東京都町田市でカバー工法による屋根リフォームを施工させて頂きました。また、屋根リフォームとセットで外壁塗装も施工させて頂きました。東京都町田市の屋根リフォームと外壁塗装の施工事例をご紹介します。
お問い合わせの経緯
4月の強風で屋根のてっぺんにある棟板金が飛散したことで、屋根修理プラスにお問い合わせを頂きました。インターネットで修理業者を探していましたが、どこに修理を依頼すれば良いのか途方に暮れていました。しかし、屋根修理プラスさんのホームページを確認し、屋根修理について詳細に書かれていたため、信頼性を感じられ弊社に、ご相談を頂きました。
目次 [非表示]
- 1. 屋根カバー工法のビフォーアフター(町田市鶴川)
- 2. 屋根の劣化症状と現地調査の様子(町田市鶴川)
- 3. 屋根カバー工法の施工工程と施工中の様子(町田市鶴川)
- 3-1. 棟板金の撤去
- 3-2. ルーフィングシート(防水シート)の施工
- 3-3. 役物の施工
- 3-4. 屋根本体(ガルバリウム鋼板)の施工
- 3-5. 屋根の棟板金の設置
- 3-6. 屋根の雨樋の交換工事
- 4. 屋根カバー工法の施工後の様子(町田市鶴川)
- 5. 外壁塗装の施工工程と施工中の様子(町田市鶴川)
- 5-1. コーキングの交換
- 5-2. 外壁塗装の施工前の劣化症状
- 5-3. 高圧洗浄
- 5-4. 軒天の塗装
- 5-5. 外壁塗装の下塗り
- 5-6. 屋根塗装の中塗り
- 5-7. 屋根塗装の上塗り
- 5-8. 幕板の塗装
- 5-9. 雨樋の塗装
- 5-10. 破風板の塗装
- 5-11. 雨戸の塗装
- 5-12. 土台水切りの塗装
- 6. 外壁塗装の施工後の様子(町田市鶴川)
屋根カバー工法のビフォーアフター(町田市鶴川)
担当者のコメント
お問い合わせ後、スグに現地調査に伺い屋根の不具合や劣化症状を確認させて頂きました。屋根に上がり状況を確認させて頂き、カバー工法によるガルバリウム鋼板への張り替え工事をご提案させて頂きました。
築年数25年が経過し、スレート瓦の耐用年数の使用限界が近づいていました。スレート瓦の耐用年数は25年〜30年ですが、耐用年数が経過したスレート屋根は屋根材が脆くなり、屋根内部の防水シート(ルーフィングシート)も劣化している可能性が高いため、雨漏りのリスクが一気に高まります。
このようなスレート瓦は、屋根塗装によるメンテナンスが一般的ですが、耐用年数が経過した屋根材に屋根塗装をすると、「塗装後スグに塗装が剥がれる」「1年〜3年で水ぶくれのように塗料が膨れる」などの不具合が発生する可能性が高いです。
そのため、スレート瓦の耐用年数が経過したスレート瓦はカバー工法で、ガルバリウム鋼板に張り替えるのが最も確実なメンテナンス方法になります。
また、ガルバリウム鋼板は耐用年数が40年〜50年と非常に長期的なだけではなく、屋根塗装の必要がないメンテナンスフリーの屋根材です。そのため、メンテナスを行う手間や費用が発生しないため、費用対効果の高い屋根リフォームを実現することができます。
このような理由からガルバリウム鋼板による屋根リフォームをご提案させて頂きました。
屋根カバー工法を施工する際に足場を設置します。設置した足場を有効活用するため、外壁塗装もセットでご提案させて頂きまいた。外壁と屋根を別々に施工をするとその都度、足場を設置する必要があり、費用が高額になります。
付加価値の高い外装リフォームを実現するために、屋根カバー工法とセットで外壁塗装をご提案させて頂きました。
外装全体をメンテナンスしたことで、建物も新築のように生まれ変わり、施主様も大変喜ばれていました。
屋根の劣化症状と現地調査の様子(町田市鶴川)
ここからは屋根の劣化症状について詳しく解説します。 屋根板金が外れてしまったことがキッカケでお問い合わせを頂きましたが、屋根材も劣化しており、具体的に張り替えが必要な状態でした。棟板金の不具合だけではなく、屋根材の劣化症状についても詳しく解説します。
