足立区
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足立区の屋根リフォーム | 築35年のスレート屋根をガルバリウム鋼板にリフォーム
東京都足立区でスレート屋根のリフォームを施工させて頂きました。大屋根はカバー工法でガルバリウム鋼板に屋根材を張り替えました。一方で、下屋根は屋根の下地が腐食していたため、葺き替え工事で屋根材をガルバリウム鋼板に張り替えました。
お問い合わせの経緯
屋根の強風で棟板金が外れたことがキッカケで屋根の修理を検討されていました。前回のメンテナンスから20年以上が経過しており、棟板金だけではなく、屋根全体の劣化も心配されていました。屋根全体を点検してもらい、最適なメンテナンス方法の提案を希望されており、屋根修理の専門業者を探されていました。インターネットで足立区に対応できる屋根業者を探していた際に弊社のホームページをご覧になり興味を持って頂きました。建築士や雨漏り診断士などの屋根の施工に関する専門的な資格を保有していることと、関東圏内で2500件の施工実績があることに専門性と信頼性を感じていただき、現地調査のご依頼を頂きました。
ビフォーアフター
屋根のカバー工法でスレート屋根をガルバリウム鋼板に張り替えました。また、下屋根は葺き替え工事でガルバリウム鋼板に張り替えました。屋根全体をメンテナンスしたことで、雨漏りの心配もなくなり、これらかも安心して住み続けられる住まいに生まれ変わりました。
担当者のコメント
お問い合わせ後、すぐに現地調査に伺い屋根の劣化症状を確認させて頂きました。築35年が経過したスレート屋根でした。強風に煽られたことが原因で屋根の棟板金が外れている状態でした。また屋根材も前回のメンテナンスから20年以上が経過しており、全体に的にコケやカビが発生している状態でした。また、スレート瓦の耐用年数は30年前後と言われています。屋根材が水分を吸収してしまい脆くなっているため、新しく屋根材を張り替える必要がありました。また、下屋根はトタン屋根でしたが、全体に的に錆が発生していました。部分的に穴が空いている箇所もあり、屋根の内部に雨水が侵入しており、屋根の下地腐食している状態でした。そのため、下地も含めて新しく屋根を張り替える必要がありました。このような経緯から、大屋根はカバー工法によるガルバリウム鋼板への重ね葺き工事、下屋根は葺き替え工事によるガルバリウム鋼板にへの張り替え工事をご提案させて頂きました。各リフォーム工法の特徴や施工方法については実際の施工中の様子で詳しく解説します。
屋根の劣化症状と現地調査の様子
ここからは屋根の劣化症状と現地調査の様子について見ていきましょう。
築35年が経過したスレート屋根です。白く変色しているのはカビです。屋根の防水性能が低下して屋根全体にカビやコケが発生していました。コケやカビは湿った箇所に発生することから分かる通り、屋根の防水性能が低下している状態で、具体的にメンテナンスの必要がありました。
棟板金が外れています。棟板金は棟を保護する金属製のカバーですが、棟下地と呼ばれる下地板に釘で固定されています。この釘は経年で浮いてくるようになり、それに伴い棟板金も浮いてくるようになります。棟板金が浮くと、台風や強風で外れてしまったり、飛ばされてしまうため、非常に危険です。今回も棟板金の釘が浮いていたことが原因で棟板金が外れてしまったようです。
棟板金は金属部材のために、経年劣化により錆が発生します。軽度な錆であれば、塗装によりメンテナンスができますが、穴が空いてしまうとその穴から雨水が屋根の内部に侵入して雨漏りが発生するようになります。そのため、棟板金の錆は放置せずに、定期的にメンテナンスを行うことが重要です。
こちらは破風板です。木製の破風板ですが、腐食しておりボロボロになっていました。腐食を削り落として、しっかりとメンテナンスを行います。
こちらは下屋根です。トタン屋根ですが、こちらも経年劣化により塗装の防水性能が低下して、錆が発生していました。一部、穴が空いている箇所もあり屋根の内部に雨水が侵入している状態でした。雨漏りも発生しており、屋根内部の躯体(骨組み)も腐食している状態でした。そのため、新しく屋根を張り替える必要がありました。今回は、葺き替え工事で新しく屋根を施工します。
