千葉県柏市で外装リフォームと室内の耐震リフォームを施工させて頂きました。千葉県柏市の外装リフォームと耐震リフォームの施工事例をご紹介します。
お問い合わせの経緯
外壁材に亀裂が入り、1年前に弊社に現地調査の依頼がありましたが、建て替えへの検討も含めて修理を先延ばしにされていました。しかし、本格的に外壁材が崩れてしまい、建物自体が倒壊する危険を感じて再度、弊社にお問い合わせを頂きました。
目次 [非表示]
- 1. ビフォーアフター
- 2. 外壁の劣化症状と現地調査の様子
- 3. 外壁の張り替え工事の工程と施工中の様子
- 3-1. 【工程1】既存の外壁の解体
- 3-2. 【工程2】透湿ルーフィングの施工
- 3-3. 【工程3】胴縁の施工
- 3-4. 【工程4】サイディングの施工
- 4. 外壁塗装の工程と施工中の様子
- 4-1. 【工程1】クラック(ひび割れ)補修
- 4-2. 【工程2】外壁塗装の下塗り
- 4-3. 【工程3】外壁塗装の中塗り
- 4-4. 【工程4】外壁塗装の上塗り
- 4-5. 【工程5】付帯部の塗装
- 5. 外壁塗装の施工後の様子
- 6. 屋根の葺き替え工事の工程と施工中の様子
- 6-1. 【工程1】屋根の劣化症状と現地調査の様子
- 6-2. 【工程2】瓦おろし
- 6-3. 【工程3】野地板(コンパネ)の施工
- 6-4. 【工程4】防水シート(ルーフィング)の施工
- 6-5. 【工程5】屋根本体(ガルバリウム鋼板)の施工
- 6-6. 【工程6】屋根板金の施工
- 7. 下屋根の葺き替え工事の工程と施工中の様子
- 7-1. 【工程1】下屋根の劣化症状と施工前の様子
- 7-2. 【工程2】トタンの撤去
- 7-3. 【工程3】野地板(コンパネ)の設置
- 7-4. 【工程4】屋根本体(ガルバリウム鋼板の施工)
- 7-5. 【工程5】屋根板金の施工
- 8. 室内の耐震リフォームの工程と施工中の様子
- 8-1. 【工程1】既存の躯体(骨組み)の解体
- 8-2. 【工程2】土台柱の入れ替え
- 8-3. 【工程3】柱の入れ替え
- 8-4. 【工程4】耐震金具の補強
- 8-5. 【工程5】耐震壁の施工
ビフォーアフター
担当者のコメント
東日本大震災で建物に大きな亀裂が入り、1年前に現地調査を行っていました。建て替えも含めて少し検討すると修理を先延ばしにしていましたが、外壁材がゴッソリと剥がれ落ちてしまい、再度、現地調査を依頼がありました。
現地調査の結果、建物が倒壊する危険があり、早急に外壁材を張り替える必要がありました。外壁材のクラックから雨水が侵入し、外壁内部の躯体を腐食させている状態でした。
また、建物の耐震性能が大幅に低下している状態で屋根材を軽くする必要がありました。既存の日本瓦からガルバリウム鋼板に葺き替えて建物への負担を軽減する必要がありました。
また、建物全体の躯体(骨組み)が歪んでいる状態だで、耐震壁による室内の耐震リフォームも必要な状態でした。
外壁の張り替え、外壁塗装、屋根の葺き替え工事、耐震リフォームの外装リフォームと耐震リフォームをご提案させて頂きました。
建物に住む家族の安全を守るリフォームを実現することができました。
外壁の劣化症状と現地調査の様子
ここからは外壁の劣化症状について見て行きましょう。
外壁はモルタル、屋根は日本瓦の建物でした。25年前に中古住宅で建物を購入して依頼、外壁のメンテナンスは行っていない状態でした。東日本大震災の際に大きなひび割れを発生してしまい、外壁材の内部に雨水が侵入している状態でした。
外壁材に大きな構造クラック(ひび割れ)が入っており、建物が歪んでいる状態でした。建物が倒壊してしまう危険があり、早急に修理をする必要がありました。
前回の塗装から30年以上が経過しており、外壁材の防水性能が低下している状態でした。外壁のクラックが入っていない箇所を補修し、外壁塗装を行います。
