神奈川県鎌倉市で日本瓦の屋根の葺き替え工事を施工させて頂きました。神奈川県鎌倉市の屋根の葺き替え工事の施工事例をご紹介します。
お問い合わせの経緯
築年数48年で屋根は1度もメンテナンスを行っていなかったそうです。屋根の棟の漆喰が剥がれている状態で、棟瓦がガタガタとズレていることが気にされていました。その矢先、春の強風で棟の瓦が庭に落下したことがキッカケで屋根のメンテナンスを本格的に検討されていました。しかし、日頃からお付き合いのある業者は無く、どこに修理を依頼すれば良いのか途方にくれていたようです。ご近所に相談したところ、弊社「屋根修理プラス」をご紹介され、弊社にお問い合わせを頂きました。担当者と職人の印象が良く、提案内容や工事内容も良かったことから、弊社をご紹介頂き、お問い合わせを頂きました。
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ビフォーアフター(鎌倉市大船)
担当者のコメント
担当者のコメント
お問い合わせ後、すぐに現地調査に伺いました。屋根に上がり細かく劣化症状を確認させて頂いた結果、ガルバリウム鋼板への葺き替え工事をご提案させて頂きました。ガルバリウム鋼板への屋根材の葺き替え工事をご提案させて頂いた経緯は下記の通りです。
- 建物の耐震性能が大幅に向上する
- 費用対効果が高い屋根リフォームを実現できる
屋根の劣化症状と現地調査の様子(鎌倉市大船)
ここからは屋根の劣化症状と現地調査の様子について見て行ましょう。 屋根の劣化は上がらなければ、確認することができないため、基本的に施主様で確認することはできません。 築年数40年が経過した日本瓦の屋根にどのような劣化症状が発生しているのかをご確認いただければと思います。
築年数48年の日本瓦の屋根です。日本瓦の耐用年数は80年〜100年と非常に耐久性に優れています。そのため、屋根材本体はまだまだ使用できる状態でした。しかし、屋根のてっぺんの漆喰が劣化しておりメンテナンスが必要な状態でした。
こちらは屋根の棟です。屋根の上に白い石の塊が落ちています。これが漆喰です。漆喰が剥がれたことで、屋根の棟が全体的に歪んでしまっているのが分かると思います。棟を形成する熨斗瓦も全体的にズレている状態でした。地震の際に倒壊してしまう可能性が高いため、早急に修理をする必要がありました。
屋根の棟は「葺き土」と呼ばれる粘土が詰まっています。この葺き土が熨斗瓦の土台になっていますが、葺き土外に流れでないように漆喰で固めれられています。しかし、この写真からも分かる通り、漆喰が剥がれてしまうことで、棟の葺き土がむき出しなってしまいます。そうすると、葺き土が外に流出してしまい、棟が空洞になります。実際に葺き土が外に流出し、棟が歪んでいる状態です。
屋根の棟の冠瓦が欠落した箇所です。屋根の棟は銅線で括られて固定されていますが、冠瓦が外れてしまうことはありません。しかし、棟内部の葺き土が流出して棟が沈んでしまったことが原因で、結束力が弱くなり、冠瓦が外れてしまいました。冠瓦といえども、日本瓦は屋根材の中で重量があります。そのため、落下して直撃すると大怪我につながるため、早い段階で点検、メンテナンスをすることが重要です。
冠瓦が外れている箇所の拡大写真です。冠瓦の内部にも葺き土が乗っています。この欠落箇所から棟の内部に雨水が侵入すると、棟内部の葺き土を流してしまいます。また、棟から屋根の内部に雨水が浸透するため、雨漏りに発展する危険が高まります。
屋根の葺き替え工事の施工工程と施工中の様子(鎌倉市大船)
ここからは鎌倉市大船の屋根の葺き替え工事の施工工程について見て行きましょう。日本瓦からガルバリウム鋼板の葺き替え工事の全工程を細かく解説するので、葺き替え工事をご検討中の方は、ぜひ参考にして頂ければと思います。 【工程1】屋根材の撤去・解体(瓦おろし) まず始めに、既存の日本瓦を撤去・解体します。この作業は「瓦おろし」と呼ばれ、見積書に記載されることが多いため、覚えておきましょう。
既存の日本瓦を撤去しました。日本瓦は釘を使用せず、瓦同士をはめ合わせて施工されているため、簡単に取り外すことができます。
