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お問い合わせの経緯
屋根の棟部分の漆喰が劣化して剥がれていました。劣化して剥がれた漆喰が庭に落下することもあり危険を感じていました。雨漏りの不安もあったため、具体的に修理を検討されていました。インターネットで地元の屋根業者を探していた際に、弊社のホームページをご覧頂き興味を持って頂きました。
千葉に根ざした地域密着の屋根修理専門業者として、柏市の施工事例も豊富で、ホームページの内容も専門的で信頼性を感じたため、弊社に相談をされたとおっしゃっていました。
ビフォーアフター
担当者のコメント
お問い合わせ後、スグに現地調査に伺い屋根の劣化症状を確認させて頂きました。屋根に上がり、隅々まで屋根の状態を確認させて頂いた結果、既存の日本瓦をガルバリウム鋼板に張り替える、屋根の葺き替え工事をご提案させて頂きました。
屋根の葺き替え工事をご提案させて頂いた理由は下記の3点です。
- 将来を見据えた総合的なメンテナンスを実現できるから
- 建物の耐震性能が向上して安心安全な住まいを実現できるから
- 費用対効果の高い屋根リフォーム実現できるから
屋根の劣化症状と現地調査の様子
ここからは屋根の劣化症状について具体的に見て行きましょう。
築32年の日本瓦の屋根でした。棟(屋根の頂点)の漆喰が経年劣化で剥がれていました。屋根の棟の内部には棟瓦の土台となる粘土が詰まっています。その粘土が棟の内部から流出しないように蓋をしているのが漆喰の役割です。
そのため、漆喰が剥がれてしまうと、棟の内部の粘土が流出してしまい、屋根の内部に雨水が侵入するようになります。また、粘土が流出すると棟の内部に隙間が生じ、空洞になってしまうため、地震や台風の際に倒壊する危険が高くなります。
このように棟の漆喰の劣化は雨漏りの原因になるだけでななく、建物の安全性も著しく低下させるため、気がついた段階でメンテナンスを行うことが重要です。
隅棟(軒先に下がる棟)の漆喰が剥がごっそりと剥がれており今にも落下しそうな状態です。
漆喰は石灰と粘土を練り合わせた素材で重く硬いです。石と同じで、落下して直撃すると大怪我をする恐れがあるため、定期的な点検とメンテナンスを行うことが重要です。
隅棟の漆喰が剥がれて棟の内部にある粘土が剥き出しになっているのが分かると思います。
棟は屋根の頂点に位置しています。棟から雨水が侵入すると屋根全体に広がるばため屋根の劣化症状の中でも特に雨漏りの原因になりやすいのが特徴です。
こちらは下屋根の様子です。大屋根と比べて漆喰の劣化は軽度です。しかし、下屋根の漆喰は外壁と取り合い部分に位置しているため、ひび割れなどの軽度な劣化であっても雨漏りの原因となる可能性があります。
下屋根の隅棟です。一部漆喰が劣化して剥がれている箇所があります。大屋根と同様に下屋根も棟の内部には粘土が詰まっているため、漆喰が劣化すると棟が歪んだり、倒壊する危険があります。
下屋根と外壁の取り合い部分の漆喰がゴッソリと剥がれています。内部の粘土が剥き出しになっており雨漏りの危険がありました。
下屋根は外壁から伸びており、雨漏りが発生すると外壁の内部にも浸透します。雨漏りにより外壁材が腐食していまうと、屋根だけではなく、外壁材も張り替える必要があり、修理費用が高額になります。
無駄な修理費用を負担しないためにも10年に1度を目安に点検を行うことが重要です。
下屋根の冠瓦が漆喰で固定されていました。漆喰の施工が雑で冠瓦が屋根から外れかかっています。落下する危険があり非常に危険な状態でした。
屋根葺き替え工事の工程と施工中の様子
屋根の葺き替え工事とは新しく屋根材を張り替える屋根のリフォーム工法です。この事例の場合、日本瓦からガルバリウム鋼板に張り替えました。 屋根を日本瓦からガルバリウム鋼板に葺き替えることで屋根が大幅に軽くなります。屋根を軽くすることで、建物の耐震性が向上して地震に強くなります。 特に、10年、20年と住み続ける場合、建物は確実に老朽化していくことから、屋根を軽くすることで、建物への負担を軽減することにもつながります。 このように日本瓦からガルバリウム鋼板に屋根材を葺き替えることで、住宅の「安全性」を大幅に向上できることを前提として覚えておきましょう。 それでは、具体的に屋根葺き替え工事の工程と施工中の様子をご紹介します。【工程1】日本瓦の解体・撤去(瓦おろし)
まず始めに、既存の日本瓦を解体・撤去します。この工程を「瓦おろし」と言います。
