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お問い合わせの経緯
台風で屋根の瓦が数枚落ちてしまい、瓦の修理と応急処置を早急に対応してくれるリフォーム会社を探されており、弊社にお問い合わせを頂きました。
屋根の葺き替え工事を提案させて頂いた経緯
台風で瓦が数枚飛散してしまい、応急処置だけでも早急に行なって欲しいと、ご要望があり現地に急行しました。 実際に瓦が飛散して庭先に落下している状態で、瓦が落下した箇所をブルーシートで応急処置を行いました。 ブルーシートで応急処置を行なった後、屋根の状態を入念に点検させて頂きました。 洋瓦のおしゃれな屋根材でしたが、この機会に「地震に強い屋根材に葺き替えたい」というご要望があり、ガルバリウム鋼板への葺き替え工事をご提案させて頂きました。 ガルバリウム鋼板とは現在、爆発的に普及している金属製の屋根材ですが、瓦屋根をガルバリウム鋼板に葺き替えることによって、屋根の重さが70%ほど軽くなるので、地震の際に建物への負担を大幅に軽減することができます。 また、屋根塗装のメンテナンスが必要の無い、メンテナンスフリーの屋根材のためにガルバリウム鋼板による屋根の葺き替え工事を提案させて頂きました。 それでは、具体的に施工前と施工後の様子について見て行きましょう。ビフォーアフター
台風で瓦が飛散した箇所をブルーシートで応急処置を行い、屋根の葺き替え工事を提案させて頂きました。
粘土瓦のS瓦が使用されていました。粘土瓦は耐用年数が80年〜100年と屋根材の中で非常に長期的ですが、屋根材が重く地震に弱いのがデメリットです。ガルバリウム鋼板に葺き替えることで屋根が軽くなり建物全体の耐震性能が向上します。
施工前の様子
まずは、施工前の屋根の状態を見て行きましょう。
屋根の棟(てっぺん)の冠瓦が台風の強風により飛散して、このように瓦が庭に落下していた場合は。他の瓦も浮いていたり、落下する危険があるので、必ず専門の業者に点検を行い、屋根の状況を確認することが重要です。
飛散した箇所にブルーシートをかぶせて応急処置を行いました。
屋根の棟部分は下から上に向かって風が吹き上げるため、飛散しやすい箇所になります。
瓦が割れてしまった箇所です。
下り棟の冠瓦も飛散して落下していました、
取り急ぎ、ブルーシートで応急処置を行いました。あくまでも応急処置で後日、屋根の葺き替え工事を行います。
施工中の様子
それでは、実際に洋瓦をガルバリウム鋼板に張り替える葺き替え工事の様子をご紹介します。大屋根の瓦おろし
まずは、既存お瓦を撤去する瓦下ろしを行います。
一枚一枚重ねながら丁寧に瓦を撤去します。
片面の瓦の撤去が完了しました。既存のルーフィング(防水シート)が出てきましたが、特に破れている箇所がなく非常にキレイな状態でした。
下屋根の瓦おろしの様子
下屋根も瓦下ろしを行います。
瓦を撤去すると瓦の土台となる垂木(たるき)の状態になります。
屋根瓦の垂木も撤去してルーフィングだけの状態にします。屋根のゴミを清掃して瓦おろしの工程は完了です。
野地板(コンパネ)の設置
瓦おろしが完了したら、野地板(コンパネ)を設置します。
屋根の野地板はコンパネと呼ばれるコンクリート型枠用の木材板を使用します。木材板には種類によって耐水性能や強度など基準があります。悪質な業者の場合、普通合板と呼ばれる耐震性の低い合板が使用されることがあるのでしっかりと見積もりで確認することが重要です。
屋根の形状に合わせてコンパネを設置して行きます。
ルーフィング(防水シート)設置
野地板(コンパネ)を設置したら次に、ルーフィング(防水シート)を設置します。ルーフィングは屋根の二次防水の役割があり、最終的に雨水が建物内部に侵入することを食い止めているのでルーフィングの設置は屋根葺き替え工事の中でも重要な工程になります。
ルーフィングは屋根の軒先から棟に向かって葺いていきます。これは、ルーフィングの重なりが雨水の流れと逆目にならないようにするためです。
屋根の谷の部分は屋根の中でも特に雨漏りが発生しやすい箇所になるので、ルーフィングを重ねて設置します。
屋根全体にルーフィングを設置したら、ルーフィング葺きの工程は完了です。
谷樋・ケラバ水切り・棟下地の設置
ルーフィングの設置が完了したら、谷樋、ケラバ水切り、棟下地のなどの役物を設置します。
谷板金を設置しています。谷板金とは屋根の谷の部分の雨樋ですが、雨漏りが発生しやすい箇所になるために丁寧に施工しました。
屋根の棟部分は屋根の板金を取り付けるために、貫板と呼ばれる木材(角材)を設置します。谷板金との取り合い(接合)部分は隙間が生じやすく、雨漏りの原因になりやすいため、谷樋を加工しながら隙間が生じないように丁寧に施工します。
屋根の棟部分に貫板を設置します。
ケラバ水切りを設置します。ケラバとは屋根の切妻部分(雨樋がついていない側)の箇所を指します。ケラバ部分の雨仕舞い部品のケラバ水切りを設置します。
ケラバ水切りです。
屋根本体(ガルバリウム鋼板)の設置
役物を設置したら屋根本体(ガルバリウム鋼板)を設置します。
屋根の形状に合わせて一枚一枚丁寧にガルバリウム鋼板を設置します。
雪止め金具も設置します。
ガルバリウム鋼板もルーフィングと同様に軒先から棟に向かって葺いて行きます。
大屋根のガルバリウム鋼板の設置が完了しました。
下屋根もガルバリウム鋼板を設置します。外壁と下屋根の取り合い部分に雨押さえを設置するために角材を設置します。
雨押さえを設置しました。
屋根板金の設置
最後に、屋根板金を設置して作業が完了です。
施工後の様子
瓦屋根をガルバリウム鋼板に葺き替えることで、建物の耐震性を向上させた屋根リフォームを実現することができました。 地震で劣化した屋根も新築のように生まれ変わり施主様も大変喜んでいました。
簡 単 無 料 お 見 積 り
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