東京都小平市で屋根塗装と外壁塗装工事を施工させて頂きました。東京都小平市の屋根塗装と外壁塗装の施工事例をご紹介します。
お問い合わせの経緯
築年数12年が経過して初めての外装メンテナンスを検討されていました。施工が難しいジョリパット外壁であり、住宅を大切にされている施主様で、慎重に業者選びを進められていました。3社の相見積もりでしたが、屋根塗装のはもちろん、ジョリパットの外壁塗装の施工実績が豊富だったことがキッカケで弊社に工事を依頼して下さいました。
目次 [非表示]
- 1. ビフォーアフター
- 2. 施工前の屋根の劣化症状
- 3. 屋根塗装の工程と施工中の様子
- 3-1. 【工程1】高圧洗浄
- 3-2. 【工程2】下地調整
- 3-3. 【工程3】下塗り
- 3-4. 【工程4】中塗り
- 3-5. 【工程5】上塗り
- 3-6. 屋根塗装の施工後の様子
- 4. 外壁塗装の施工中の様子
- 4-1. 外壁塗装の施工前の様子
- 4-2. 【工程1】高圧洗浄
- 4-3. 外壁塗装の下塗り
- 4-4. 外壁塗装の上塗り
- 4-5. 付帯部の塗装
- 4-5-1. 化粧板の塗装
- 4-5-2. シャッターボックスの塗装
- 4-5-3. 軒天の塗装
- 4-5-4. 破風板の塗装
- 4-5-5. 雨樋の塗装
- 4-6. クリーンマジックの施工
- 4-7. 外壁塗装の施工後の様子
- 4-8. ベランダ防水工事
ビフォーアフター
担当者のコメント
外壁はジョリパット、屋根はスレート瓦の住宅でした。ジョリパットアイカ工業が販売する塗り壁の外壁材です。
ジョリパットの外壁塗装は塗料のやひび割れの補修方法が従来のサイディングとは異なります。そのため、施工実績が豊富な確実な業者でなければ施工をすることができないため注意が必要です。
ジョリパット専用塗料のジョリパットフレッシュを使用して、光触媒塗料のクリーンマイルドを吹き付け塗装をしました。光触媒塗料は防汚性に優れ、雨水で外壁の汚れを洗い流してくれる付加価値の高い塗料です。
施主様の「キレイな外観を維持したい」というご要望にお答えするために、光触媒塗料のクリーンマイルドによる吹き付け塗装をご提案させて頂きました。
屋根はスレート瓦でしたが、チョーキング現象と呼ばれる塗料の劣化症状が発生していました。また、屋根材本体にも数カ所ひび割れが発生している状態でした。
初回の屋根塗装で、今後も長期的に屋根材をキレイな状態で保存するために、遮熱塗料による屋根塗装をご提案させて頂きました。
夏場、スレート瓦の表面温度は温度は70℃近くに達します。遮熱塗料を使用することで、屋根材の表面温度を10℃〜15℃下げることができるため、屋根材の負担が軽減され、長持ちするようになります。
このような理由から、屋根塗装は遮熱塗料をご提案させて頂きました。
後日談ではありますが、施主様も「満足の行く工事になった」と大変喜ばれており、弊社としても自慢のできる施工事例になりました。
施工前の屋根の劣化症状
ここからは施工前の屋根の劣化症状について解説します。 屋根の劣化症状は屋根に上らなければ確認することができないため、一般の方では確認することができません。 初めて、屋根塗装を行う方は、「築年数12年の屋根がどのよう状態なのか」「どんな劣化症状が発生するのか?」を理解しておくと、実際に屋根塗装を行う際の参考になるので、屋根の劣化症状を解説します。
スレート屋根はカラーベストやコロニアルとも呼ばれることが多いですが、セメント板を塗料で防水処理をした屋根材です。5mmほどのセメント板のため、ひび割れが起こりやすいのが特徴です。
また、塗装によって防水性能を確立しているため、経年劣化で塗装が劣化します。施工後10年程度でチョーキング現象と呼ばれる、塗料の劣化症状が発生します。チョーキング現象は紫外線の影響で塗料が粉状に吹き出す劣化症状で、屋根の劣化の初期症状になります。
チョーキング現象を放置すると、スレート瓦が水分を吸収するようになり、コケやカビが発生するようになります。
今回は、チョーキング現象こそ発生していましたが、コケやカビは発生しておらず、屋根塗装を行う最適なタイミングでした。
棟板金は棟部分の金属製のカバーです。スレート瓦と同様に塗料により防水性能を確立しているため、チョーキング現象が発生します。塗料の防水性能が低下すると錆が発生するようになるため、塗装によるメンテナンスが必要です。
また、屋根のてっぺんの大棟と下に降る棟の隅棟の取り合い部分はコーキングにより防水処理がされています。このコーキングも経年劣化でひび割れが発生したり、剥がれたりするため、屋根塗装のタイミングでしっかりとメンテナンスを行うことが重要です。
