東京都足立区で屋根葺き替え工事を施工させて頂きました。
台風19号で瓦が破損した瓦屋根をガルバリウム鋼板に葺き替えました。東京都足立区の屋根葺き替え工事の施工事例をご紹介します。
台風19号で大屋根の冠瓦が割れてしまい、応急処置も含めた屋根修理を検討されていました。インターネットで足立区に対応できる屋根修理業者を探していた際に、弊社のホームページをご覧になり、お問い合わせを頂きました。
台風19号の影響で、弊社にも屋根修理のお問い合わせが殺到していましたが、雨漏りの被害の拡大を防止するために、ブルーシートで応急処置を行いました。
ビフォーアフター

瓦屋根をガルバリウム鋼板屋根に葺き替えました。
瓦屋根を日本瓦に葺き替えることで、屋根が軽くなり建物全体の耐震性能が向上します。
特に、築年数30年が経過すると建物の老朽化も進行するため、屋根を軽くすることで、建物全体の安全性が向上します。
お問い合わせ後、すぐに現地調査にお伺いしてブルーシートでの応急処置を行いました。被害状況としては屋根の棟の冠瓦が割れている状態でした。
台風19号の直後で弊社にもお問い合わせが殺到している状態でしたが、雨漏りなどの二次被害を防ぐために応急処置を優先して行いました。
屋根の劣化症状としては、築年数30年以上が経過をしており、台風で破損した屋根材の他に、棟の漆喰の劣化も進行している状態でした。
また、屋根内部の防水シートも経年劣化で傷んでいる可能性が高く、部分補修ではなく、全体的に修理をするタイミングでもありました。
屋根の状況を施主様に詳しく説明しながら、ご予算や、今後のメンテナンスサイクル、ライフプランをヒアリングさせて頂いた結果、ガルバリウム鋼板による屋根の葺き替え工事をご提案させて頂きました。
また、ちょうど施主様が外壁のメンテナンスも検討されていたため、外液塗装と合わせてご提案させて頂きました。
屋根の劣化症状と現地調査の様子
ここからは屋根の劣化症状と現地調査の様子について具体的に見て行きましょう。

台風で屋根の冠瓦が割れていました。
棟の内部には葺き土と呼ばれる土が詰まっていますが、この冠瓦の破損箇所から雨水が侵入して、葺き土に浸透してしまいます。葺き土が外に流れ出てしまうと棟が歪み、倒壊する危険があるため、早急に応急処置を行う必要がありました。

瓦屋根も割れている箇所がありました。屋根材が破損しても屋根内部の防水シートが二次防水の役割を果たすため、通常であれば雨漏りに発展することはありません。
しかし、築年数30年が経過しており、屋根内部のルーフィングも劣化して破れている可能性が高く、屋根材の破損が即、雨漏りに発展する可能性が高かったため、早急に応急処置を行う必要がありました。

屋根全体の写真です。日本瓦の耐用年数は50年〜80年と非常に長期的です。そのため、既存の日本瓦はまだまだ使用できる状態でした。
しかし、今後、建物自体が老朽化が予測されます。建物への負担を少しでも軽減し、地震に強く、安全な住まいを実現するためには、ガルバリウム鋼板のへの葺き替えも選択肢として有効です。

破損した日本瓦を撤去してブルーシートで応急処置を行いました。台風などで実際の修理の目処が立たない場合、このように応急処置だけでも先行して行うことが、二次被害を防ぐもっとも有効な方法です。

屋根の棟を形成している熨斗(のし)瓦が全体的に歪んでいる状態でした。屋根を葺き替えずに、既存の日本瓦を活かす場合、棟の積み直し工事が必要になります。
屋根葺き替え工事の工程と施工中の様子
屋根の葺き替え工事とは屋根材を新しくする屋根のリフォーム工法です。
既存の屋根材(日本瓦)を撤去して、新しい屋根材(ガルバリウム鋼板)に張り替えます。
屋根葺き替え工事の実際の施工中の様子をご紹介します。
【工程1】日本瓦の撤去・解体(瓦おろし)
まず始めに、既存の屋根材(日本瓦)を撤去します。

屋根の棟を解体してから、屋根面の瓦を撤去します。瓦を撤去すると土やホコリなどが体積しているため、しっかりと清掃を行います。

棟に対して平行に走っている木材板は瓦桟(かわらざん)と呼ばれる、瓦を設置する土台となっていた部材です。
この瓦桟の上に野地板と呼ばれるベニア合板を施工するため、腐食したり、劣化している箇所がある場合は、補修工事を行います。
【工程2】野地板(コンパネ)の施工
既存の日本瓦の撤去が完了したら新しい屋根材の土台となる野地板を施工します。

屋根面に野地板を施工しました。野地板は構造用合板というベニア合板を使用します。構造用合板はJIS規格で規定されており、耐水性と耐久性の観点から屋根の野地板として使用されます。
屋根の葺き替え工事の見積書を確認する際は、野地板の種類を必ず確認することが重要です。

