千葉県香取郡多古町で瓦屋根の葺き替え工事を施工させていただきました。 台風で雨漏りが発生してしまい、確実に修理をするために、金属屋根のガルバリウム鋼板に葺き替えました。多古町の屋根の葺き替え工事の施工事例をご紹介します。
お問い合わせの経緯
台風で屋根の瓦がズレてしまい雨漏りが発生していました。
火災保険による屋根の修理を検討されており、火災保険の申請を含めて施工ができる屋根修理業者を探されていました。インターネットで興味を持っていただき、お問い合わせをいただきました。
屋根修理の専門業者として雨漏り修理に対応できるだけではなく、火災保険を利用した屋根修理においても県内トップクラスの実績を誇っています。
豊富な施工実績と確実性の高い屋根修理を実現できることに信頼性を感じていただき、現地調査のご依頼をいただきました。
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ビフォーアフター
日本瓦屋根の雨漏りを火災保険を利用して、ガルバリウム鋼板屋根に葺き替えました。
屋根が軽くなり耐震性も向上し、付加価値の高い屋根リフォームを実現できました。
担当者のコメント
お問い合わせ後、すぐに現地調査に伺い屋根の劣化症状を確認させていただきました。
台風で瓦がズレてしまい、そのズレた箇所から雨水が侵入して雨漏りが発生していました。室内にポタポタと雨水が垂れてくる状態で屋根の躯体も含めて修理をする必要がありました。
雨漏りは部分補修で修理をしても他の箇所から再発する可能性が高く、根本的な修理が必要です。そのため、新しく屋根を張り替える、屋根の葺き替え工事による修理をご提案させていただきました。
屋根の葺き替え工事は屋根内部の下地(防水シート)も含めて交換するため、根本的な修理を実現することができます。
また、ガルバリウ鋼板は日本瓦屋根と比べて70%も軽量でなため、屋根の負担を軽減できます。
そのため、ガルバリウム鋼板による屋根の葺き替え工事をご提案させていただきました。
屋根の被害状況と現地調査の様子
ここからは屋根の劣化症状と現地調査の様子について具体的に見いてきましょう。
台風で瓦が飛ばされてしまった箇所をブルーシートを被せて応急処置をしました。ひとまずは被害の拡大を防ぐことができます。
急勾配な屋根のため、建物の周りをグルリを囲む通常の足場の他に、作業用の屋根足場を設置しての工事になります。
屋根の葺き替え工事の工程と施工中の様子
ここからは屋根の葺き替え工事の工程と施工中の様子について具体的に見ていきましょう。【工程1】瓦おろし
まず始めに、既存の屋根材を解体します。この工程を瓦おろしと言います。
屋根の頂点の棟瓦を撤去解体しました。屋根の棟には粘土が詰まっており棟瓦を撤去すると粘土が出てきます。
こちらは隅棟(下に降る棟)です。大棟と同様に棟瓦を撤去すると大量の土が出てきます。
瓦撤去後、しっかりと清掃を行います。すべての棟瓦を撤去したら、瓦おろしの工程は完了です。
【工程2】野地板の施工
瓦おろしの工程が完了したら、野地板を施工します。野地板とは屋根の土台となる下地板で、ベニア合板を設置します。
屋根の形状に合わせて野地板を設置します。
ベニア合板にはいくつか種類がありますが、屋根の野地板は耐水性能や耐久性の観点から板厚12mmの構造用合板という製品が使用されます。
構造用合板は耐久性や耐水性能、ホルムアルデヒドの濃度などが、JIS規格で規程されており、品質が安定しているのが特徴です。
屋根の葺き替え工事の見積書を確認する際は、野地板の厚みと種類について確認すると安心です。
野地板の施工が完了しました。
補足として、野地板をコンパネ呼ぶ職人も多いため、見積書にコンパネと記載されることがあります。建築に詳しい方だと、「コンクリートパネルを使うの?」と疑問に感じますが、業界の方便として構造よう合板を指していることを理解しておきましょう。
【工程3】防水シート(ルーフィングシート)の施工
野地板の施工が完了したら、防水シートを施工します。この防水シートはルーフィングシート呼ばれており、屋根の二次防水として重要な役割がある素材です。
軒先から棟に向かって順番に防水シートを重ねていきます。
これはルーフィングシートの重なり代が水の流れと逆目にならないようにするためです。
ルーフィングシートの重なり代が、水の流れと逆目になってしまうと、建物の内部に水を招き入れてしまいます。雨漏りの原因になるため、ルーフィングシートは軒先から棟に向かって順番に施工します。
防水シートの施工が完了しました。
ルーフィングシートにはいくつか種類がありますが、ガルバリウム鋼板屋根では、改質アスファルトルーフィングという耐久性に優れた製品を使用します。
屋根材のガルバリウム鋼板の耐用年数は40年〜50年と非常に長期的です。
そのため、二次防水のルーフィングシートが屋根材よりも早く劣化しないように、ガルバリウム鋼板屋根では耐久性に優れた、改質アスファルトルーフィングが使用されます。
ガルバリウム鋼板屋根の施工の際は、必ず確認しておきたいポイントです。
【工程4】棟下地の施工
ルーフィングシートの施工が完了したら、棟下地を取り付けます。
屋根の棟に沿って設置されている木材板が棟下地です。
棟は最後に棟板金と呼ばれる、金属カバーを取り付けます。
棟下地は棟板金を取り付ける際の土台となる部材です。
寄棟屋根の場合、ガルバリウム鋼板を施工する際のガイドとしての役割もあるため、ガルバリウム鋼板を施工する前に棟下地を取り付けます。
【工程5】屋根材(ガルバリウム鋼板)の施工
棟下地の施工が完了したら、いよいよ、ガルバリウム鋼板を施工します。
屋根の軒先(底部)から棟に向かって1段ずつガルバリウム鋼板を施工していきます。2段目〜3段目にかけて雪止め金具を設置します。
これは補足情報ですが、寄棟形状の屋根は屋根面が4面ありため、2面の切妻屋根と比べて板材の加工費や施工費用が若干割り高になります。
インターネットに掲載されている屋根葺き替え工事の相場価格は切妻屋根を基準に算出されていることが多いので、屋根形状によって価格が異なることを理解しておきましょう。
ガルバリウム鋼板はニチハの横暖ルーフという製品を使用しています。
横暖ルーフはガルバリウム鋼板屋根の代表的な製品で、耐久性と断熱性能に優れてるのが特徴です。弊社、屋根修理プラスでもオススメしている製品です
ガルバリウム鋼板の施工が完了しました。最後に、棟板金を取り付けたら、屋根の葺き替え工事は施工完了です。
屋根の葺き替え工事の施工後の様子
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この記事を書いた人
松井美月
(屋根リフォーム専門アドバイザー)
自社の屋根職人・施工管理者への取材内容をもとに、屋根カバー工法や葺き替えの正しい知識を発信。
実際の施工現場で培った経験をわかりやすくお伝えしています。
(屋根リフォーム専門アドバイザー)







