お問い合わせの経緯
外壁材に亀裂が入り、1年前に弊社に現地調査の依頼がありましたが、建て替えへの検討も含めて修理を先延ばしにされていました。しかし、本格的に外壁材が崩れてしまい、建物自体が倒壊する危険を感じて再度、弊社にお問い合わせを頂きました。
ビフォーアフター




担当者のコメント
東日本大震災で建物に大きな亀裂が入り、1年前に現地調査を行っていました。建て替えも含めて少し検討すると修理を先延ばしにしていましたが、外壁材がゴッソリと剥がれ落ちてしまい、再度、現地調査を依頼がありました。
現地調査の結果、建物が倒壊する危険があり、早急に外壁材を張り替える必要がありました。外壁材のクラックから雨水が侵入し、外壁内部の躯体を腐食させている状態でした。
また、建物の耐震性能が大幅に低下している状態で屋根材を軽くする必要がありました。既存の日本瓦からガルバリウム鋼板に葺き替えて建物への負担を軽減する必要がありました。
また、建物全体の躯体(骨組み)が歪んでいる状態だで、耐震壁による室内の耐震リフォームも必要な状態でした。
外壁の張り替え、外壁塗装、屋根の葺き替え工事、耐震リフォームの外装リフォームと耐震リフォームをご提案させて頂きました。
建物に住む家族の安全を守るリフォームを実現することができました。
外壁の劣化症状と現地調査の様子
ここからは外壁の劣化症状について見て行きましょう。



外壁の張り替え工事の工程と施工中の様子
ここからは実際の施工中の様子について見て行きましょう。地震により大きなクラックが入っていた、外壁材の張り替え工事から具体的に見て行きましょう。【工程1】既存の外壁の解体
まず始めに、既存の外壁材を解体します。




【工程2】透湿ルーフィングの施工
既存の外壁材を撤去し、補修工事を行ったら外壁の透湿ルーフィングを施工します。

【工程3】胴縁の施工
ルーフィングの施工が完了したら、胴縁を施工します。胴縁とは外壁面と外壁材の隙間を確保するための木材板です。
【工程4】サイディングの施工
胴縁の施工が完了したら、サイディングを施工します。サイディングは外壁材パネルを指します。





外壁塗装の工程と施工中の様子
外壁の張り替え工事が完了したら、既存のモルタル外壁を外壁塗装でメンテナンスをします。【工程1】クラック(ひび割れ)補修
まずはじめに、外壁のひび割れ箇所をコーキングで補修します。
【工程2】外壁塗装の下塗り
外壁のひび割れの補修が完了したら、外壁塗装の下塗りを行います。外壁塗装は「下塗り」「中塗り」「上塗り」の3回の重ね塗りが行われますが、下塗りはシーラーと呼ばれる下地調整材を使用して塗装を行います。

【工程3】外壁塗装の中塗り
下塗りの工程が完了したら、中塗り工程に移行します。中塗りで使用する塗料はメインの塗料になりまうが、施主様とご相談して、シリコン塗料を使用しました。

【工程4】外壁塗装の上塗り
中塗りが完了したら、同じ塗料を使用して重ね塗りを行います。

【工程5】付帯部の塗装
外壁塗装が完了したら、次に付帯部の塗装を行います。付帯部とは破風板や軒天、雨樋などの建物の付帯箇所になります。








外壁塗装の施工後の様子



屋根の葺き替え工事の工程と施工中の様子
外壁塗装の施工後、屋根の葺き替え工事を行いました。日本瓦の屋根材でしたが、老朽化した建物への負担を軽減するために、ガルバリウム鋼板へ葺き替えました。【工程1】屋根の劣化症状と現地調査の様子



【工程2】瓦おろし
まずはじめに、既存の日本瓦をすべて撤去します。

【工程3】野地板(コンパネ)の施工
瓦の撤去が完了したら、屋根の土台となる野地板を施工します。野地板はコンパネと呼ばれるコンクリート型枠用のベニア合板が使用されます。

【工程4】防水シート(ルーフィング)の施工
野地板の防水シートを施工します。屋根の防水シートはルーフィングと呼ばれ、屋根の二次防水として重要な役割があります。



【工程5】屋根本体(ガルバリウム鋼板)の施工
ルーフィングの施工が完了したら、屋根材本体を施工します。ルーフィングと同様に軒先から棟に向かってガルバリウム鋼板を施工します。

【工程6】屋根板金の施工
ガルバリウム鋼板の施工が完了したら、棟板金や雨押さえなどの屋根板金を取り付けます。





下屋根の葺き替え工事の工程と施工中の様子
大屋根(2階部分の屋根)の葺き替え工事と並行して、下屋根のトタン屋根も張り替えました。【工程1】下屋根の劣化症状と施工前の様子


【工程2】トタンの撤去
まずはじめに、既存のトタン屋根を撤去します。の




【工程3】野地板(コンパネ)の設置
既存の屋根材(トタン)の撤去が完了したら、新しい野地板を施工します。大屋根と同様に野地板はコンクリート型枠用のコンパネを使用します。

【工程4】屋根本体(ガルバリウム鋼板の施工)
コンパネの施工が完了したら、屋根材本体を施工します。下屋根は勾配が緩やかなため、立平葺きと呼ばれる排水性能に優れた工法で施工をしました。

【工程5】屋根板金の施工
最後に屋根の棟に棟板金、外壁の取り合い部分に雨押さえを設置したら下屋根の葺き替え工事は施工完了です。
室内の耐震リフォームの工程と施工中の様子
外壁、屋根の外装リフォームの次は室内の耐震リフォームの工程について見て行きましょう。【工程1】既存の躯体(骨組み)の解体
まず始めに、壁材、床材をを撤去解体します。

【工程2】土台柱の入れ替え


【工程3】柱の入れ替え
土台柱を張り替えたら、間柱と呼ばれる縦方向(上)に伸びる柱を交換します。

【工程4】耐震金具の補強
土台柱、間柱を入れ替えたら、筋違いを施工し耐震補強金具を施工します。






【工程5】耐震壁の施工
耐震金具と筋違いの施工が完了したら、耐震壁を施工するための胴縁を施工します。

