千葉県鎌ヶ谷市で日本瓦屋根の葺き替え工事を施工させて頂きました。千葉県鎌ヶ谷市の屋根葺き替え工事の施工事例をご紹介します。
お問い合わせの経緯
」定年退職をキッカケに今後も長期的に住み続けるために、屋根と外壁のリフォームを検討されていました。CMも行っている大手リフォーム会社に見積もりを依頼しましたが、予算よりも大幅に高額だったため、他の業者に相見積もりをすることにしました。
インターネットで地元のリフォーム会社を検索していた際に、弊社のホームページをご覧になり、興味を持って頂きました。
建築士が在籍しており、建物に応じて最適なリフォーム工法をご提案できることに信頼性を感じて頂き、具体的に現地調査のお問い合わせを頂きました。
目次 [非表示]
- 1. ビフォーアフター
- 2. 屋根の劣化症状と現地調査の様子
- 3. 屋根葺き替え工事の工程と施工中の様子
- 3-1. 【工程1】瓦の撤去・解体(瓦おろし)
- 3-2. 【工程2】野地板(コンパネ)の施工
- 3-3. 【工程3】ルーフィングシート(防水シート)の施工
- 3-4. 【工程4】屋根本体(ガルバリウム鋼板)の施工
- 3-5. 【工程5】屋根の棟板金の施工
- 4. 屋根葺き替え工事の施工後の様子
- 5. 外壁塗装の工程と施工中の様子
- 5-1. 【工程1】高圧洗浄
- 5-2. 【工程2】下地補修
- 5-3. 【工程3】外壁塗装の下塗り
- 5-4. 【工程4】外壁塗装の中塗り
- 5-5. 【工程5】外壁塗装の上塗り
- 5-6. 【工程6】破風板の塗装
- 5-7. 【工程7】雨樋の塗装
- 5-8. 【工程8】トタン屋根の塗装
- 5-9. 【工程9】雨戸の塗装
ビフォーアフター
担当者のコメント
お問い合わせ後、すぐに現地調査に伺い屋根と外壁の劣化症状を確認させて頂きました。
屋根は日本瓦、外壁はサイディングの戸建住宅でした。
築年数30年が経過して、今後、建物全体の老朽化が進行することが予測されるため、建物の耐震性を考慮した外装リフォームをご提案させて頂きました。
具体的には日本瓦の屋根をガルバリウム鋼板に葺き替え工事をご提案させて頂きました。屋根をガルバリウム鋼板に葺き替えることで、屋根が大幅に軽量化できるため、地震に強い構造になります。
また、ガルバリウム鋼板は耐久性に優れた屋根材で、耐用年数が40年〜50年と言われています。屋根塗装によるメンテナンスが必要ないメンテナンスふフリーの屋根材でもあり、将来的なメンテナンス費用が発生しないため、費用対効果の高い屋根リフォームを実現できます。
また、外壁はサイディング外壁でしたが、モルタルの吹き付け塗装がされており、一部外壁材に剥がれがありました。今後も長期的に外壁材を保護するため、フッ素塗料による外壁塗装をご提案させて頂きました。
今回は大手リフォーム会社との相見積もりでしたが、弊社は無駄な中間マージンが発生しないため、大手リフォーム会社よりも大幅に安い見積もり価格を提示することができました。
屋根の劣化症状と現地調査の様子
ここからは具体的に屋根の劣化症状と現地調査の様子について見て行きましょう。
築年数30年が経過した日本瓦です。日本瓦は粘土を主原料とした屋根材のため耐久性に優れているのが特徴です。
耐用年数も50年〜80年と非常に長期的なのが特徴です。そのため、建物の耐震性能アップなどの特別な理由がが無い限り、日本瓦を再利用することができます。
屋根内部の防水シートが劣化している可能性が高いため、屋根内部のルーフィングシートを交換する必要があります。
今回は建物の耐震性を考慮してガルバリウム鋼板に葺き替えるため、屋根内部のルーフィングシートも交換します。
屋根葺き替え工事の工程と施工中の様子
