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お問い合わせの経緯
近所を屋根工事している、リフォーム会社の営業マンに「瓦がズレていますよ」と屋根の劣化を指摘されて修理を検討していました。
実際に屋根に上がり屋根点検を行った結果、屋根の葺き替え工事を提案されました。
しかし、見積もり価格が350万円と非常に高額だったため、他の業者と相見積もりを検討されていました。インターネットで地元、船橋市の屋根修理業者を検索していた際に、弊社のホームページをご覧になり、興味を持って頂き、具体的に現地調査のご依頼を頂きました。
ビフォーアフター
担当者のコメント
お問い合わせ後、すぐに現地調査に伺い屋根の劣化症状を確認させて頂きました。
瓦屋根の戸建住宅でしたが、築年数40年が経過しており、屋根の内部のルーフィングシートが劣化している可能性が高く具体的にメンテナンスを行う必要がありました。
屋根材は日本瓦が使用されていました。日本瓦は耐用年数が50年〜80年と非常に長期的な屋根材です。
そのため、築年数40年程度では、経年劣化を理由に屋根材を新しく葺き替える必要はありません。ただし、屋根内部のルーフィングシートは劣化するため、既存の瓦を一旦撤去して、ルーフィングシートを交換する「葺き直し」と呼ばれるメンテナンスを行う必要な状況でした。
この前提を踏まえて、リフォーム費用や建物の耐震性能など総合的な視点から、現時点でもっとも最適な屋根のリフォーム工法として、ガルバリウム鋼板への葺き替え工事をご提案させて頂きました。
ガルバリウム鋼板は金属製の屋根材ですが、非常に軽いのが特徴です。日本瓦と比べて1/6も軽いため、屋根の軽量化を実現できます。屋根を軽量化することで建物全体の重心が下がるため、地震に強い構造になります。
また。ガルバリウム鋼板は屋根塗装の必要が無いメンテナンスフリーの屋根材です。そのため、将来的なメンテナンス費用が発生しないため費用対効果の高い屋根リフォームを実現することができます。
このように建物の安全性と機能性を両立できるため、ガルバリウム鋼板への葺き替え工事をご提案させて頂きました。
「飛び込み業者」の見積り価格よりも大幅に安くなり、施主様も大変喜ばれていました。
屋根の劣化症状と現地調査の様子
ここからは屋根の劣化症状と現地調査の様子をご紹介します。
日本瓦は別名「陶器瓦」とも呼ばれておりお皿などの陶器製品と同じです。屋根材の中でも耐用年数が非常に長期的なのが特徴です。
しかし、屋根の防水性能を確立している屋根内部のルーフィングシートは耐用年数が経過しているため、交換の必要がありました。今回の事例では、ガルバリウム鋼板に葺き替えるため、屋根の内部のルーフィングシートも交換します。
写真では少し見づらいですが、瓦屋根の頂点(棟)の冠瓦は「葺き土」と呼ばれる粘土の土台に乗っています。この粘土の土台が雨で外に流出しないように、白い漆喰で蓋をされています。この漆喰も30年〜40年で劣化して、剥がれてしまうので補修が必要なります。
こちらは下屋根の瓦屋根の様子です。大屋根と同様に屋根材はまだまだ使用できる状態でしたが、防水シートと漆喰が劣化しておりメンテナンスが必要な状態でした。
屋根葺き替え工事の工程と施工中の様子
ここからは屋根の葺き替え工事の工程と施工中の様子について見て聞きましょう。【工程1】瓦おろし
まず始めに、既存の日本瓦を撤去・解体します。この作業を「瓦おろし」と言います。
屋根の頂点(冠瓦)から順番に日本瓦を撤去します。
屋根の片面の瓦の撤去が完了しました。屋根に対して平行に伸びていている部材は瓦桟と呼ばれる瓦屋根を固定する部材です。すべての瓦の撤去が完了したら、この瓦桟も撤去します。
瓦の撤去が完了しました。
【工程3】野地板(コンパネ)の施工
「瓦おろし」の工程が完了したら野地板を施工します。野地板は屋根材を設置するための土台となる板です。屋根の葺き替え工事の見積書には「コンパネ」と記載されることもあります。
屋根の形状に合わせて野地板を施工します。野地板は板厚12mmの構造用合板という種類のベニア合板が使用されます。ベニア合板は「コンパネ」や「通常合板」など、いくつか種類がりますが、構造用合板はJIS規格で耐水性やホルムアルデヒドの含有などの基準が設けられています。
野地板の施工が完了しましました。
【工程4】ルーフィングシートの施工
野地板の施工が完了したらルーフィングシートを施工します。ルーフィングシートは二時防水として屋根の防水性能を確立している素材です。
緑の色の素材がルーフィングシートです。ルーフィングシートの重なりが水の流れと逆目にならないように施工します。
ルーフィングシートは田島ルーフィングの「Pカラー」を製品を使用ました。Pカラーは耐久性に優れたルーフィング材です、ガルバリウム鋼板は耐用年数が長い屋根材のため、ルーフィングシートも耐久性に優れた製品を使用します。
【工程5】屋根材本体(ガルバリウム鋼板)の施工
ルーフィングシートの施工が完了したら、いよいよガルバリウム鋼板を施工します。
ガルバリウム鋼板は軒先から棟に向かって順番に施工をします。ガルバリウム鋼板の製品はニチハ株式会社の横暖ルーフを使用します。横暖ルーフは屋根材と断熱材が一体化した製品です。ガルバリウム鋼板は断熱性が低いのが最大の弱点ですが、ニチハ横暖ルーフはそんガルバリウム鋼板の弱点を克服したオススメできる製品です。
下屋根も同様にガルバリウム鋼板を施工します。ガルバリウム鋼板の施工が完了したら、屋根と外壁材の間に、雨押さえを施工します。
【工程6】屋根の棟板金の施工
最後に屋根の頂点に棟板金を施工したら屋根の葺き替え工事は施工完了です。
棟板金を取り付けました。
屋根葺き替え工事の施工後の様子
簡 単 無 料 お 見 積 り
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