千葉県船橋市でスレート瓦の屋根をガルバリウム鋼板屋根に葺き替えました。 また、外壁塗装もセットで施工させていただき、付加価値の高い外装リフォームを実現しました。このページでは千葉県船橋市の屋根葺き替え工事の施工事例をご紹介します。
お問い合わせの経緯
近所を屋根工事しているというリフォーム会社の営業マンが挨拶周りにきた際に、「瓦が割れていますよ」「雨漏りがしますよ」と屋根の劣化を指摘されて、屋根の修理を検討されていました。
無料で点検をしてくれるというので、見てもらったところ、屋根材が劣化しており、葺き替えを提案されたようです。
しかし、訪問販売業者だったことに、不安を感じて、「屋根修理の専門業者に屋根の状態をしっかりと見て欲しい」ということで、他の業者との相見積もりを検討されていました。
インターネットで地元船橋市の屋根修理業者を探していた際に、弊社のホームページをご覧になり、興味を持っていただきました。
建物の設計や構造に関する国家資格の建築士の資格保有者が在籍しており、屋根の状態を適切に見極めて、最適な修理方法を提案することができます。
また、船橋市を中心に関東県内で、1500棟の施工実績に信頼性を感じていただき、具体的に現地調査のご依頼をいただきました。
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ビフォーアフター
スレート瓦屋根をガルバリウム鋼板に葺き替えました。
担当者のコメント
お問い合わせ後、すぐに現地調査に伺い、屋根の劣化症状を確認させていただきました。
屋根材はスレート瓦でしたが、経年劣化で全体的にコケが発生している状態でした。
コケは湿った箇所や、日陰などに発生することから、コケの発生は屋根の防水性能が低下していることを意味します。
スレート瓦は塗装により防水性を確立していますが、防水性能を確立している塗装が経年劣化して、屋根材が水分を吸収することでコケ・カビが発生するようになります。
通常は再塗装で屋根の防水性を回復させることで、メンテナンスを行います。しかし、今回はスレート瓦が水分を吸収して、脆くなっており、塗装の下地として利用できない状態でした。
そのため、新しく屋根材を葺き替える必要がありました。そのため、カバー工法によるガルバリウム鋼板への重ね葺き工事をご提案させていただきました。
ガルバリウム鋼板とは金属屋根ですが、耐用年数が40年〜50年と非常に耐久性に優れた屋根材です。
またメンテナンスフリーの屋根材でもあり、再塗装によるメンテナンスの必要がありません。そのため、将来的なメンテナンス費用を大幅に節約できる費用対効果の高い屋根材です。
このように、費用対効果の高い屋根リフォームを実現できるため、カバー工法によるガルバリウム鋼板への張り替え工事をご提案させていただきました。
また、カバー工法で設置する足場を有効活用するために、外壁塗装もセットでご提案させていただきました。
屋根の劣化症状と現地調査の様子
ここからは屋根の劣化症状と現地調査の様子について具体的に見ていきましょう。
スレート屋根です。スレートとはセメントを主原料とする屋根材で、塗装により防水性能を確立しています。
防水性能が低下することで、スレート本体のセメントが水分を吸収してコケが発生するようになります。
今回も同様に経年劣化でスレートの防水性能が低下することで屋根全体にコケが発生していました。
こちらは下屋根です。大屋根と比べてコケは発生していませんが、屋根材の割れが目立ちます。
屋根の頂点には棟板金と呼ばれる金属製のカバーが取り付けられています。
金属素材のため、経年劣化で錆が発生するようになります。
定期的に再塗装によりメンテナンスがされていたため、錆は発生していいませんでした。
ガルバリウム鋼板に葺き替える際に、棟板金も交換します。
屋根のカバー工法の工程と施工中の様子
ここからは屋根カバー工法の工程と施工中の様子について具体的に見ていきましょう【工程1】野地板の施工
屋根のカバー工法は既存のスレート瓦の上に新しい、屋根を施工するスレート屋根に特化したリフォーム工法です。 新しい屋根を施工する際の、障害物となる棟板金と雪止め金具を取り外して、野地板を施工します。
野地板とは屋根を形成する板です。構造用合板というベニア合板が使用されます。
構造用合板は防水性や強度、接着剤のホルムアルデヒドの含有率などが、JAS規格で規程されており、強度と安全性が求められる屋根の施工では必ず使用されます。
屋根の形状に合わせて、構造用合板を取り付けたら、野地板の施工は完了です。
通常、スレート屋根のカバー工法では野地板は施工しません。