金属カバーの棟板金は釘により固定をされています。この釘は経年劣化により緩んでしまいます。
棟板金の釘が緩んでしまうと、台風などの強風で棟板金が外れたり、飛散するなど大変危険です。そのため、屋根塗装の際に棟板金の釘の浮きは必ず点検します。
屋根塗装の工程と施工中の様子
ここからは屋根塗装の施工工程について具体的に見て行きましょう。【工程1】高圧洗浄
まず始めに、高圧洗浄を行い、屋根の汚れをキレイに洗い流します。
コケやカビなどの汚れた下地の上に塗装をしても、塗料が密着せずに、施工不良の原因になります。
そのため、高圧洗浄を行い屋根の汚れをキレイに洗い流します。塗装工事の品質を左右する重要な工程です。
【工程2】下地調整
コーキングを使用してスレート瓦のひび割れを補修します。コーキングはひび割れや隙間を埋める建築用のボンドのようなものです。
屋根材の補修で使用されるコーキング材は変成シリコンと呼ばれるコーキング材が使用されます。
コーキング材は大きく分類すると、コーキング材の上に「塗装ができる製品」と「塗装ができない製品」の2つの種類があります。
その中で、スレート瓦はコーキング処理を行い、塗装を行うため「塗装ができる製品」の変性シリコンを使用します。
その他に、コーキング材には「シリコン」がありますが、シリコンは水を弾いてしまい、塗料が乗らないため、使用することができません。
DIYで外壁のひび割れ補修や目地の補修を行う際は、必ず「塗装ができる製品」で補修を行うことが重要です。
【工程3】下塗り
スレート瓦のひび割れ補修が完了したら、いよいよ塗装工程に移ります。塗装工程は、「下塗り」「中塗り」「上塗り」の3回の重ね塗りが基本です。
その中で、1回目の下塗り工程はシーラーと呼ばれる下塗り専用の塗料を使用して、「中塗り」「上塗り」を行う前の下地を整えます。
シーラーの塗膜(塗装面)はザラザラとしており、「中塗り」「上塗り」塗装の密着性を高める役割があります。
下塗りはあくまでも下地処理であり、美観的に影響を与えないため、「下塗り工程を省く」などの手抜き工事が発生しやすい工程になります。
下塗り工程を省くと、「施工後、2〜3年で塗装が剥がれる」「塗装が水ぶくれのように膨れる」などの塗装の耐用年数に大幅な影響を与えるため、必ず見積もり段階で、見積もり項目に「下塗り」の記載があることを確認することが重要です。
【工程4】中塗り
下塗りで塗装の下地を整えたら、いよいよ中塗りを行います。 施主様のご要望を詳細にヒアリングし、ご提案させて頂いた「遮熱塗料」を使用します。
遮熱塗料とは太陽の光を反射させることで、屋根材の表面温度の上昇を抑制する塗料で、スレート瓦の耐用年数を最大化させる効果が期待できます。
遮熱塗料にはいくつか種類がありますが、塗料の品質が安定している、塗料メーカー最大手、日本ペイントの「サーモアイSi」で塗装を行いました。
【工程5】上塗り
遮熱塗料で中塗りを行ったら、一定の乾燥時間を設けて、2回の重ね塗りを行います。塗装工程は中塗りと同じです。
補足情報として、覚えておいて欲しいのですが、塗装工程は3回の重ね塗りが基本です。
しかし、近年、塗装会社のホームページなどで「5回塗り」、「厚塗り」などの文言を見かけますが、「5回塗り」などの厚塗りを行うと、「膨れ」や「剥がれ」が生じやすくなります。
これは、重ね塗りを行うごとに、ミルフィーユのように塗膜の層を形成します。その塗膜の層が増えれば増えるほど、その隙間に空気やチリが入り込んで施工不良の危険が高まります。
もっとも施工不良のリスクが少なく、塗装が長持ちする重ね塗りの回数として、「3回塗り」が推奨されています。
屋根塗装の施工後の様子
外壁塗装の施工中の様子
屋根塗装の次は外壁塗装の施工事例をご紹介します。ジョリパットと呼ばれる塗り壁タイプの外壁材でした。ジョリパットの外壁塗装は専用の塗料を使用するなど、いくつか注意点があります。 ここからはジョリパットの外壁塗装で失敗しないために、注意点を含めて初心者の方にも分かりやすく解説ます。外壁塗装の施工前の様子
ジョリパットは塗り壁タイプの外壁材で、デザイン性が優れている一方で、汚れが付着しやすいのが特徴です。そのため、外壁塗装を行う際は、防汚性に優れた塗料を使用することが重要です。
【工程1】高圧洗浄
まず始めに、外壁の汚れをキレイに洗い流すために高圧洗浄を行います。
まず始めに、職人の安全と塗料の飛散を防止するために、仮設足場を設置しました。先に、屋根塗装をご紹介しましたが、塗装工事を行う一番最初に足場を設置します。
屋根塗装と同様に高圧洗浄で外壁の汚れをキレイに洗い流します。