瓦屋根を撤去すると、これまで体積してきた誇りや土で汚れています。この上に、ガルバリウム鋼板屋根を施工するため、キレイに清掃します。すべての日本瓦を撤去したら作業完了です。
野地板(コンパネ)の設置
瓦の撤去が完了したら、次に野地板を施工します。野地板は屋根の土台となる木材板です。
屋根の形状に合わせて野地板を施工します。野地板はコンクリート型枠用のコンパネと呼ばれるベニア合板が使用されます。ベニア合板には通常合板や構造用合板など、いくつか種類がありますが、重量や耐水性のバランスから、板厚12mmのコンパネが使用されます。見積書を確認する際に、野地板の種類と厚みを確認すると間違いありません。
ルーフィング(防水シート)の施工
野地板の施工が完了したら、ルーフィング(防水シート)を施工します。
ルーフィングは屋根の二次防水として重要な役割があります。そのため、ルーフィングの施工は屋根リフォームの品質に直結する重要な作業になります。
ルーフィングは軒先から棟に向かって順番に設置します。これは屋根に流れる水の流れとルーフィングの重なりが逆目にならないようにするためです。ルーフィングの重なり水の流れと逆目になってしまうと、逆に屋根の内部に水を呼び込んでしまうため、雨漏りの原因になります。
「屋根リフォーム後スグに雨漏りが発生した」という不具合の多くはこのルーフィングの施工に問題があるケースが多いです。
そのため、ルーフィングに隙間が生じないように重なりを確認しながら丁寧にルーフィングを施工しました。
屋根全体にルーフィングを施工します。ガルバリウム鋼板を使用する際は、改質アスファルトルーフィングと呼ばれる耐久性の高いルーフィング材を使用します。
ガルバリウム鋼板の耐用年数は40年〜50年と長期的で、メンテナンスフリーの屋根材のため、一度、施工をすると40年以上メンテナンスを行うことはありません。
そのため、ガルバリウム鋼板よりもルーフィングが早期に劣化しないようにするために、ルーフィング材も高耐久な製品を使用します。
万が一、低品質な製品を使用してルーフィングが劣化してしまった場合、ルーフィングの交換が必要になるため、ガルバリウム鋼板を張り替えることになります。
ガルバリウム鋼板屋根を長持ちさせるために、ルーフィングも高耐久な製品を使用するのが原則です。
こちらは屋根の谷部分です。屋根の谷は雨水が集中するポイントで、屋根の中で特に雨漏りが発生しやすいポイントです。そのため、ルーフィングの重なりを調整しながら雨漏り対策を行います。
屋根本体(ガルバリウム鋼板の施工)
ルーフィングの施工が完了したら、いよいよガルバリウム鋼板を施工します。
建材大手のニチハ株式会社の横暖ルーフと呼ばれるガルバリウム鋼板を使用します。
ガルバリウム鋼板は基本的に金属板のため、断熱性が低いのが欠点です。しかし、横暖ルーフは断熱材と一体化しているため、通常のガルバリウム鋼板よりも断熱性に優れている製品です。
非常に細かいことですが、施主様に少しでも付加価値の高い屋根リフォームをお届けするために、屋根修理プラスでは横暖ルーフでの施工をオススメしています。
ガルバリウム鋼板の本体を施工前に谷樋を施工します。谷樋とは屋根の谷部分の雨樋です。ガルバリウム鋼板の板を谷の形状に合わせて板金加工をして設置します。建築板金に関する高い技術が求められる作業です。
谷樋の施工が完了したら、引き続きガルバリウム鋼板を施工します。
ガルバリウム鋼板の施工が完了しました。
棟部分に角材が施工されているのに気がついた方もいらっしゃるかもしれませんが、この角材は棟下地(棟下地)と言います。
日本瓦の場合、熨斗瓦を積み上げて棟を形成していましたが、ガルバリウム鋼板屋根は棟板金と呼ばれる、金属カバーを被せて棟を保護します。その棟板金を設置する土台となるのがこの棟下地です。
最後に棟板金を取り付けたら施工完了です。
屋根葺き替え工事の施工後の様子(鎌倉市大船)
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