リフォームで使用されることはありません。

平波スレート

平波スレートとは波板状に成形したスレート材です。工場や倉庫などで広く使用される屋根材です。戸建て住宅では使用されることはありません。

金属系

屋根材と棟下地の施工 金属系は素材が安価かつ軽量で施工性に優れた屋根材です。現在ではトタンやガルバリウム鋼板が有名です。トタンはホームセンターでも手にはいる身近な素材ですが、経年劣化で錆が発生します。そのため。定期的に屋根塗装によるメンテナンスが必要になります。現在では、トタンはあまり使用されていませんが、屋根リフォームではガルバリウム鋼板が主流になっています。特に、金属屋根は、他の屋根材と比べて、非常に軽量で建物への負担を軽減できるため、耐震性を重視される施主様に選ばれています。

トタン

トタンはホームセンターでも入手できる身近な素材です。別名、「亜鉛メッキ鋼板」と呼ばれており、表面の亜鉛メッキが錆びる(酸化)ことで、内部の鉄板を保護します。ただし、素材自体に防水性能はなく、定期的に屋根塗装が必要な素材です。現在では、ガルバリウム鋼板が普及したこことで、屋根リフォームではほとんど使用されなくなりました。

ガルバリウム鋼板

ガルバリウム鋼板は現在、屋根リフォームでもっとも人気で普及率の高い屋根材です。ガルバリウム鋼板は特殊な亜鉛とアルミの合金メッキがされており、金属屋根の最大の弱点である、錆に強いのが特徴です。耐用年数も40年〜50年と非常に長期的で、メンテナンスフリーの屋根材として、屋根塗装の必要もありません。そのため、将来的なメンテナンスの手間と費用を大幅に削減できることから、屋根リフォームの主流となっています。

アスファルトシングル

トタン屋根の葺き替え工事の施工後の様子 上記で説明した4つの分類には属しませんが、アスファルトシングルも近年少しずつ普及するようになりました。アスファルトシングルとは一言で言うと、防水シートが仕上げ材になった屋根材です。日本ではほとんど普及していませんが、アメリカでは主流の屋根材です。 アスファルトシングルは基本的にペラペラな防水シートなので、施工性が高く複雑な形状の屋根にも施工できるのが特徴です。耐用年数も30年前後と化粧スレートと同等レベルです。ガルバリウム鋼板の方が費用対効果が高いため、屋根リフォームでは使用されることはあまりあり鋼板ませんが、「こんな屋根材もあるんだな〜」程度に覚えておくと役に立つ時がくるかもしれません。

屋根材の比較表と特徴

屋根材には様々な修理がありますが、使用される屋根材は下記の3つです。
  • 日本瓦
  • スレート瓦
  • ガルバリウム鋼板
現在ではガルバリウム鋼板が主流ですが、それぞれ費用や性能が異なるため、メリットやデメリットも含めて詳しく解説します。 まずは簡単に屋根材の比較表をまとめたのでご覧ください。
性能/種類 日本瓦 スレート瓦 ガルバリウム鋼板
耐用年数 80年〜100年 25年〜30年 40年〜50年
価格 ¥8,000〜¥12,000 ¥4,500〜¥8,000 ¥6,500〜¥9,000
重量/m2 48kg 18kg 5kg
耐震性 ×
耐風性
断熱性
メンテナンス 塗装の必要なし 10年1度の再塗装が必要 塗装の必要なし
ランニングコスト

日本瓦

日本瓦は粘土系の屋根材です。耐用年数が80年〜100年と非常に長期的なのが特徴です。また、屋根塗装の必要がなくメンテナンス費用が発生しません。しかし、非常に重く耐震性能が低いため、現在ではガルバリウム鋼板に葺き替える施主様も多いです。
耐久性 80年~100年
価格 8,000円~12,000円 / ㎡(材工費)
メリット
  • 不燃材料なので耐火性に優れている
  • 破損しても1枚単位で交換できる
  • 断熱性、遮音性に優れている
  • デザイン性に優れている(特に洋瓦)
  • 耐久性が優れている
  • 日本の気温・風土に合っている
  • 日本家屋には非常にマッチする(屋根の輝きが美しい)
  • 屋根裏の熱がこもらないので夏は涼しく冬は暖かい(天井が熱く感じない)
デメリット
  • 重量があるため地震の揺れに弱い
  • 暴風で瓦がずれる
  • 瓦によっては、非常に高額な工事になる
  • 施工できる職人が少ない
  • 基礎工事をしっかりとしたものにしなくてはならない
メンテナンス 下葺材(屋根の下地)・棟部のしっくいの定期点検、それにより必要なメンテナンスを行う必要がある。屋根替えを行う場合は、カバー工法は不向き、既存を撤去する葺き替えが適している。

