千葉県船橋市で屋根の葺き替え工事を施工させていただきました。日本瓦の屋根ですが、棟の漆喰が剥がれており、一部、棟が倒壊している箇所もありました。この記事では、日本瓦屋根の葺き替え工事を施工させていただきます。
お問い合わせの経緯
近所を屋根工事しているというリフォーム会社の人に「瓦がズレていますよ」と屋根の劣化を指摘されて修理を検討されていました。
無料で点検をしてくれるというので、点検してもらい屋根修理の見積もりをしてもらったところ、300万円もの屋根の葺き替え工事を提案されたようです。
「本当に葺き替える必要があるの?」「適性価格なの?」「騙されているんじゃないの?」と感じて、地元で信頼できる業者と相見積もりを検討されていました。
インターネットで船橋市の優良業者を探していた際に、弊社のホームページをご覧になり。興味を持っていただきました。建物の設計や構造や設計に関する国家資格の建築士が在籍しており、屋根の劣化症状を適切に診断し、最適なリフォーム方法を提案することができます。
このように屋根の劣化症状を適切に判断して最適なリフォーム工事を提案できることに信頼性を感じていただき、現地調査のご依頼をいただきました。
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ビフォーアフター
担当者のコメント
お問い合わせ後、すぐに現地調査に伺い屋根の劣化症状を確認させていただきました。日本瓦の住宅でしたが、屋根の瓦がズレていました。その他に、経年劣化で屋根の棟の漆喰が剥がれており修理が必要な状態でした。
訪問販売業者から屋根の葺き替え工事を提案されたようですが、既存の日本瓦を再利用する葺き直し工事で修理をすることが可能でした。
しかし、築年数40年が経過して建物の老朽化が進行していることから、耐震性能を考慮して、ガルバリウム鋼板への葺き替え工事をご提案させていただきました。
ガルバリウム鋼板とは金属屋根ですが、日本瓦よりも軽量なため、ガルバリウム鋼板に張り替えることで、地震に強い構造になります。
また、ガルバリウム鋼板は非常に耐久性が高い屋根材で、費用対効果の高い屋根リフォームを実現できます。
このように建物の安全性と費用対効果の高い屋根リフォームを実現できることから、ガルバリウム鋼板への葺き替え工事をご提案させていただきました。
屋根の劣化症状と現地調査の様子
ここからは屋根の劣化症状と現地調査の様子ついて具体的に解説します。
築年数40年が経過した日本瓦です。日本瓦は耐久性に優れた屋根材です。塗装どのメンテナンスも必要なく、屋根材自体はまだまだ使用できる状態でした。ただし、屋根の防水性を確立している防水シートが劣化している可能性が高いため、メンテナンスの必要がありました。
屋根の棟の漆喰です。屋根の棟には葺き土と呼ばれる粘土が詰まっています。この葺き土が棟の外に流出しないように蓋をしているのが漆喰です。漆喰が剥がれると棟の内部の葺き土が棟の外に流出し、棟が歪んでしまうので注意が必要です。
鬼瓦を固定している漆喰です。こちらも経年劣化で漆喰が剥がれかかっています。鬼瓦が落下する危険があるため、注意が必要です。
日本瓦がズレています。日本瓦は釘で固定されている訳ではなく、瓦同士をはめ合わせて固定されています。そのため、地震や台風などでズレてしまうことがあります。屋根内部の防水シートがしっかり機能していれば、雨漏りに発展する可能性はありませんが、ルーフィングシートの状態によっては雨漏りの原因になるため、気がついた段階で修理をすることが重要です。
全体的に瓦本体が歪んでいる状態でした、ガルバリウム鋼板に葺き替えてメンテナンスを行います。
屋根の葺き替え工事の工程と施工中の様子
ここからは屋根の葺き替え工事の工程と施工中の様子について具体的に見ていきましょう。【工程1】既存の瓦の撤去・解体
まず初めに、既存の瓦を撤去・解体します。この作業を瓦おろしといいます。
既存の日本瓦を撤去しました。既存の防水シートがところどころ破れていました。雨漏りは防水シートが破れることで発生します。雨漏りが発生する危険があったため、メンテナンスを行う最適なタイミングでした。
瓦を撤去すると長年、体積した土やホコリが出てきます。この上にガルバリウム鋼板屋根を施工するため、しっかりと清掃を行いガルバリウム鋼板屋根を施工する準備を行います。
【工程2】野地板(コンパネ)の施工
既存の瓦の撤去が完了したら、屋根の土台となる野地板を施工します。
野地板はベニア合板が使用されます。ベニア合板にはいくつか種類がありますが、屋根の施工では構造用合板と呼ばれるベニア合板が使用されます。
構造用合板は耐水性や耐久性などがJIS規格で規程されており、品質が安定しているのが特徴です。
屋根の形状に合わせて野地板を施工したら、野地板の施工は完了です。
【工程3】防水シート(ルーフィングシート)の施工
コンパネの施工が完了したら、防水シートを施工します。防水シートは屋根の二次防水として建物の内部に雨水が侵入するのを食い止める役割がある重要な素材です。
防水シートを施工しています。緑色のシート素材が防水シートです。
防水シートは軒先から棟に向かって順番に重ねていきます。
これは水の流れとルーフィングの重なり代が逆目にならないようにするためです。ルーフィングシートの重なりが水の流れと逆目になってしまうと、建物の内部に雨水を呼び込んでしまいます。
そのため、ルーフィングシートの重なりに注意ながらルーフィングシートを施工します。
ルーフィングシートにはいくつか種類がありますが、ガルバリウム鋼板屋根では耐久性に優れている改質アスファルトルーフィングという製品を使用します。
これはガルバリウム鋼板屋根の耐久性に対応させるためです。ルーフィングシートは屋根の二次防水のため、どんなに耐久性に優れた屋根材を使用してもルーフィングシートが劣化することで、雨漏りが発生するようになります。
このように、ガルバリウム鋼板屋根の施工では、耐久性に優れた、改質アスファルトルーフィングという製品を使用します。
ルーフィングシートの施工が完了しました。
【工程4】棟下地の施工
ルーフィングの施工が完了したら、棟下地を施工します。棟下地とは棟板金を取り付ける際の下地板です。
棟下地を取り付けました。ガルバリウム鋼板を設置する際のガイドとして役割もあります。
【工程5】屋根本体(ガルバリウム鋼板)の施工
棟下地の施工が完了したら、屋根本体を施工します。軒先から順番にガルバリウム鋼板を設置していきます。
ガルバリウム鋼板を設置しています。軒から2段目〜3段目にかけて、雪止め金具を取り付けました。
片面の施工が完了しました。
ガルバリウム鋼板の製品にはいくつか種類がありますが、建材メーカー大手、ニチハの横暖ルーフという製品を使用しています。
横暖ルーフは他のガルバリウム鋼板の製品と比べて耐久性に優れているのが特徴です。また、断熱材と一体となっているため、断熱性も高いです。
最後に棟板金を取り付けたら、屋根の葺き替え工事は施工完了です。
屋根葺き替え工事の施工後の様子
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