破風板、軒天などの木部や鉄格子などの鉄部などの付帯部もこれまでメンテナンスを行っていなかったため、塗装が剥がれている状態でした。今回の外壁塗装で破風板、軒天、鉄格子などの付帯部も含めて塗装をします。
外壁の張り替え工事の工程と施工中の様子
ここからは実際の施工中の様子について見て行きましょう。地震により大きなクラックが入っていた、外壁材の張り替え工事から具体的に見て行きましょう。【工程1】既存の外壁の解体
まず始めに、既存の外壁材を解体します。
戸袋部分のモルタル外壁を撤去しました。
サッシ周りの外壁材も撤去しました。サッシが歪んでしまっている状態です。
モルタルの外壁材を撤去します。外壁材内部の躯体の腐食が激しく耐震性が非常に危険な状態でした。
腐食箇所を補修してから、外壁材を張り替えます。
【工程2】透湿ルーフィングの施工
既存の外壁材を撤去し、補修工事を行ったら外壁の透湿ルーフィングを施工します。
透湿ルーフィングは水は通さず外壁内部の湿気を外に逃す、高機能な防水シートです。
透湿ルーフィングの施工が完了しました。
【工程3】胴縁の施工
ルーフィングの施工が完了したら、胴縁を施工します。胴縁とは外壁面と外壁材の隙間を確保するための木材板です。
胴縁の施工が完了しました。
【工程4】サイディングの施工
胴縁の施工が完了したら、サイディングを施工します。サイディングは外壁材パネルを指します。
サイディングを施工しました。ガルバリウム鋼板のサイディング材を使用しました。ガルバリウム鋼板とは金属製の外壁材ですが、錆びない金属素材として再塗装の必要がありません。
そのため、将来的なメンテナンス費用が発生しないため、費用対効果の高いリフォームを実現できます。
サイディングとモルタル外壁の取り合い部分です。素材の異なる外壁材が施工されているため、しっかりと雨仕舞いを行うことが重要です。
外壁の張り替え工事が完了しました。
外壁塗装の工程と施工中の様子
外壁の張り替え工事が完了したら、既存のモルタル外壁を外壁塗装でメンテナンスをします。【工程1】クラック(ひび割れ)補修
まずはじめに、外壁のひび割れ箇所をコーキングで補修します。
外壁のひび割れをコーキングで補修をしました。モルタル外壁はひび割れが発生しやすいのが特徴です。特に、サッッシや庇などの箇所は地震の際にひび割れが発生しやすい箇所になるため、しっかりと点検を行い、コーキングで施工をします。
【工程2】外壁塗装の下塗り
外壁のひび割れの補修が完了したら、外壁塗装の下塗りを行います。外壁塗装は「下塗り」「中塗り」「上塗り」の3回の重ね塗りが行われますが、下塗りはシーラーと呼ばれる下地調整材を使用して塗装を行います。
下塗りの施工中の様子です。モルタル外壁は塗料の吸い込みが激しく塗りムラが発生しやすいのが特徴です。そのため、下塗りで塗料を十分に染み込ませて「中塗り」「上塗り」塗料の吸い込み防止する役割があります。
メインの塗料の「中塗り」「上塗り」塗料の密着性や塗装の耐用年数を左右する重要な工程です。
モルタル外壁面全体にシーラーを塗装したら、下塗りの工程は作業完了です。
【工程3】外壁塗装の中塗り
下塗りの工程が完了したら、中塗り工程に移行します。中塗りで使用する塗料はメインの塗料になりまうが、施主様とご相談して、シリコン塗料を使用しました。
ローラーを使用してシリコン塗料を塗装しています。
中塗り塗装が完了しました。塗り残しを防止するために、中塗り塗料と上塗り塗料の色を変えています。
【工程4】外壁塗装の上塗り
中塗りが完了したら、同じ塗料を使用して重ね塗りを行います。
中塗り塗料と色を変えて塗装をします。中塗りと上塗りの境目が明確になり、塗り残しの施工不良を未然に防止することができます。
上塗りが完了したら、外壁塗装は施工が完了です。
【工程5】付帯部の塗装
外壁塗装が完了したら、次に付帯部の塗装を行います。付帯部とは破風板や軒天、雨樋などの建物の付帯箇所になります。