今回は、屋根材の割れが多く、新しい屋根の土台として利用できないため、野地板を施工しました。
【工程2】防水シート(ルーフィングシート)の施工
野地板の施工が完了したら、防水シートを施工します。 防水シートはルーフィングシートとも呼ばれ、屋根の二次防水として建物の内部に雨水が侵入するのを食い止める役割があります。
屋根の軒先(底部)から棟に向かって順番にルーフィングシートを重ねていきます。
ルーフィングシートはいくつか種類がありますが、ガルバリウム鋼板の耐用年数に対応させるため、改質アスファルトルーフィングという耐久性に優れた製品を使用します。
野地板と同様に、屋根のカバー工法の際は、防水シートの種類について確認しておくことが重要です。
【工程3】棟下地の取り付け
防水シートの施工が完了したら、棟下地を取り付けます。棟下地は棟板金を取り付ける際の、土台となる下地板です。
屋根の棟に沿って、棟下地を取り付けました。
【工程4】屋根本体(ガルバリウム鋼板)の施工
棟下地の施工が完了したら、いよいよ、ガルバリウム鋼板を施工します。
ガルバリウム鋼板の施工後の様子です。
ガルバリウム鋼板はニチハ株式会社の横暖ルーフという製品を使用しています。
従来のガルバリウム鋼板と比べて、耐久性と断熱性に優れた製品です。最後に、棟板金を取り付けたら、屋根カバー工法の施工は完了です。
屋根カバー工法の施工後の様子
外壁塗装の工程と施工中の様子
ここからは外壁塗装の工程と施工中の様子について具体的に見ていきましょう。【工程1】高圧洗浄
まず初めに、高圧洗浄で外壁の汚れをキレイに洗い流します。
金属サイディングと窯業系サイディングが複合した外壁材でした。
旧塗膜や汚れ、コケなどの汚れが残っていると施工不良の原因になるため、高圧洗浄を行い外壁の汚れをキレイに洗い流します。
窓サッシは塗装を行いませんが、高圧洗浄で汚れをキレイに洗い流します。
こちらは霧よけです。鉄部になるため、塗装が必要な箇所です。高圧洗浄で旧塗膜や細かい鉄粉などの汚れを洗い流していきます。
【工程2】外壁塗装の下塗り
高圧洗浄で外壁の汚れをキレイにしたら、塗装工程に移行します。 塗装工程は、「下塗り」「中塗り」「上塗り」の3回の重ね塗りが基本です。 その中で、下塗りはシーラーと呼ばれる下地調整塗料を使用して、塗装の下地を整える役割があります。
シーラーを塗装しています。メインの塗料と異なり、艶がなく、ザラザラとした塗膜を形成します。
この下塗りによって塗装の品質が左右されるため、下塗り工程は重要な工程です。
下塗り塗装が完了しました。
【工程3】外壁塗装の中塗り
外壁塗装の下塗りが完了したら、中塗りを行います。中塗りではメインの塗料を使用して塗装をします。中塗り塗料はサーモアイウォールSiという遮熱塗料を使用しました。
遮熱塗料は太陽の光を反射させることで、表面温度を下げる特殊塗料です。
金属サイディングは熱伝導率が高いため、窯業系サイディングと比べて、表面温度が高くなります。
そのため、遮熱塗料で表面温度を下げることで、外壁を保護します。
すべての塗装面を塗装したら、中塗り工程は施工完了です。
【工程4】外壁塗装の上塗り
中塗りで使用した、遮熱塗料を重ね塗りします。
上塗りの工程が完了しました。外壁塗装の工程が完了しました。
【工程5】付帯部の塗装
外壁塗装の工程が完了したら、付帯部の塗装を行います。 付帯部とは破風板や軒天、雨樋、雨戸、などの建物の付帯部分塗装です。
破風板は木部になります。旧塗膜や腐食により塗装の下地が荒れている状態です。
そのため、ヘラやサンドペーパーで塗装の下地を整えます。この作業をケレンといいます。
サンドペーパーで旧塗膜を削り削り取っていきます。
ケレン作業が完了したら、ウレタン塗料で塗装をします。
木部や鉄部は塗料が密着しづらいため、施工不良に発展しやすいのが特徴です。
そのため、柔らかい塗膜を形成する、密着性の高いウレタン塗料を使用します。
2回の重ね塗りをしたら、破風板の塗装です。
こちらは雨戸です。鉄部塗装になります。
マジックロンを使用して、旧塗膜などの汚れを除去します。
ケレン作業が完了したら、錆止め塗装を行います。
これが鉄部の下塗りになります。
錆止め塗装が完了したら、ウレタン塗料を吹き付け塗装(スプレー)します。
ウレタン塗料を2回の吹き付け塗装をしたら、雨戸の塗装は完了です。
こちらは軒天です。穴が空いて腐食していた、軒天を補修後、塗装を行います。
マジックロンでケレン作業を行い、塗装の下地を整えます。
ウレタン塗料で塗装をしました。
2回の重ね塗りが完了したら、施工完了です。








