お問い合わせの経緯
突然訪問してきたリフォーム会社の営業マンに、「ベランダの外壁から雨漏りがしていますよ」と指摘を受けて、修理を検討していました。
実際に、見積もりをとったところ、外壁の全面張り替えを提案され、金額も300万円を超える内容でした。
訪問業者であり、ホームページを検索してもヒットしなかったことから、再度、他の業者による、現地調査を検討されていました。
ご近所の評判から、すでに弊社を認知していただいており、直接お電話でお問い合わせを頂きました。
ビフォーアフター


担当者のコメント
お問い合わせ後、すぐに現地調査に伺い、雨漏りの状況を確認させていただきました。
ベランダの軒天に雨染みが広がっていることから、ベランダが雨漏りの原因になっている可能性が高い状況でした。
目視調査に加えて、実際に雨を再現する散水調査を行った結果、ベランダの「笠木」から、雨水が侵入していることが分かりました。
笠木とは、「手すり壁」の上に取り付けられている、黒い金属製のカバーです。
「手すり壁」の内部は空洞になっており、笠木で蓋をしているような構造になっています。
そのため、笠木から雨水が侵入すると、雨水がダイレクトにベランダの裏側まで到達するため、軒天に「雨染み」が広がるようになります。
また、笠木から慢性的に雨水が侵入することで、手すり壁の外壁を内側から腐食させてしまいます。
外壁の腐食が進行すると、建物の躯体(骨組み)が歪んでしまうことから、大掛かりな修理が必要になります。
幸い、今回のケースでは、外壁の劣化も軽度でだったため、笠木の交換工事をご提案させて頂きました。
また、ベランダの防水層も一部剥がれが見られ、今後、雨漏りに発展する可能性が高かったため、ウレタン防水工事もセットでご提案させて頂きました。
雨漏りの状況と現地調査の様子
ここからは具体的な劣化症状と、現地調査の様子について見て行きましょう。



笠木の交換工事の工程と施工中の様子
ここからは、笠木の交換工事の工程と、施工中の様子について、具体的に見てきましょう。【工程1】笠木の撤去
まず始めに、既存の笠木を撤去します。

【工程2】ベニア下地の取り付け
笠木の撤去が完了したら、ベニア下地を取り付けます。

【工程3】防水シートの施工
笠木の施工が完了したら、防水シートを施工します。

【工程4】笠木の施工
防水シートの施工が完了したら、笠木を取り付けます。

ベランダ防水工事の工程と施工中の様子
ここからはベランダ防水工事の工程と、施工中の様子について具体的に見て行きましょう。【工程1】ベランダの清掃・ケレン作業
まず始めに、ベランダの清掃を行い、防水工事を行う準備をします。今回はウレタン防水を行います。 ウレタン防水は、塗料で防水性能を確立する塗膜防水です。 下地が汚れていたり、脆いと、防水層が剥がれる危険があるため、汚れや、脆弱な既存の防水層を撤去します。


【工程2】プライマーの塗布
ベランダの清掃が完了したら、プライマーを塗布します。ウレタン防水工事は、「ウレタン塗料」により防水層を形成する工法です。プライマーは、ウレタン塗料の密着性を高める下地調整材として、最初に塗装をします。

【工程3】ウレタン防水(1回目)の施工
プライマーの塗布が完了したら、ウレタン防水を行います。ウレタン防水は、2回の重ね塗りで、防水層を形成します。 なお、外壁塗料にも「ウレタン塗料」がありますが、ウレタン防水で使用するウレタン塗料は全くの別物なので、混同しないように注意しましょう。



【工程4】ウレタン防水(2回目)
1回目のウレタン防水が完了したら、2回目のウレタン防水を行います。施工工程は、1回目と同じです。


【工程5】トップコートの施工
ウレタン防水が完了したら、トップコートを施工します。トップコートはウレタン防水の仕上げ塗装になります。