屋根の葺き替え工事は既存の屋根材を撤去して新しい屋根材に張り替えるリフォーム工法です。 具体的に屋根の葺き替え工事が、どのように工程が進むのか?屋根の葺き替え工事の工程と施工中の様子について具体的に見て行きましょう。【工程1】瓦の撤去・解体(瓦おろし)
まず始めに、既存の日本瓦を撤去・解体します。この作業を瓦おろしと言います。
日本瓦を撤去・解体しました。屋根の棟に対して平行に伸びる木材板は瓦桟(かわらざん)と呼ばれる部材で瓦を固定するための部材です。
そして、その下にあるのが屋根の防水性能を確立している防水シートです。この瓦桟と防水シートも撤去します。
瓦桟と防水シートも撤去すると、野地板と呼ばれる屋根を形成するための木材板だけの状態になります。この状態から新しいガルバリウム鋼板屋根を施工します。
【工程2】野地板(コンパネ)の施工
既存の屋根材の撤去が完了したら、野地板を施工します。野地板とはガルバリウム鋼板屋根の土台となるベニア合板です。
屋根の形状に合わせて野地板を設置して行きます。
屋根の野地板位に使用されるベニア合板は構造用合板がしようされます。
ベニア合板にはいくつか種類がありますが、構造用合板は性能がJIS規格で規定されており、耐久性や接着剤のホルムアルデヒドの濃度など、品質が保証されているため、屋根の野地板として利用されています。
屋根の葺き替え工事の見積書を確認する際は、野地板の種類について確認しておくと安心です。
野地板の施工が完了しました。
【工程3】ルーフィングシート(防水シート)の施工
野地板の施工が完了したら、ルーフィングシートを施工します。ルーフィングシートとは屋根の防水シートですが、建物の内部の雨水が侵入するのを食い止める重要な役割があります。
緑色のシート状の素材が屋根のルーフィングシートです。屋根の二次防水として屋根の防水性能を確立している素材になります。
ルーフィングシートの種類にはいくつか種類がありますが、ガルバリウム鋼板などの高耐久な屋根材を使用する場合、「改質アスファルトルーフィング」などの耐久性に優れた製品を使用します。
どんなに耐久性に優れた屋根材を使用しても、屋根の防水性能を確立するルーフィングシートが劣化してしまうと、雨漏りが発生するようになり、屋根材本来の性能を発揮することができません。
そのため、ガルバリウム鋼板を使用する際は、高耐久なルーフィングシートを使用して、屋根材の本来の耐久性を発揮できる仕様にすることが何によりも重要です。
ルーフィングシートの施工が完了しました。ルーフィングシートを施工したら、棟部分に棟下地と呼ばれる木材板を取り付けます。この棟下地は棟板金を取り付けるための土台となります。
棟下地を取り付けたら、ルーフィングシートの施工は完了です。
【工程4】屋根本体(ガルバリウム鋼板)の施工
ルーフィングの施工が完了したら、屋根本体(ガルバリウム鋼板)を施工します。ガルバリウム鋼板は建材メーカー大手のニチハの「横暖ルーフ」を使用しています。
屋根の軒先(底部)から棟(高部)に向かって順番にガルバリウム鋼板を設置します。
ガルバリウム鋼板は上段の屋根材の隙間を下段のガルバリウム鋼板が受け止めています。
そのため、上段と下段でガルバリウム鋼板のつなぎ目が重ならないようにすることが重要です。
屋根全体にガルバリウム鋼板を施工したら、屋根本体の施工は完了です。
【工程5】屋根の棟板金の施工
ガルバリウム鋼板の施工が完了したら、屋根の棟板金を施工します。
屋根の棟板金の施工が完了しました。
棟板金もガルバリウム鋼板製で基本的にメンテナンスの必要はありません。
しかし、棟板金を固定している釘が経年劣化で10年前後で浮いてくるようになるため、定期的な点検が必要になります。
屋根葺き替え工事の施工後の様子
コケやカビで汚れていた日本瓦でしたが、ガルバリウム鋼板に葺き替えたこと、新築のように生まれ変わりました。 また、建物の耐震性も工場して美観と安全性を両立した屋根リフォームを実現することができました。