トタン屋根の軒先部分です。写真からも分かる通り、躯体(屋根の骨組み)が腐食している状態でした。屋根の葺き替え工事の際に、屋根の躯体も補修をします。
大屋根のカバー工法の工程と施工中の様子
ここからは大屋根のカバー工法の工程と施工中の様子について見ていきましょう。カバー工法とは既存のスレート屋根を土台として新しくガルバリウム鋼板屋根を被せるリフォーム工法です。
【工程1】棟板金・雪止め金具の撤去
まず始めに、棟板金、雪止め金具などの新しい屋根を施工する際の障害物となる部材を撤去します。
棟板金を撤去しました。
屋根と外壁の取り合い部分の雨押さえも撤去しました。
【工程2】防水シート(ルーフィング)の設置
既存の棟板金撤去が完了したら、防水シート(ルーフィング)を設置します。防水シートは屋根の二次防水であり、屋根の内部に雨水が侵入するのを食い止める役割があります。
防水シートの重なりが屋根の水の流れと逆にならないように、軒先から棟に向かって順番に防水シートを重ねていきます。
外壁と屋根の取り合い部分は雨漏り発生しやすいポイントになるので隙間がないことを確認しながら丁寧に防水シートを設置していきます。
【工程3】水切りの設置
防水シートの設置が完了したら水切りを取り付けます。屋根のケラバ部分にケラバ水切りを取り付けました。
水切りの設置が完了しました。
【工程4】屋根材(ガルバリウム鋼板)の設置
水切りの設置が完了したら、屋根材を設置します。防水シートと同様に軒先から棟に向かって順番にガルバリウム鋼板屋根を設置していきます。
ガルバリウム鋼板屋根の設置が完了しました。ガルバリウム鋼板の繋ぎ目が階段上に並ぶように施工します。こうすることで統一感のあるキレイな仕上がりになります。
ガルバリウム鋼板の施工が完了しました。ガルバリウム鋼板にはいくつか修理がありますが、ニチハの横暖ルーフを使用しました。横暖ルーフは日鉄鋼板のSGL(スーパーが流バリウム)が使用されており他の製品と比べて耐久性に優れているのが特徴です。
最後に棟板金を取り付けたら、屋根のカバー工法は施工完了です。
大屋根のカバー工法の施工後の様子
下屋根の葺き替え工事の工程と施工中の様子
ここからは下屋根の葺き替え工事の工程と施工中の様子について見ていきましょう。屋根の葺き替え工事は既存の屋根材だけではなく、下地も含めて屋根を新しくする施工方法です。
【工程1】既存の屋根材の撤去
まず始めに、既存の屋根材を撤去します。
トタン屋根でしたが、全て屋根から剥がしました。また、トタン屋根を撤去すると、古い防水シートもでてきますが、こちらも屋根から剥がします。
屋根材を撤去して躯体だけの状態になりました。野地板と呼ばれる屋根を形成する土台だけの状態になります。この状態から新しい屋根を施工します。
【工程2】野地板(コンパネ)の設置
既存の屋根材の撤去が完了したら、新しい野地板を取り付けます。構造用合板と呼ばれるベニア合板が使用されます。
構造用合板は耐水性や接着剤のホルムアルデヒドの濃度などの項目がJAS(日本農林規格)で規定されており、構造用合板は人体に影響の無い基準を満たしています。これは非常に重要なポイントになるため、野地板の種類は見積もりの段階で確認しておくと安心です。
屋根の形状に合わせて隙間が生じないように野地板を設置したら、野地板の設置は施工完了です。
【工程3】防水シート(ルーフィングシート)の設置
ここからは大屋根のカバー工法の工程と同じです。野地板の上に防水シートを設置します。改質アスファルトルーフィングを使用します。
防水シートの設置が完了しました。
【工程4】屋根材(ガルバリウム鋼板)の設置
防水シートの設置が完了したら、屋根材(ガルバリウム鋼板)を設置します。大屋根では屋根の棟の線に対して水平方向(横向き)に屋根材を設置していましたが、下屋根では棟に対して垂直方向(縦向き)にガルバリウム鋼板を施工します。この縦向きの施工方法を立平葺(たてひらぶき)きといいます。
立平葺きで屋根材を設置しました。立平葺きは屋根材の繋ぎ目が無く、排水性に優れているのが特徴です。屋根勾配が緩やかな緩勾配の屋根で施工される工法です。
最後に棟板金を取り付けたら、屋根の葺き替え工事は施工完了です。
下屋根の葺き替え工事の施工後の様子