強風に煽られて屋根の板金が飛散している状態でした。建築関係の仕事をしている施主様のご友人が応急処置を行っていたようです。このような屋根の不具合はDIYで応急処置を行う方もいらっしゃいますが、転落事故も多いため絶対に行わずに専門業者に依頼することが重要です。
棟板金が外れると屋根の内部に雨水が侵入するようになります。屋根の二次防水の防水シート(ルーフィングシート)が機能していれば、建物の内部に雨水が侵入することはありません。
しかし、築年数25年が経過した屋根の場合、防水シートが破れている可能性も高いため、雨漏りの危険が高まります。特に屋根の棟からの雨水の侵入は屋根全体に広がるため、雨漏りの危険性を高めるので注意が必要です。
棟板金の釘が浮いています。棟板金は棟下地と呼ばれつ木材板に釘を打ち付けて固定されています。板金を固定している釘が浮いてしまうと、乗っているだけの状態になるため、台風などの強風に煽られると簡単に飛散するようになります。
指で持ち上げるだけで簡単に捲れてしまいます。このように棟板金は釘が浮いてしまうことが原因で飛散や、捲れなどの不具合が発生するようになります。
スレート屋根の劣化症状です。屋根全体にコケやカビが発生している状態でした。コケやカビは湿った場所に発生することから分かる通り、屋根の防水性能が低下しているサインになります。この状態を放置すると、屋根材がひび割れるなど不具合が発生する可能性が高いのでメンテナンスが必要な状態でした。
築年数25年のスレート瓦は業者によって「カバー工法」と「屋根塗装」でメンテナンス方法が別れるところです。今回は、カバー工法をご提案させて頂きましたが、屋根材の状態で判断します。
スレート瓦は塗装により防水性能を確立していますが、塗装が劣化して、屋根の防水性能が低下すると、屋根材が水を吸収するようになります。屋根材が水を吸収すると、コケやカビが発生するようになりますが、屋根塗装を行うと、塗膜(塗装の膜)が水ぶくれのように脹れる不具合が発生する可能性が高いです。
屋根塗装で施工不良が発生してしまうと、結局カバー工法でガルバリウム鋼板に張り替えることになるため、このようにスレート瓦が水分を吸収してしまった場合、カバー工法でガルバリウム鋼板に張り替えるのが確実性が高いことを理解しておきましょう。
下屋根の劣化症状です。大屋根よりも状態は良いですが、カビが発生している状態です。今回の屋根リフォームでガルバリウム鋼板に葺き替えます。
屋根カバー工法の施工工程と施工中の様子(町田市鶴川)
ここからは具体的に屋根カバー工法の施工中の様子について見て行きましょう。屋根のカバー工法とは既存の屋根材の上に新しい屋根材を被せる屋根のリフォーム工法です。どのような工法なのかイメージが湧かない方も多いと思いますが、施工工程をご覧になるとイメージが湧くと思いますので、ぜひ参考にして頂ければと思います。棟板金の撤去
まず始めに、屋根の棟板金を撤去します。カバー工法の際は新しく棟板金も施工するため根本的な修理を実現できます。
強風で棟板金が飛散した箇所です。棟下地と呼ばれる木材板が見えている状態でしたが、棟板金と木材板をすべて撤去します。
大棟(屋根のてっぺんの棟)の棟板金も撤去しました。
すべての棟板金を撤去したら作業完了です。
ルーフィングシート(防水シート)の施工
棟板金の撤去が完了したら、防水シートを施工します。防水シートは見積書にルーフィングシート記載されることが多いので理解しておきましょう。
軒先から棟に向かってルーフィングを施工します。ルーフィングは屋根の二次防水として重要な役割があり、屋根の内部に侵入した雨水を適切に排水するため、ルーフィングは軒先から棟に向かって施工します。これは、屋根に流れる水の流れとルーフィングの重なりが逆目にならないようにするためです。
