埼玉県三郷市で屋根の葺き替え工事を施工させて頂きました。埼玉県三郷市の屋根の葺き替え工事の施工事例をご紹介します。
お問い合わせの経緯
近所の屋根リフォームをしているという、リフォーム会社の営業に「屋根材の塗装が剥がれていますよ」と屋根材の劣化を指摘されたようです。
無料の屋根点検を依頼したところ、屋根の葺き替え工事を提案されました。
「セキスイかわらU」という塗装ができない屋根材が使用されているため、屋根の躯体工事かや下地の交換が必要という理由から450万円の見積もり価格になっていました。
「いくらなんでも高すぎる」と感じて他の業者に見積もりを依頼しようと思い、インターネットで屋根修理業者を探していました。
その際に、弊社のホームページをご覧になり、三郷市の施工実績が豊富でホームページの内容からも信頼性を感じたため、お問い合わせを頂きました。
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ビフォーアフター
担当者のコメント
お問い合わせ後、すぐに現地調査に伺いました。実際に屋根に上がり、具体的な劣化症状を確認させて頂き、施主様のご予算もヒアリングさせて頂き、アスファルトシングルへの葺き替え工事をご提案させて頂きました。
セキスイかわらUと呼ばれる瓦形状のスレート材が使用されていました。スレートはセメントを基材(主原料)とした屋根材で塗装により防水性能を確立している屋根材です。そのため、10年に1度を目安に屋根塗装を行うのが一般的なメンテナンス方法です。
しかし、「セキスイかわらU」は再塗装によるメンテナンスができません。なぜなら、「セキスイかわらU」はアスベストが含有されていないノンアスベスト製品で他のスレート材と比べて粘着性が低く、経年劣化で屋根材自体が非常に脆くなっているからです。
今回、現地調査をさせて頂いた屋根も同様に、少し圧力を加えるだけで簡単に屋根材が割れてしまう状態でした。
このような脆弱な屋根材の上に再塗装を行っても費用対効果が得られないだけではなく、施工不良の原因にもなるため、新しく屋根材を葺き替える必要がありました。
そのため、「セキスイUかわら」から「アスファルトシングル」に屋根材を張り替える、屋根の葺き替え工事をご提案させて頂きました。
アスファルトシングルとはシート状の屋根材ですが、施工単価が安く、耐用年数も既存のスレート瓦と同等の耐久性を確立している費用対効果の高い屋根材になります。
施主様の「できるだけ安く、良い屋根材を使用したい」という施主様のご要望を実現するために、アスファルトシングルをご提案させて頂きました。
屋根の劣化症状と現地調査の様子
ここからは屋根の劣化症状と現地調査の様子について見て行きましょう。セキスイかわらUはセメントを主原料とするスレート瓦ですが、屋根材の強度を左右するアスベストが含有されていないノンアスベストの屋根材です。 一般的なスレート瓦とは劣化症状や進行速度が異なるため、写真で具体的な劣化症状を確認していきましょう。
セキスイかわらUは瓦形状(波板)形状のスレート材です。施工から25年が経過していますが、表面の塗装が剥がれており、屋根材も水分を吸収して非常に脆くなっている状態です。
セキスイかわらUの拡大写真です。塗装が剥がれ屋根材の基材(セメント質)が剥き出しになっています。屋根材にもヒビが入っており、手のひらで押さえつけるだけで簡単に割れてしまいます。
屋根の葺き替え工事の工程と施工中の様子
ここからは屋根の葺き替え工事の工程と施工中の様子について見て行きましょう。「セキスイかわらU」は屋根材としてはトラブルが多発する特殊な屋根材ですが、葺き替え工事の工程は基本的に日本瓦やスレート瓦と同じです。【工程1】既存の屋根材の撤去
まず始めに、既存の屋根材を撤去します。
屋根の棟(頂点)の瓦から順番に屋根材を撤去します。
セキスイかわらUは薄い屋根材で軽量です。日本瓦やセメント瓦と比べて簡単に撤去・解体することができます。
屋根材の撤去が完了しました。既存の防水シートだけの状態になっています。この状態から新しい屋根を施工します。
【工程2】野地板の施工
既存の屋根材の撤去が完了したら、野地板を施工します。野地板とは新しい屋根の土台となるベニア合板です。
屋根の形状に合わせてベニア合板を施工します。野地板で使用されるベニア合板は板厚12mmの構造用合板と呼ばれる製品が使用されます。
野地板は屋根材を施工すると見えなくなってしまうため、見積もり段階で野地板の種類と板厚を確認しておくと安心です。
屋根全体に構造用合板を施工したら、野地板の施工は完了です。
【工程3】防水シート(ルーフィングシート)の施工
野地板の施工が完了したら、防水シートを施工します。防水シートは改質アスファルトルーフィングと呼ばれる耐久性能に優れた製品を使用します。
このルーフィングシートが屋根の二次防水になります。一方で、スレートやアスファルトシングルなどの屋根材が一次防水となります。
一般的に屋根材がズレたりひび割れが発生し、その劣化箇所から雨水が侵入することで雨漏りが発生すると思われていますが、二次防水のルーフィングがしっかりと機能していれば雨漏りに発展することがありません。
このようにルーフィングは屋根の防水性能を左右する重要な素材ということを理解しておきましょう。
ルーフィングシートにはいくつか種類があり種類によって耐用年数も異なります。
今回は改質アスファルトルーフィングと呼ばれる耐久性能に優れた製品を使用していますが、野地板と同様にルーフィングシートも施工をすれば見えなくなる箇所のため、耐用年数の短い製品を使用する業者も少なからず存在します。
そのため、見積もり段階でルーフィングシートの種類を確認しておくことが重要です。
【工程4】屋根本体(アスファルトシングル)の施工
ルーフィングの施工が完了したら、いよいよ屋根材を施工します。アスファルトシングルは日本での普及率は低いですが、アメリカでは主流となる屋根材です。 アスファルトシングルを初めて見る方は「本当に大丈夫なの?」不安に感じる方も多いですが、信頼できる屋根材です。
アスファルトシングルを施工しています。上記の写真からも分かる通り、アスファルトシングルはシートの状の屋根材です。薄く、軽量のため建物への負担も軽減することができます。
屋根全体にアスファルトシングルを施工したら屋根材本体の施工は完了です。
【工程5】棟板金の施工
アスファルトシングルを施工したら棟部分に棟板金を施工します。
棟板金はガルバリウム鋼板の製品を使用しています。棟板金を取り付けたら屋根の葺き替え工事は施工が完了です。
屋根葺き替え工事の施工後の様子
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この記事を書いた人
松井美月
(屋根リフォーム専門アドバイザー)
自社の屋根職人・施工管理者への取材内容をもとに、屋根カバー工法や葺き替えの正しい知識を発信。
実際の施工現場で培った経験をわかりやすくお伝えしています。
(屋根リフォーム専門アドバイザー)