野地板の施工が完了しました。
【工程3】防水シート(ルーフィングシートの施工)
野地板の施工が完了したら防水シートを施工します。防水シートルーフィングシートとも呼ばれており、屋根の二次防水として重要な役割があります。

ガルバリウム鋼板は耐用年数が長く、耐久性に優れた屋根材です。そのため、ルーフィングシートも耐久性に優れた、改質アスファルトルーフィングを使用します。

リブルーフは自着式の製品です。通常はルーフィングシートは釘で固定をしますが、釘がルーフィングシートを貫通するため、防水処理が必要になります。
一方で、自着式のルーフィングシートはルーフィングシートを傷つけることなく、固定することができます。
【工程4】棟下地の施工
防水シート(ルーフィングシート)の施工が完了したら棟下地と呼ばれる角材を施工します。この角材は屋根板金を取り付ける際の下地板になります。

屋根の棟部分に棟下地を施工しました。
【工程5】屋根本体(ガルバリウム鋼板)の施工
棟下地の施工が完了したら、屋根本体(ガルバリウム鋼板)を施工します。

軒先から棟に向かって順番にガルバリウム鋼板を施工します。最後に棟板金を取り付けたら瓦屋根の葺き替え工事は施工が完了です。
屋根葺き替え工事の施工後の様子




外壁塗装の工程と施工後の様子
屋根の葺き替え工事と平行して外壁塗装を施工させて頂きました。ここからは外壁塗装の工程を施工中の様子似ついて見て行きましょう。
【工程1】外壁塗装の高圧洗浄
まず始めに、高圧洗浄を行い外壁の汚れをキレイに洗い流します。

高圧洗浄前の外壁の状態です。
モルタル外壁ですが、クラック(ひび割れ)が入っている状態でした。モルタル外壁はひび割れが発生しやすいのが特徴です。
しっかりとひび割れ補修をしてら塗装工事を行います。

高圧洗浄で外壁の汚れをキレイに洗い流しています。




【工程2】クラック(ひび割れ)の補修
外壁の高圧洗浄が完了したら、外壁のひび割れ補修を行います。

コーキングでひび割れ補修を行います。ひび割れに沿ってコーキングを施工します。

ヘラでコーキングを均して下地を整えます。


【工程3】外壁塗装の下塗り
クラックの補修が完了したら、外壁塗装を行います。外壁塗装は下塗り、中塗り、上塗りの3回の重ね塗りが基本です。
その中で、下塗りはシーラーと塗料を使用して塗装の下地を整える役割があります。

モルタル外壁は塗料の吸い込みが激しいので、たっぷりとシーラーを染み込ませます。そうすることで、中塗り、上塗りの塗りムラを防止する役割があります。
【工程4】外壁塗装の中塗り
外壁塗装の下塗りが完了したら、中塗りを行います。中塗りはメインの塗料を使用して塗装をします。外壁塗装の標準的な塗料のシリコン塗料で塗装をしました。

シリコン塗料で中塗りを行っています。ベージュを使用しています。

塗り残しが無いように下塗りを行っています。
【工程5】外壁塗装の上塗り
外壁塗装の上塗りを行います。中塗りで使用したシリコン塗料を重ね塗りを行います。

外壁塗装の上塗りの施工中の様子です。上塗り工程が完了したら外壁の塗装は施工完了です。
【工程6】霧避けの塗装
外壁の塗装が完了したら、付帯部を塗装します。付帯部とは霧避け、雨戸、雨樋などの建物付帯箇所になります

まずは、霧避けの塗装から見て行きましょう。まずは、ケレン(サビ落とし)を行い塗装の下地を整えます。

ケレン作業が完了したら、錆止め塗装を行います。赤い塗料が錆止め塗料です。

錆止め塗装が完了しました。

錆止め塗装が完了したら、ウレタン塗料で上塗りを行います。

霧避けの鉄部塗装が完了しました。鉄部や木部、樹脂などはウレタン柔らかい塗膜を形成するウレタン塗料を使用するのが一般的です。
【工程7】雨戸の塗装
霧避けの塗装が完了したら、雨戸を塗装します。

サンドペーパーを使用してケレン作業を行い、塗装の下地を整えます。

錆止め塗装を行います。

錆止め塗装が完了しました。

錆止め塗装が完了したら、ウレタン塗料を使用して上塗りをおこないます。

雨戸の鉄部塗装が完了しました。

窓手すりも雨戸と同じ手順で塗装をします。

まずは、ケレン作業を行い塗装の下地を整えます。

錆止め塗装を行います。

上塗りを行ったら雨戸の塗装は完了です。
【工程8】破風板の塗装
最後に破風板を塗装します。鉄部塗装と同様に、ケレン作業を行い、下塗り、上塗りの順番で仕上げます。

上塗りを施工しています。

最後に、2回の重ね塗りを行ったら施工完了です。