木部の塗装をしています。木部の塗装はウレタン塗料を使用して塗装をします。ウレタン塗料は低反発のマットレスでも使用される素材ですが、柔らかい塗膜を形成するために、密着性に優れているのが特徴です。
木部の塗装が完了しました。
窓の手すりを塗装します。木部の塗装と同様にウレタン塗料を使用します。
こちらは窓の鉄格子の付帯部塗装です。鉄部は塗装によって防水瀬能を確立しているため再塗装が必要です。
木部の破風板を塗装します。破風板は屋根の軒先部分の雨樋がついている板ですが、建物の内部に雨水が侵入するのを食い止めている箇所になります。
屋根にとって重要な箇所になるため、シーラーで下塗りを行ってから、ウレタン塗料で仕上げます。
破風板をウレタン塗料で塗装しています。
こちらは軒天です。軒天とは軒先の裏側部分です。雨が吹き込む箇所ではなく、劣化速度も遅いですが、塗装によって防水性能を確立しているため、再塗装が必要な箇所になります。
霧避け(庇)の木部も塗装をします。破風板の塗装と同様にシーラーで下塗りを行い、ウレタン塗料で上塗りします。
耐用年数が経過した雨樋は交換によるメンテナンスが一般的ですが、工事費用を安くするために、塗装によるメンテナンスを行いました。
外壁塗装の施工後の様子
屋根の葺き替え工事の工程と施工中の様子
外壁塗装の施工後、屋根の葺き替え工事を行いました。日本瓦の屋根材でしたが、老朽化した建物への負担を軽減するために、ガルバリウム鋼板へ葺き替えました。【工程1】屋根の劣化症状と現地調査の様子
日本瓦の屋根です。日本瓦は耐用年数が80年〜100年と非常に長期的で屋根材のメンテナンスは必要ありません。しかし、屋根内部の防水シートは40年前後を目安に交換が必要で、葺き直しと呼ばれるメンテナンスが一般的です。
今回のケースも同様に葺き直しによるメンテナンスで十分対応できる状態でしたが、外壁材が剥がれ、躯体が歪み、建物全体の老朽化が進行していたため、金属屋根のガルバリウム鋼板に葺き替えました。
ガルバリウム鋼板に葺き替えることで屋根の重量が70%以上軽くなるため、建物への負担を大幅に軽減することができます。
【工程2】瓦おろし
まずはじめに、既存の日本瓦をすべて撤去します。
日本瓦の撤去が完了しました。土やホコリが体積しているため、しっかりと清掃を行います。
【工程3】野地板(コンパネ)の施工
瓦の撤去が完了したら、屋根の土台となる野地板を施工します。野地板はコンパネと呼ばれるコンクリート型枠用のベニア合板が使用されます。
野地板の施工が完了しました。野地板は厚さが12mmの製品が使用されます。見積書を確認する際は、野地板の種類と厚みを確認すると安心です。
【工程4】防水シート(ルーフィング)の施工
野地板の防水シートを施工します。屋根の防水シートはルーフィングと呼ばれ、屋根の二次防水として重要な役割があります。
屋根のルーフィングシートの施工が完了しました。ルーフィングのシートは軒先から棟に向かって順番に重ねていきます。
軒先部分にガルバリウム鋼板を施工するための基準となるスターターを取り付けます。
屋根の屋根板金を取り付ける際の土台となる棟下地を取り付けます。棟板金や軒先水切りなどの屋根板金はこの棟下地に釘で打ち付けられて固定されます。
ルーフィング、棟下地の施工が完了しました。
【工程5】屋根本体(ガルバリウム鋼板)の施工
ルーフィングの施工が完了したら、屋根材本体を施工します。ルーフィングと同様に軒先から棟に向かってガルバリウム鋼板を施工します。
ガルバリウム鋼板は耐用年数が40年〜50年と非常に長期的なだけではなく、再塗装の必要がないメンテナンスフリーの屋根材です。費用対効果の高い屋根材として近年非常に人気のある屋根材です。
ガルバリウム鋼板の施工が完了しました。
【工程6】屋根板金の施工
ガルバリウム鋼板の施工が完了したら、棟板金や雨押さえなどの屋根板金を取り付けます。
屋根の棟には屋根板金を取り付けます。外壁と屋根の取り合い部分には雨押さえと呼ばれる金属カバーを取り付けます。