外壁塗装の工程と施工中の様子
屋根の葺き替え工事の次が外壁塗装の工程と施工中の様子について見て行きましょう。【工程1】高圧洗浄
まず始めに、既存の屋根材の汚れを高圧洗浄でキレイに洗い流します。
高圧洗浄の施工中の様子です。専用の高圧洗浄機を使用して、長年体積した汚れをキレイに洗い流します。
こちらは下屋根のトタン屋根です。トタン屋根の汚れも高圧洗浄でキレイに洗い流します。
【工程2】下地補修
外壁の高圧洗浄が完了したら、外壁の下地補修を行います。
既存の外壁材が剥がれている箇所がありました。このような外壁材の上に塗装をしても、塗料が密着せずにすぐに剥がれてしまうため下地補修を行います。
下地補修が完了しました。今回は外壁材の剥がれの補修でしたが、ひび割れがある場合もクラック補修を行います。
【工程3】外壁塗装の下塗り
外壁の補修が完了したら、外壁塗装の下塗りを行います。 塗装工程は「下塗り」「中塗り」「上塗り」の3回の重ね塗りが基本です。 その中で、1回目の下塗りはシーラーと呼ばれる塗料を使用して塗装の下地を整える役割があります。
下塗りの施工中です。下塗り塗料は外壁材の下地の状態によって使用する塗料が異なります。外壁面全体をシーラーで塗装をしたら、下塗り工程は完了です。
【工程4】外壁塗装の中塗り
下塗り工程が完了したら外壁塗装の中塗りを施工します。中塗りではメイン塗料のフッ素塗料を使用しました。
フッ素塗料は日本ペイントの「ニッペファインフッソ」を使用しています。外壁塗装で使用される塗料の中でもフッ素塗料は耐久性に優れ塗料です。
【工程5】外壁塗装の上塗り
外壁塗装の中塗りが完了したら、中塗りと同じフッ素塗料を使用して重ね塗りを行います。
外壁塗装の上塗りは仕上げ塗装として、規定値の通りの塗膜に調整する役割があります。塗膜が規定値よりも厚くても、薄くても塗装の品質は低下します。
すべての外壁面を上塗り塗装が完了したら、外壁塗装の工程は完了です。
【工程6】破風板の塗装
外壁塗装の工程が完了したら破風板などの付帯部塗装を行います。
破風板の付帯部塗装ですが、まず始めにケレン作業を行い、塗装の下地を整えます。破風板の旧塗膜や既存の汚れをマジックロンやサンドペーパーを使用して除去します。
塗装の下地整えたら、ウレタン塗料を使用して塗装をします。
こちら2階部分の破風板です。先ほどの破風板と同じく、マジックロンでケレン作業を行い、塗装の下地を整えます。
ウレタン塗料を使用して塗装をします。ウレタン塗料は柔軟で柔らかい塗膜を形成するため、密着性に優れているのが特徴です。
そのため、木部や鉄部などの塗装が剥がれやすい箇所はウレタン塗料を使用するのが主流です。
【工程7】雨樋の塗装
破風板の塗装が完了したら雨樋の塗装を行います。
雨樋は塩化ビの樹脂製品のため、目荒らしをして塗装の下地を整えます。そして、ウレタン塗料で丁寧に施工をします。
雨樋の塗装が完了しました。
【工程8】トタン屋根の塗装
下屋根のトタン屋根も鉄部塗装を行います。
下屋根の塗装のトタンの施工前の様子です。高圧洗浄で汚れをキレイに洗い流し、サビ取りをしてから塗装をします。
鉄部塗装になるため、サビ止め塗装で下塗りをします。
下塗り後、ウレタン塗料で上塗りをします。
【工程9】雨戸の塗装
マジックロンを使用して軽く目荒らしをします。
刷毛で丁寧に塗装をしたら、雨戸の塗装工程は施工完了です。
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この記事を書いた人
松井美月
(屋根リフォーム専門アドバイザー)
自社の屋根職人・施工管理者への取材内容をもとに、屋根カバー工法や葺き替えの正しい知識を発信。
実際の施工現場で培った経験をわかりやすくお伝えしています。
(屋根リフォーム専門アドバイザー)