これは非常に重要なことで、「屋根リフォーム後、スグに雨漏りが発生した」などの不具合は、このルーフィングの施工に不備がある可能性が高いです。
ルーフィングの施工が完了しました。カバー工法ではガルバリウム鋼板の耐久性に対応させるため、改質アスファルトルーフィングと呼ばれる高耐久なルーフィングシートが使用されます。
ガルバリウム鋼板の耐用年数は40年〜50年と非常に長期的であり、メンテナンスフリーの屋根材のため、一度施工をすると基本的にメンテナンスを行うことはありません。しかし、一次防水のガルバリウム鋼板の耐久性が長くても、二次防水のルーフィングシートが劣化してしまうと屋根の内部に雨水が侵入するようになります。
カバー工法は屋根が二重構造になるため、建物の内部に雨水が侵入することはごく稀です。しかし、万が一、雨漏りが発生すると、新しい屋根と古い屋根を修理しなければならず、大変大掛かりな工事になります。
このような不具合を発生させないため、屋根カバー工法の際は、改質アスファルトルーフィングを使用して、ガルバリウム鋼板の耐久性に合わせます。
ルーフィングは釘で既存の屋根に打ち付けて固定します。その際にルーフィングが貫通しますが、フェルトを一枚、間に挟むことで、雨水の侵入を防止します。
こちらは屋根の谷部分です。屋根の谷は雨水が集中する箇所であり、雨漏りが多発するポイントです。ルーフィングを二重に重ねて雨漏り対策を行います。
役物の施工
ルーフィングの施工が完了したら、軒先水切りや谷樋、棟下地などの付属部品を施工します。この付属部品は業界では「役物(やくもの)」と呼ばれており、見積書に記載されることが多いので覚えておきましょう。
谷樋を施工しました。谷樋とは谷部分の雨樋です。ガルバリウム鋼板の板を加工して施工します。
大棟に棟下地を施工しました。棟下地は棟板金の土台になります。また、ガルバリウム鋼板を設置する際のガイドとしての役割があります。
ケラバ水切りと軒先水切りも施工しました。軒先は雨樋がついてる端で、ケラバは雨樋がついていない側の屋根の端を指します。
こちらは下屋根の様子です。屋根と外壁の取り合い部分に雨押さえを設置するために棟下地を施工します。「に雨押さえ」については後ほど詳しく説明します。
屋根本体(ガルバリウム鋼板)の施工
役物施工が完了したら、いよいよガルバリウム鋼板を施工します。ルーフィングと同様にガルバリウム鋼板は軒先から棟に向かって施工します。
ガルバリウム鋼板の施工で注意しなければならないことは、上の段と下の段でガルバリウム鋼板の境目が重ならないようにすることです。
ガルバリウム鋼板の境目が重なってしまうと、その境目から雨水が建物の内部に侵入するようになります。そのため、ガルバリウム鋼板には適切な葺き方(設置方法)があります。
今回は屋根修理プラスではもっとも雨漏りに強い千鳥葺きによる施工を推奨していますが、適切な葺き方で施工をしないとメーカーの保証対象外になるため、見積もり段階でガルバリウム鋼板の設置方法について確認しておくと安心です。
千鳥葺きで1段ずつガルバリウム鋼板を施工していきます。屋根の軒先部分には雪止め金具を施工しました。
すべての屋根面の施工が完了したら大屋根のガルバリウム鋼板の施工は完了です。
下屋根もガルバリウム鋼板を施工しました。
屋根の棟板金の設置
ガルバリウム鋼板の施工が完了したら、最後に棟板金を施工します。
屋根の下に降る棟を隅棟と言います。隅棟の棟板金から順番に施工をします。棟板金はガルバリウム鋼板の既製品を使用します。
隅棟の棟板金の施工が完了しました。ちなみに、台風で飛散した箇所の棟板金になります。
隅棟の取り合い部分です。最後に大棟の棟板金を施工します。
大棟の棟板金を施工したら、専用のネジで棟板金を固定したら作業完了です。
屋根の雨樋の交換工事
カバー工法の付帯工事として雨樋の交換工事も行いました。
屋根カバー工法の施工後の様子(町田市鶴川)