屋根の葺き替え工事の施工後の様子
下屋根の葺き替え工事の工程と施工中の様子
大屋根(2階部分の屋根)の葺き替え工事と並行して、下屋根のトタン屋根も張り替えました。【工程1】下屋根の劣化症状と施工前の様子
瓦棒葺きのトタン屋根ですが、全体的に錆が発生している状態でした。
トタン屋根は塗装により防水性能を確立しているため、10年に1度を目やすに再塗装が必要になります。トタン屋根の耐用年数が経過しているため、屋根材全体に錆が発生している状態でした。
トタン屋根が腐食して穴が空いている状態でした。屋根の内部に雨水が侵入してしまうため、早急な修理が必要な状態でした。
【工程2】トタンの撤去
まずはじめに、既存のトタン屋根を撤去します。の
トタン屋根は別名、瓦棒屋根と呼ばれています。瓦棒と呼ばれる木材板にトタンを巻きつけて固定されています。か瓦棒を切断すると簡単にトタンの屋根材を撤去することができます。
トタンを撤去後の屋根の状態です。板状に張り巡らされているのは屋根の土台となっている野地板です。バラ板と呼ばれるバラ板が使用されていました。通常、野地板はコンパネと呼ばれるベニア合板が使用されますが、一昔前はバラ板が主流でした。
野地板に隙間が空いているため、防水シート(ルーフィングシート)が劣化したら、直接雨水が建物の内部に侵入してしまいますが、通気性に優れているため、腐食に強いのが特徴です。
経年劣化で屋根の内部に雨水が侵入して野地板が腐食している箇所がありました。このバラ板の上に新しい野地板を設置するために、腐食した箇所を補修します。
バラ板の撤去が完了しまいた。腐食した箇所の木材屑が出てくるので清掃を行います。
【工程3】野地板(コンパネ)の設置
既存の屋根材(トタン)の撤去が完了したら、新しい野地板を施工します。大屋根と同様に野地板はコンクリート型枠用のコンパネを使用します。
下屋根は形状が複雑なため、屋根の形状に合わせてコンパネの板を加工して設置します。
コンパネの施工が完了しました。
【工程4】屋根本体(ガルバリウム鋼板の施工)
コンパネの施工が完了したら、屋根材本体を施工します。下屋根は勾配が緩やかなため、立平葺きと呼ばれる排水性能に優れた工法で施工をしました。
ガルバリウム鋼板の施工が完了しました。通常、ガルバリウム鋼板は横向きに屋根材を設置しますが、勾配が緩やかな屋根を横葺きで設置してしまうと、雨水が上手く排水されずに、雨漏りの原因になってしまいます。
2寸勾配以下の緩やかな屋根は軒先までつなぎ目の無い立平葺きで施工を行います。
下屋根のガルバリウム鋼板の施工が完了しました。
【工程5】屋根板金の施工
最後に屋根の棟に棟板金、外壁の取り合い部分に雨押さえを設置したら下屋根の葺き替え工事は施工完了です。
室内の耐震リフォームの工程と施工中の様子
外壁、屋根の外装リフォームの次は室内の耐震リフォームの工程について見て行きましょう。【工程1】既存の躯体(骨組み)の解体
まず始めに、壁材、床材をを撤去解体します。
室内壁、床材を撤去しました。
腐食して建物の耐震性能に影響を及ぼす柱も撤去・解体します。
【工程2】土台柱の入れ替え
土台柱を入れ替えます。土台柱とは建物を支える柱で耐震性能に大きな影響を及ぼす重要な柱です。
土台柱の交換が完了しました。
【工程3】柱の入れ替え
土台柱を張り替えたら、間柱と呼ばれる縦方向(上)に伸びる柱を交換します。
間柱を入れ替えました。こちらも建物の耐震性能を左右する重要な柱になります。
【工程4】耐震金具の補強
土台柱、間柱を入れ替えたら、筋違いを施工し耐震補強金具を施工します。
【工程5】耐震壁の施工
耐震金具と筋違いの施工が完了したら、耐震壁を施工するための胴縁を施工します。
胴縁の施工が完了しました。
胴縁の施工が完了したら、耐震壁を施工します。
最後に壁紙を施工したら施工完了です。
簡 単 無 料 お 見 積 り
×