スレート瓦

スレート瓦はセメントに繊維材料を混合して強化した板材の素材です。新築住宅で7割のシェアがありますが、屋根リフォームではあまり使用されることはありませんが、材料費が安いため、とにかくリフォーム費用を安くしたい場合、使用されることがあります。
耐久性 25年~30年
価格 4,500円~8,000円 / ㎡(材工費)
メリット
  • 一部高価な商品もあるが瓦などに比べると安価
  • カラーバリエーションが豊富
  • 耐火性、断熱性に優れている
  • 最も普及している屋根材なので多くの業者が施工できる
  • 軽量のため耐震性に優れている
デメリット
  • 暴風雨に比較的弱く隙間から雨水が入り込みやすい
  • 日本の伝統的な家屋には適さない単調なデザイン
  • 定期的な塗装が必要になる
  • 人の重さや、強い風や災害、積雪でも重さで割れてしまうことがある
  • 表面がザラザラしているので、水分が滞留しコケやカビが生えやすい
メンテナンス
  • 屋根塗装(約10年サイクルで塗装)
  • 葺き替え(塗装していなければ、20~25年で葺き替え)
  • 重ね葺き(カバー工法:雨漏りなどがなく、下地が良ければ重ね葺き可)

ガルバリウム鋼板

ガルバリウム鋼板はアルミニウムと亜鉛の合金メッキです。耐用年数が40年〜50年と非常に長期的で、屋根塗装によるメンテナンスが必要な無いメンテナンスフリーの屋根材のため、屋根リフォームでは主流の屋根材となっています。
耐久性 塩害地域で20年、それ以外の地域で40年〜50年
価格 6,000円~9,000円 / ㎡(材工費)
メリット
  • 不燃材料なので耐火性に優れている
  • 耐久性が優れている
  • カラーバリエーションが豊富
  • 日本瓦の約1/6の軽さ。耐震性に優れている
  • 一般的なトタンと比べると約4倍の防錆性がある
デメリット
  • 断熱性が低くて夏場が暑い。断熱対策が必要
  • 衝撃に弱い。薄いので重いものが当たると凹む
  • 防音性が低い。他の屋根材と比べて雨音は大きくなる
  • 防音材や断熱材の施工など弱点克服にコストがかかる
メンテナンス
  • 屋根塗装(約15年~20年で塗装※保証年数+5年で塗装が必要)
  • 葺き替え(塗装しないで寿命の30年が経過したら葺き替え時期)
  • 重ね葺き(カバー工法:雨漏りなどがなく、下地が良ければ重ね葺き可)

屋根材の選び方とランキング

屋根材には「日本瓦」や「ガルバリウム鋼板」など種類がありますが、屋根材によって性能が異なります。そのため、リフォームの目的によって最適な屋根材も違ってくるため、リフォームの目的に応じた屋根材を選ぶ必要があります。具体的にリフォームテーマごとに最適な屋根材についてランキング形式でまとめたので是非、参考にして頂ければと思います。

屋根材の耐震性能ランキング

  • 1位:ガルバリウム鋼板
  • 2位:アスファルトシングル
  • 3位:スレート瓦(コロニアル、カラーベスト)
軽量な屋根材であるほど耐震性が向上します。屋根が軽くなることで建物の重心が下がり地震に強くなるからです。ガルバリウム鋼板は0.3mmの金属板のため非常に軽量です。そのため、瓦屋根と比べて1/10の軽さなのでもっとも耐震性に優れた屋根材と言えます。

屋根材の耐久性ランキング

  • 1位:日本瓦
  • 2位:ガルバリウム鋼板
  • 3位:スレート瓦(コロニアル、カラーベスト)
屋根材の中でもっとも耐久性が高いのは日本瓦です。日本瓦は粘土系の屋根材で食器などの陶器と同じです。古代の遺跡から茶碗などの陶器が非常にキレイな状態で発見されることからも分かる通り、基本的に劣化することはありません。このように屋根材の中で日本瓦がもっとも耐久性が高いです。

屋根材の防水性ランキング

  • 1位:ガルバリウム鋼板
  • 2位:スレート瓦(コロニアル、カラーベスト)
  • 3位:日本瓦
ガルバリウム鋼板はガルバリウム鋼板の板をつなぎ目なく施工する「縦葺き」と呼ばれる工法で施工をすることができます。そのため、緩勾配の屋根でも施工をすることが可能で屋根材の中でも防水性能に優れているのが特徴です。

屋根材の遮熱性ランキング

  • 1位:日本瓦
  • 2位:ガルバリウム鋼板
  • 3位:スレート瓦(コロニアル、カラーベスト)
古くからの日本家屋は夏は涼しいのが特徴ですが、日本瓦の遮熱性も関係しています。粘土系の素材のため、金属やセメントと比べて熱伝導が低いの特徴です。言い換えれば、日本瓦は断熱性能がある屋根材のため、遮熱性も高いです。

屋根材の総合ランキング

  • 1位:ガルバリウム鋼板
  • 2位:日本瓦
  • 3位:スレート瓦(コロニアル、カラーベスト)
「耐震性」「耐久性」「防水性」「遮熱性」などの屋根材に求められる性能を総合的に判断すると、やはりガルバリウム鋼板が優れた屋根材と言えます。性能だけではなく、屋根材としても日本瓦よりも安価で費用対効果の高い屋根材と言えます。

まとめ

いかがでしたか?屋根材の特徴や選び方についてご理解いただけたでしょうか? 屋根リフォームは業者の提案や施工技術も重要ですが、やはり屋根材選びも重要です。屋根材によっては将来的なメンテナンスサイクルやランニングコスト、安全性も違ってくるために、屋根リフォームの目的をしっかりと意識して屋根材を選ぶことが重要です。
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