ジョリパットの外壁を高圧洗浄でキレイに洗い流している様子です。高圧洗浄の工程は、丸1日を要します。高圧洗浄の施工中は洗濯物は外に干せないので注意しましょう。
外壁塗装の下塗り
高圧洗浄を行い外壁の汚れをキレイに洗い流したら、下塗りを行います。屋根塗装と同様に、下塗りはシーラーを使用して塗装の下地を整える役割があります。
外壁塗装の上塗り
下塗りで外壁とその下地を整えたら上塗りを行います。上塗りで使用する塗料はアイカ工業のジョリパットフレッシュというジョリパット専用の塗料を使用します。
ジョリパットに通常の塗料を使用してしまうと、ジョリパット独自の風合いが失われてしまいます。そのため、ジョリパットの上塗り塗料はジョリパットと互換性のある専用の塗料を使用します。
ジョリパットの塗装は基本的にツヤなしで塗装をするのが基本です。ツヤ有り塗料で塗装をしてしまうと、ジョリパット独自の塗り壁のデザインが失われてしまうからです。
そのため、ジョリパットの施工はツヤなしで塗装を行うことを理解しておきましょう。
付帯部の塗装
上塗りまでジョリパットの施工が完了したら、付帯部の塗装を行います。付帯部とはシャッターボックスや、破風板、軒天などの外壁以外の箇所を指します。化粧板の塗装
化粧板の塗装を行います。化粧板とは外観でデザイン上のアクセントになっている化粧板です。建物全体の美観に与える影響が大きいため、塗装が必要な箇所になります。
外壁塗装が上塗りまで完了しているため、外壁をビニールなどで養生を行い、ケレン作業を行います。ケレン作業とは、塗装の下地を整える作業で、サンドペーパーやマジックロンを使用して既存の塗膜や汚れを除去します。
ケレン作業を行い、塗装の下地を整えたら、下塗りを行います。
下塗り後、上塗りを行いました。
シャッターボックスの塗装
シャッターボックスの塗装です。シャッターは巻きつけれて収納されるため、シャッター本体を塗装することはできません。
シャッターボックスの塗装もケレン作業を行い、塗装の下地を整えてから、下塗り、上塗りの塗装工程を行います。
まずは、サンドペーパーを使用してケレン作業を行いました。
シャッターボックスは金属製品のため、錆止め塗料を使用して塗装を行います。
下塗り後、上塗りを行います。シャッターボックスなどの鉄部の塗装はウレタン塗料が使用されます。低反発のマットレスで使用されるウレタン樹脂は柔らかい塗膜を形成するため、密着性に優れているいるのが特徴です。
軒天の塗装
軒天とは屋根の軒先の裏側です。主にケイカル板が使用されており、塗装により防水性能を確立しているため、塗装が必要な箇所になります。
下塗りを行い、上塗りを行います。
破風板の塗装
破風板とは、切妻屋根のケラバ部分の板です。雨樋がついていない側の屋根の端と覚えると分かりやすいと思います。
木製の破風板は経年劣化で腐食して穴が空いてしまう恐れがあるため、塗装によるメンテナンスが必要です。
下塗りを行い、上塗りで仕上げます。
雨樋の塗装
雨樋は塗装をしても耐用年数(寿命)に影響しないため、絶対に塗装が必要となる箇所ではありませんが、建物の美観性に大きな影響を与えるため、外観を整える目的で塗装を行う施主様が多いです。
他の付帯部塗装同様に、下塗りを行い、上塗りを行います。
クリーンマジックの施工
付帯部の塗装が完了したら、クリーンマジックと呼ばれるジョリパット専用の塗料を吹き付けて、仕上げの塗装を行います。クリーンマジックは、太陽の光で外壁の汚れを分解する光触媒塗料です。
ジョリパットはデザイン性に優れていますが、大変汚れやすいため、光触媒のクリーンマジックを使用して、外壁をコーティングします。
光触媒塗料で外壁をコーティングすることで、外壁の防汚性が向上し、いつまでもキレイな外観を維持することができます。
スプレーガンを使用して、クリーンマジックを吹き付け塗装を行います。
外壁塗装の施工後の様子
ジョリパットの外壁でしたが、美観性を損なわずにキレイいメンテナンスができました。屋根塗装も含めて新築のように生まれ変わりました。
ベランダ防水工事
外壁、屋根塗装の他に、ベランダのトップコートの塗り替えによるメンテナンスも行いました。
サンドペーパーを使用してケレン作業を行い、防水塗装を行う下地を整えます。
ケレン作業が完了したら、塗装工程に移行する前に、表面に付着した汚れや油分をキレイに取り除きます。
プライマーと呼ばれる塗料で下塗りを行います。プライマーの役割は基本的にシーラーと同じで、塗装表面の下地を整える役割があります。
プライマーの塗装が完了したら、トップコートを塗り替えてベランダのメンテナンスは完了です。
簡 単 無 料 お 見 積 り
×