外壁塗装の施工工程と施工中の様子(町田市鶴川)
屋根のカバー工法と並行して外壁塗装も施工しました。ここからは外壁塗装の施工工程と施工中の様子について見て行きましょう。コーキングの交換
まずはじめに、劣化したコーキングを交換しました。サッシや外壁材の隙間を埋めるゴム状のパッキンです。コーキングは施工から10年前後で劣化するため、外壁塗装のタイミングで交換工事を行います。
ドアサッシ部分のコーキングです。コーキングの状態が良かったため、交換ではなく、既存のコーキングに新しいコーキングを施工する「打ち増し」と呼ばれる方法で補修をしました。
まずはじめに、コーキングを施工する箇所にプライマーを塗布します。プライマーとはコーキングを施工する下地を整える、下地調整材です。
プライマーの塗布が完了したら、コーキングを施工します。
コーキング後、ヘラを使用して均一に均します。
飛散防止用のマスキングテープを剥がしたらコーキングの打つ増し作業は完了です。
こちらは外壁のコーキング箇所です。交換作業を行います。
プライマーを塗布します。
コーキングを充填します。
ヘラで伸ばします。
マスキングテープを剥がしたら施工完了です。
外壁塗装の施工前の劣化症状
定期的にメンテナンスを行っており、キレイな状態を保っていました。ただし、チョーキング現象と呼ばれる塗料の劣化症状が発生しており、外壁材を長持ちさせるために、屋根塗装を行うタイミングでした。
高圧洗浄
まず始めに、高圧洗浄を行い外壁の汚れをキレイに洗い流します。
高圧洗浄の作業中の様子です。外壁の高圧洗浄は約半日かかります。高圧洗浄の施工中は窓はあけることができません。外壁の他に、軒天や破風板などの付帯部の塗装も行います。
軒天の塗装
高圧洗浄が完了したら、軒天を塗装します。軒天とは屋根の軒先の裏側です。
ローラーを使用してキレイに塗装をします。軒天も塗装により防水性能を確立しているため、塗装が劣化すると水分を吸収するようになります。そのため、塗装を行い防水性を回復させます。
軒天の塗装が完了しました。
外壁塗装の下塗り
高圧洗浄と軒天の施工が完了したら、外壁の下塗りを行います。外壁塗装は「下塗り」「中塗り」「上塗り」の3回の重ね塗りで仕上げます。
下塗りはシーラーと呼ばれる下塗り専用の塗料を使用します。シーラーは塗装面と中塗り塗料の密着性を高めるために塗装をします。
屋根の下塗り工程が完了しました。屋根塗装の表面は透明の塗料でクリア塗料を使用しているため、見た目に変化はありませんが重要屋根の塗装の品質を左右する重要な工程です。
屋根塗装の中塗り
下塗りの工程が完了したら中塗りを行います。中塗りでは、施主様にお選び頂いたメイン塗料を使用します。
中塗りを施工しています。メインの塗料は中塗りと上塗りの2回の重ね塗りが行われますが、塗り残しを防止するため、中塗りと上塗りで塗装の色を変えて施工をします。
モルタル外壁も中塗りを行いました。
屋根塗装の上塗り
屋根塗装の中塗りが完了したら、上塗りを行います。上塗りの塗装工程は中塗りと同じですが、仕上げの色を使用して塗装をします。
上塗りの施工が完了しました。
幕板の塗装
外壁塗装が一通り完了したら、幕板を塗装します。幕板は1階と2階の間にある帯状の化粧板です。建物の美観性を左右する箇所のため、塗装を行います。
雨樋の塗装
雨樋のメンテナンスは塗装ではなく、交換が基本です。そのため、塗装をしないとにより不具合が発生することはありませんが、建物の美観を左右するため塗装を行う施主様が多いです。
破風板の塗装
雨樋の塗装が完了したら、破風板も塗装をします。経年劣化が塗装が剥がれてしまうため、外壁塗装のタイミングで再塗装を行うのが基本です。
破風板の塗装が完了しました。
雨戸の塗装
刷毛を使用して雨戸も塗装をしました。
土台水切りの塗装
最後に土台水切りを施工したら外壁塗装は施工完了です。
外壁塗装の施工後の様子(町田市鶴川)