1枚1枚丁寧に屋根から瓦を取り外していきます。瓦屋根は瓦同士をはめ合わせて固定されています。そのため、簡単に屋根から取り外すことができます。
撤去した瓦はバラバラにならないように1箇所にまとめておきます。撤去した専用の厚手の瓦は袋に入れてロープで吊りながら慎重に瓦を下ろします。
こちらは下屋根の瓦降ろし後の様子です。瓦を撤去すると、棟の粘土や長年体積した土やホコリで非常に汚れています。この上に新らしい屋根を施工するため、キレイに掃除をします。
ホウキとチリトリで掃き掃除を行います。
屋根の清掃が完了しました。屋根に施工されている細い角材は瓦桟(かわらざん)と呼ばれる日本瓦の土台です。この瓦桟の上に野地板と呼ばれる屋根の土台を設置するため、破損している箇所は補修します。
瓦降ろしの工程が完了しました。
【工程2】野地板(コンパネ)の施工
瓦降ろしが完了したら、野地板と呼ばれる屋根の土台となるベニア合板を施工します。屋根の葺き替え工事の見積書にはコンパネと記載されることもあります。
下屋根に野地板を施工しています。屋根の形状に合わせて野地板を加工しながら設置します。野地板は板厚12mmの構造用合板と呼ばれるベニア合板が仕様されます。
屋根の野地板は強度や耐水性能など一定の基準が求められるため、JIS規格に合う構造用合板が使用されます。
屋根の葺き替え工事の見積書を確認する際は、野地板の種類と板厚を確認しておくと安心です。
こちらは大屋根の施工中の様子です。屋根全体に野地板を施工したら施工完了です。
【工程3】防水シート(ルーフィングシート)の施工
野地板の上に防水シートを施工します。この防水シートはルーフィングシートとも呼ばれています。
ルーフィングシートは屋根の二次防水として重要な役割があります。一般的に雨漏りは「屋根材の劣化」が原因で発生すると思われていますが、二次防水のルーフィングがしっかりと機能していれば雨漏りが発生することはありません。
一方で、どんなに表面の屋根材がキレイであっても、ルーフィングが破れていたり、隙間が生じていと雨漏りが発生します。
このようにルーフィングは屋根の防水性能を左右する重要な役割を果たしています。
ルーフィングシートは軒先(下)から棟(上)に向かって設置します。これは屋根に流れる水のとルーフングの重なりが逆目にならないようにするためです。
「屋根のリフォーム後、雨漏りがするようになった」「新築3年で雨漏りが発生した」という場合、ルーフィングの施工不良が原因によるものが多いです。
こちらは下屋根のルーフィングの施工の様子です。大屋根と同様に軒先から棟に向かって順番にルーフィングを施工します。
【工程4】屋根本体(ガルバリウム鋼板)の施工
ルーフィングシートの施工の次は、いよいよガルバリウム鋼板を施工します。ルーフィングと同様に軒先から棟に向かってガルバリウム鋼板を設置します。
ガルバリウム鋼板は建材メーカー大手ニチハ株式会社の横暖ルーフという製品を使用しています。断熱性に優れており、数あるガルバリウム鋼板の製品の中でも耐久性能に優れた製品です。
ガルバリウム鋼板の施工が完了しました。
ガルバリウム鋼板の施工が完了したら、棟下地と呼ばれる木材の角材を施工します。棟下地は棟板金を固定する際の土台になります。
下屋根にも棟下地を取り付けました。
【工程5】棟板金・雨押さえの施工
最後に棟板金、雨押さなどの屋根板金を取り付けたら施工完了です。
屋根の棟板金を取り付けました。棟下地に釘を打ち付けて固定します。
下屋根にも棟板金を施工しました。屋根と外壁の取り合い部分に雨押さえを施工して雨仕舞い(雨漏り対策)を行いました。
屋根葺き替え工事の施工後の様子
漆喰がボロボロに剥がれていた日本瓦の屋根でしたが、ガルバリウム鋼板に葺き替えて新築のようにキレイになりました。
屋根の棟板金交換工事の工程と施工中の様子
屋根の葺き替えと並行して棟板金交換工事を施工しました。小規模な工事にはなりますが、せっかくなので、棟板金交換工事の施工中の様子もご紹介します。
まず始めに、既存の棟板金を撤去します。棟板金を撤去すると棟下地だけの状態になりますが、棟下地も撤去します。
棟下地を撤去しました。屋根材だけの状態になりました。
新しい棟下地を設置して、棟板金を取り付けたら施工完了です。
簡 単 無 料 お 見 積 り
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